
2011年に転職した人は、どのくらいいるのでしょうか?25歳〜39歳のビジネスパーソン1,000名を対象に、アンケート調査を実施しました。昨年との比較や、職種別の転職者率を発表します。
2011年に転職した人は全体の9.2%で、昨年の5.6%と比較すると1.64倍増加していることがわかりました。
2011年は、景気回復に伴う企業の採用ニーズの高まりによって、転職を控えていた就業者も、転職活動を再開し始めたと考えられます。3月11日に発生した東日本大震災を受け、数週間は転職者の動きも鈍りましたが、企業の採用活動が3月後半から徐々に再開されたこともあり、転職者の減少には繋がらなかったようです。
また2011年後半から、リーマンショック後の2〜3年間、中途採用をストップしていた企業が、自然減となっていた社員数の補てんや増産体制の確保という目的で、採用活用を積極的に行う動きも見受けられ、転職者の動きはさらに活発になったと言えるでしょう。
1年間の転職者率
職種別に見てみると、最も転職した人の割合(以降、「転職者率」と表記)が高い職種はクリエイティブ系の14.8%で、昨年に引き続き2年連続で最も高い割合となっています。急成長を遂げているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やフラッシュマーケティング分野において、Webクリエイターの需要が高まる中、企業は手厚い待遇を用意して人材確保を積極的に行っています。それに伴い、Webクリエイターもより高待遇な職場を求めて、積極的に転職を行ったと考えられます。
また昨年と比較して、転職者率が最も増加したのは「建築系エンジニア」の13.9%で、2010年の2.0%から約7倍に増加しています。建築・不動産業界は、リーマンショック以降の業界低迷により、就業者は「今は転職しようとしても求人がない」と考え、転職を控える傾向にありました。それが、2010年下旬から、住宅やリフォームマンションを中心に、購入や施工の動きが出始め、それに伴い企業の採用活動も再開されました。また、震災以降、耐震工事の需要増加や震災復興事業の立ち上げに伴い求人数が大幅に増加しており、転職者の動きもさらに活発になっているようです。
1年間の転職者率(職種別)
一方、転職者率が最も低い職種はIT系エンジニアの6.1%で、昨年の5.2%と比較すると増加傾向にありますが、他の職種より転職に消極的なことがうかがえます。IT系エンジニアの中でも、インターネット分野の転職は盛んですが、SI(システムインテグレーション)分野は人材の流動が停滞しているようです。
次に転職者率が低い機械系エンジニア(6.4%)ですが、昨年の3.0%と比較すると2倍以上増加しています。海外展開を積極的に進めるメーカーでは、英語や中国語などに堪能なグローバル人材の採用に積極的で、活躍の場を国内から世界へ広げたいと希望する転職者が動き始めたと考えられます。
1年間の転職者率(業種別)

2011年の転職者率(地域別)


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