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ランキング・データ・調査

平均年齢は何歳まで上がった?

転職成功者の年齢調査(2014年上半期)

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全体:4人に1人が35歳以上のミドル層に。上昇が続く転職成功者の年齢

【グラフ1】の転職成功者の平均年齢は、直近の2014年上期で31.7歳となりました。調査開始の2007年下期の29.1歳から、この7年で2.6歳アップ。2008年上期から続く、転職成功者の年齢の上昇傾向が続いていることが分かります。

また、【グラフ2】の転職成功者の年齢割合を見ると、「35〜40歳」が13.9%、「40歳以上」が11.2%と、合わせて25.1%に上り、転職成功者の4人に1人が35歳以上のミドル層という実態が明らかになりました。調査開始の2007年下期からの伸び率でも、「35〜40歳」は5.9ポイント、「40歳以上」は8.7ポイントと大幅アップしました。

採用の年齢層が高めにシフトしているのには二つの背景が考えられます。企業が業績好調を確実なものにすべく “攻め” の事業展開を推進しており、人材採用が追いついていないこと。もう一つは、グローバル対応や新規事業など事業課題が高度化しているため、それに見合った人材、つまり豊富なキャリア・実績を持つミドル層の採用ニーズが高まっていることです。景況感と企業の業績によって人材ニーズは変化します。個人が主体的にキャリアを選択するには、常に5年先・10年先のキャリアプランを描いておくことが必要になるでしょう。

今回の結果は、一概に「ミドル層が転職に有利、若手層は転職に不利」というわけではなく、中途採用をする企業が、経験年数に応じたスキルや能力によって転職者を評価するようになってきていることも表れています。若手は将来のポテンシャルや意欲が求められ、ミドル層であれば、相応の経験が必要とされます。ただし、企業が評価するのは、自分では気づいていない経験ということもあります。現在の転職市場においては、年齢を気にすることよりも、自分の強みが何かを認識することが重要です。キャリアの棚卸しを含めて、自分の市場価値を確認したいということであれば、転職のプロであるdodaキャリアアドバイザーがお手伝いしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

グラフ1
グラフ2

職種別:専門スキルが必要な職種、人材不足の職種で、年齢アップ

次に、職種別に転職成功者の平均年齢を見てみましょう。前回調査の2013年下期からアップしているのは、「専門職系」(3.2歳)、「企画・管理系」(1.4歳)、「技術系(建築/土木)」(1.3歳)、「技術系(IT/通信)」(1.2歳)となりました。

「専門職系」と「企画・管理系」の平均年齢は、それぞれ33.8歳と33.4歳。いずれも、専門的なスキルとキャリアが必要な職種です。「専門職系」は、メガバンクの中途採用が再開した金融業界や、企業が投資を強化しているIT業界のコンサルタントのほか、2020年に向けて活況な不動産業界のプロパティマネジメント、好景気の影響を大きく受けているサービス・小売/外食業界の店舗開発など、各業界の専門職で40歳以上の転職が増えたことから、平均年齢が一気に上昇しました。

「企画・管理系」は、現在の人事や法務は、企業のグローバル化があらためて活発になっていることから、国内の業務だけでなく、海外拠点の戦略を考える必要も出てきており、経営企画や事業企画に近いミッションが与えられるケースも。「専門職系」「企画・管理系」の職種には、より豊富なキャリアが求められるようになってきているのです。

「技術系(建築/土木)」と「技術系(IT/通信)」は、いずれも人材不足が顕著な領域。最新のdoda転職求人倍率レポート(2014年6月)でも発表しているように、「技術系(建築/土木)」の転職求人倍率は2.02倍、「技術系(IT/通信)」は全職種中、最も高い2.52倍となっています。

「技術系(建築/土木)」の平均年齢は、全職種の中で最も高い37.0歳。大半が35歳以上のミドル層となっています。「技術系(建築/土木)」は、高度経済成長期の老朽化したインフラの修繕や、2020年に向けた建設ラッシュ、また好景気の影響による大型施設の新設など、建築案件が雪だるま式に増えていることから、人材不足となっています。この領域は、施工管理など資格が必須の職種も多いため、資格を持たない若手や未経験者を育てる体力のある超大手企業以外は、経験者を採用しなければならず、必然的に年齢層は上昇。今や40〜50代のベテラン層の採用事例は珍しくなく、60代、70代が採用されたケースもあります。

「 「技術系(IT/通信)」は、業種・業態を問わず、企業がIT投資を一段と強化しており、案件が大型化・高度化していることから、SEやプログラマではなく、プロジェクトを推進できるPMやコンサルタントレベルの求人ニーズが高い現状。さらに、顧客と折衝するプリセールスの求人も増えており、説得力を持った交渉ができるレベルのキャリアや年齢の人材が求められています。また、顧客のニーズにスピード感を持って対応しなければならない状況の中で、自社内で若手を育成する余裕のある企業はごくわずか。だからこそ、転職後、自走して即戦力として活躍できるキャリアのある人材が中途採用されているのです。

先日、転職は何回までできる?「転職回数」と「転職成功」の関係性でも考察したように、35歳以上のミドル層は、転職回数が「4回目以上」の人の割合が最も多くなっており、年齢が高くても、転職回数が多くても、それが不利になるわけではなく、むしろ「豊富な経験」や「過去の転職先での実績」が評価され、転職を成功させるミドル層が増えていることが分かります。求人企業は、「事業課題を解決できる人材かどうか」 を最優先に採用の可否を決めています。応募書類や面接の場では、年齢とキャリアに見合う職歴と実績をアピールできるか、さらに、転職先でも同様の成果を期待してもらえるかが、採用の可否における鍵になりますので、今まで以上にキャリアの棚卸を入念に行い準備する必要が一層強まっています。

グラフ3

調査概要

2007年7月〜2014年6月の7年間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
有効回答数 約70,000

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