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ランキング・データ・調査

連載 ホンネの転職白書 2016.5.30更新

ビジネスパーソン1カ月のスキルアップ費用は7,261円、
“自分磨きエンゲル係数” は1.68 <自腹を切ってでも身につけたいスキル!>

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仕事のスキルアップのために具体的な取り組みをしているビジネスパーソンに対して、直近1年間の自己負担金額を調査しました。“スキルアップに自腹を切っている人”が、仕事に必要なビジネススキルに、いくらの費用をかけているのかご紹介します。また、スキルアップの費用が同じでも年収金額によって負担の度合いが違いますので “自分磨きエンゲル係数”を算出して比較してみました。1年間および1カ月当たり換算の自己負担金額の一覧はこちらをご覧ください。

スキルアップにお金をかけているのは[女性][営業][企画・事務][管理職]

全体の自己負担金額は87,128円で、1カ月当たりに換算すると7,261円です。“自分磨きエンゲル係数”は1.68でした。[女性][営業][企画・事務][管理職]が金額、”自分磨きエンゲル係数”ともに高く、スキルアップに積極的な層だと言えます。
“自分磨きエンゲル係数”はdodaオリジナルの指標で、下記のように算出しています。

1. 性別

女性のほうが金額、”自分磨きエンゲル係数”ともに高くなりました。結婚、出産などのライフイベントによるキャリアの中断に備えてスキルを身につけておこうという意識が背景にありそうです。

2. 年代、ポジション

20代が63,494円(1カ月当たり5,291円)、30代が80,384円(同6,699円)、40代が116,243円(同9,687円)と年齢が上がるほど金額が高くなっています。同じく、一般社員69,315円(同5,776円)、リーダー・係長87,975円(同7,331円)、管理職164,823円(同13,735円)とポジションが上がるにつれて多額になっています。管理職は、スキルアップのために一般社員やリーダー・係長の2倍以上のお金をかけていることになります。

しかし、”自分磨きエンゲル係数”では、20代(1.86)が最も高く、ベースとなる年収が高くないのにスキルアップの費用を捻出していることを表しています。ポジションでは管理職(2.30)が最も高くなっています。管理職ともなると責任や権限が大きくなり、組織運営のためにより高度なビジネススキルが必要となるためでしょう。

3. 職種

職種別では営業が突出しており、年間で160,020円、月に13,335円をスキルアップに使っていました。”自分磨きエンゲル係数”は2.40です。次いで企画・事務が105,904円(同8,825円)、1.95です。反対に、一番低いのは技術系(IT/通信)の31,791円(同2,649円)となっています。

スキルアップに積極的な営業はほかの職種よりも[企画提案力][タイムマネジメント力][ネゴシエーション力][意思決定力・仮説構築力]に取り組んでいる人が多いのが特徴的です。これらは顧客への提案や商談で必要になる、業務や業績に直結しそうなスキルであり、多くの自己負担をしても、スキルが身について業績が上がればコスト回収できるというもくろみなのでしょう。

企画・事務は[アカウンティング][ファイナンス]に取り組んでいる人が多いことが特徴的です。事業や商品の企画には売り上げや利益の指標や、投資・融資のしくみを理解することが必要になります。

技術系(IT/通信)は、金額、”自分磨きエンゲル係数”ともに職種中で最も低い結果となりました。しかし、技術系(IT/通信)の仕事は日々の業務の中でIT分野の最先端のスキルや動向をキャッチアップしておく必要がありますので、金額には表れていなくてもスキルアップに消極的だとは言えないでしょう。

最も“自腹金額”が高いスキルは[アカウンティング]で80,316円(1カ月6,693円)

自己負担金額の高いスキルを見ると[アカウンティング]80,316円(1カ月当たり6,693円)、[戦略構築力]66,390円(同5,532円)、[英語力]64,701円(同5,392円)、[意思決定力・仮説構築力]63,557円(同5,296円)が年間60,000円以上かかっています。1カ月に換算すると5,000円以上を支払っていることになります。

自己負担金額の高いスキルを見ると[アカウンティング]80,316円(1カ月当たり6,693円)、[戦略構築力]66,390円(同5,532円)、[英語力]64,701円(同5,392円)、[意思決定力・仮説構築力]63,557円(同5,296円)が年間60,000円以上かかっています。1カ月に換算すると5,000円以上を支払っていることになります。

[英語力]は目指すレベルやスキルアップの期間によってさまざまな手段があります。書籍、TV・ラジオ、無料のスマホアプリもかなりの種類があり、お金をかけずに学べます。しかし差し迫った事情(出張やプレゼンなど)で即効性を求めてスクールにそれなりの費用をかけている人も多くいそうです。

転職を考えている人は、考えていない人の2倍の自己投資

転職意向ありの人(転職を考えている人)は105,571円(1カ月当たり8,798円)を投資し、”自分磨きエンゲル係数”は1.96です。これに対して転職意向なしの人は、53,926円(同4,494円)で1.17でした。転職意向ありの人は意向なしの人と比べて金額にして約2倍の自己投資をしていて、年収に占める割合も高くなっていることが分かりました。

ビジネススキルの底上げをして転職活動や転職先の仕事に臨もうという意識が反映しているのだと思われます。転職活動は、自分がその会社に入社したらいかに活躍できるか(したいか)をアピールする場面の連続です。実務経験に裏打ちされたスキルがあることは非常に効果的なアピールになりますし、たとえ実務経験が足りなくてもスキルアップの努力をしているという事実はプラスになるでしょう。

まとめ: 39歳ならではの “キャリアの掛け算” で市場価値の最大化を狙う

「仕事のためにスキルアップが必要」と思いつつも行動に移せないという人も多い中、自腹を切ってスキルアップするというのは本気の表れです。今の仕事に活かすのでも、転職活動でアピールするのでも、スキルアップに取り組むことによって自信を得たり、新たな可能性に気づいたりします。ただし、せっかくお金と時間をかけるなら、今の仕事でどうプラスになるか、転職希望の仕事で活躍するために活かせるか、もしくは長期的に目指すキャリア像の布石になるか、といったことを考えた上で取り組むべきスキルを客観的に見定めたいものです。

調査概要

・調査名: ビジネスパーソンが仕事において必要だと思う知識・スキルに関する調査
・2016年3月に、関東、東海、関西在住で20~49才のビジネスパーソン1,000名に対してネット調査

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