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更新日:2023年9月28日

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書類・面接のポイント結婚・出産

出産後の転職は難しい?これまでのキャリアは手放すべき?

結婚を機に新卒以来10年勤めた会社を昨年、退職しました。全国転勤を伴う総合職で、一般職への転換制度もなく、勤務継続は難しいと判断したためです。現在妊娠中で、出産の翌年に転職したいと思い、情報収集をしています。子どもを持つ女性の転職は厳しく、それが原因で書類選考が通過しないこともあると聞きました。退職前は総合職として男性と同じようにキャリアを積んできましたが、子どもができればそれも手放さなければならないのでしょうか。

(34歳/サービス業・総合職/既婚・妊娠中)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

時田絵里奈
国家資格 2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格 キャリアコンサルタント
FP3級

新卒で当社に入社。IT領域の派遣営業を経て、2011年よりキャリアアドバイザーとして従事。IT業界の職種を中心に幅広く転職サポート、これまでに3,000人以上のキャリアカウンセリングを担当。
2016年に長男を出産。自身もワーキングマザーであることから、働き方を変えたい、ワーク・ライフ・バランスを改善したい女性の転職サポートに強みを持つ。

出産して転職・再就職するケースは増えているので前向きに

出産後 転職

子育て中は働き方が制限される可能性があることから、採用する企業側は「会社を休みがちになるのでは?」「途中で続かずに辞めてしまうのでは?」という心配から、採用を控えるなど不利な点はあるでしょう。

しかし、「女性活躍推進法」や「働き方改革関連法」にもとづく企業の取り組み、国の子育て両立支援制度の理解・浸透により、出産後も働く女性の数は年々増加しています。

内閣府「男女共同参画白書 令和5年版」

実際に私自身も、キャリアアドバイザーとして子育て中の女性の転職をサポートする機会が増えています。中途採用の選考では「子どもがいる・いない」ということより、本人のスキルや経験、仕事への姿勢が重要視される傾向にあります。

ですから、出産後の再就職は難しそうだと最初からキャリアを手放すのではなく、まずはそれぞれのステージで自分が置かれた状況を把握することから始めましょう。そして、希望するキャリアにできるだけ近づけるよう、出産後の転職に向けて、一つ一つ対策を考えていきましょう。

出産後の転職を成功させるポイント

キャリアプランを明確に

転職先を探す前に、まずは再就職してからのキャリアプランを組み立てておきましょう。今後のライフイベントを想定して、仕事とプライベートのバランスを考えながら自分の理想の働き方を探していきましょう。

質問者さんのように今後もキャリアアップを目指し、収入も以前の水準を維持したいのであれば、フルタイム勤務や残業も含めた働き方を軸に考えていくことになるでしょう。家族のサポートや子育て支援制度の利用など、仕事と育児を両立させるための準備を早めに進めておきたいですね。

一方、育児を優先して働きたい場合は、通勤のしやすさや時短勤務の有無など、勤務条件と職場環境を重視して選ぶと良いでしょう。

子育てと両立しやすい会社を選ぶ

子育てと仕事の両立を続けていくには、子どもを育てながら働くことに理解のある会社を選びたいですね。時短勤務やフレックスタイム制が導入されているか、急な休みの際でも有休の消化を認めてくれるのか、振替休日や在宅勤務の有無など、入社する前に確認しておきましょう。

また同時に、子育て支援制度の利用実績がどれくらいあるかも面接の場で確認してみましょう。制度としては充実していても、過去に実績がなければ実際は利用が難しい状況にあるかもしれません。

経験のある職種を選ぶ

転職先には、自分のこれまでの経験・スキルを活かせる職種や業種を選んだほうが、実績をアピールしやすく、即戦力となり得るため採用の可能性が高まります。もちろんこれまでとまったく違う環境を選ぶのも悪くありませんが、その場合は「やりたい」という意思だけでなく、企業が自分を採用することで得られるメリットを示せることが前提です。

出産後から転職するまでの間、子の成長に伴って余力がでてきたら、少しずつでもいいので、事前準備としてこれまでの業務経験に関連するスキルを磨いておくとよいでしょう。例えば、資格の取得に向けた勉強や業界の情報収集は、採用選考時の良いアピール材料にもなります。

再就職に焦りは禁物。転職活動は自分のペースを大切に

復帰のペースは人それぞれ

子育て中の生活は、想像しているよりも大変で思うようにいかないことがたくさん起こるでしょう。そのため、「出産後はできるだけ早く仕事に復帰して、出産前と同じようにバリバリ働いてキャリアを積みたい」と考えていても、実際は思いどおりには復帰できないかもしれません。

さらに、出産後に転職をする場合、新しい職場、慣れない育児、大きな環境の変化に一度に直面することになります。あまり無理をして、心身のバランスを崩してしまうと大変です。「元のペースに戻すかどうかは、出産後の状況を見て1年後に判断する」というふうに、再就職は柔軟にプランニングしておくようにしましょう。

転職サービスや国の支援制度を利用する

子育て中の女性が転職を成功させるには、書類選考や面接において、仕事への意欲や前向きな姿勢を伝えることが重要です。「何時から何時まで働ける」といった勤務が可能な時間や残業の可否、パートナーや家族の協力体制を明確に提示するとともに、「この先、どうキャリアを積んでいきたいのか」というビジョンも含めて自分の意思を伝えましょう。

忙しい子育ての中で、これまでより仕事の効率化やパフォーマンス向上への意識が高くなることもあります。実際に転職してから、時間の制限がある中でどのように工夫していくつもりなのか、どうすれば効率的に仕事ができそうか、具体的なエピソードがあればぜひ伝えましょう。面接対策や応募書類の作成など、転職に関する相談はキャリアカウンセリングを利用してみるのもおすすめです。

転職面談・キャリアカウンセリングの流れと使い方

また、転職や再就職、スキルアップを目指す人が、給付金をもらいながら無料の職業訓練を受けられる国の支援制度もあるので、気になる方は一度チェックしてみてください。

厚生労働省「雇用・労働 求職者支援制度のご案内」

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