「made in Japan」が世界を席巻していたのは、今は昔。近年、アジアの近隣諸国の成長と比べると、どこか元気のない日本経済。これって、ひと昔前より日本人の仕事力が低下しているということ?

経済協力開発機構(OECD)が世界24カ国・地域の16~65歳の成人約15万7千人を対象として実施した『国際成人力調査(PIAAC:ピアック)』では、ビジネスの現場で生きる実践的な「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3つの仕事力が計測されました。

各項目の上位5カ国をランキング化すると以下のような結果に……。

 

日本は3つの能力全てで参加国中No.1に

 

【読解力ランキング】
1位 日本 296点
2位 フィンランド 288点
3位 オランダ 284点
4位 オーストラリア 280点
5位 スウェーデン 279点
~~~
12位 韓国 273点
16位 アメリカ 270点

 

【数的思考力ランキング】
1位 日本 288点
2位 フィンランド 282点
3位 ベルギー 280点
4位 オランダ 280点
5位 スウェーデン 279点
~~~
16位 韓国 263点
21位 アメリカ 253点

 

【ITを活用した問題解決能力ランキング】
*コンピュータ調査を受けた者の平均

1位 日本 294点
2位 フィンランド 289点
3位 オーストラリア 289点
4位 スウェーデン 288点
5位 ノルウェー 286点
~~~
10位 韓国 283点
17位 アメリカ 277点

 

日本の「読解力」は、500点満点中の296点。これは調査平均の273点を大きく上回り1位です。また、「数的思考力」についても日本の平均は288点と、2位のフィンランドに6点の差をつけて1位。「ITを活用した問題解決能力」もコンピュータ調査を受けた者の平均という、条件付きではありますが、見事1位という輝かしい結果に!

 

日本の弱点は「IT普及率」

一方で、先ほどの「ITを活用した問題解決能力」は、コンピュータ調査を受けなかった者を含めるとOECDの平均並み。今回の調査は、世界中でIT化が進んでいることを踏まえ、原則としてパソコンを使って実施されました。しかし、日本の調査対象者の4割近くが「パソコンを使えない」などの理由により筆記で解答したとのことです。つまり、日本人のパソコン解答者のレベルは高い一方、パソコンを使えない人も多く、日本国内でITリテラシーの二極化が進んでいるようです。

 

今回の調査から、世界に誇れる日本人の仕事力がうかがえた一方、IT活用に関しては課題が浮き彫りになりました。しかしデジタルネイティブな20代に限れば、世界を舞台に活躍する潜在能力は十分にある? といえるかもしれません。

 

(関連リンク)
OECD 国際成人力調査(PIAAC:ピアック)日本版報告書の公表について(文部科学省)
OECD 国際成人力調査 調査結果の概要
ものづくり「ニッポン」の潜在力証明 OECD「国際成人力調査」(イザ!)

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