平日の疲れがたまりにたまって、休日はほとんど寝ているだけ……。そんな人は、仕事中の身体の姿勢に問題があるのかもしれません。そう教えてくれたのは、IZUMIカイロプラクティック院長の泉山耕一郎先生。仕事中の姿勢を少し工夫するだけで、体への負担を軽減させる効果があるのだとか。

「働く方に見られる不良姿勢で代表的なのは猫背。通常背骨とは、横から見たときにS字のカーブを描くのが正常であり、このS字カーブが自身の体重の負担を効率的に分散させる上で大切です。一方、猫背とはこのカーブがS字でなくC字になった状態のこと。これでは、自身の体重や重力に対して、うまく背骨が支えられません。そして筋肉に過剰な負担が掛かることで、エネルギー効率が悪くなり、“疲れやすい”“やる気が出ない”といった症状の原因にもなるのです」(泉山耕一郎先生)

 

姿勢を変えることで身体の負担を軽減できるなら、ぜひ実践してみたいもの。そこで、仕事中の姿勢で気を付けるべきポイントを職種別に教えてもらいました。

 

PC作業が多いデスクワーカーの場合

1時間に1回休憩。頭の位置を後ろにする意識を。

「デスクワーカーの方は長時間椅子に座ってPCを眺めるため、数ある仕事のなかでも最も猫背に陥りやすい職種といえます。特にノートPCを使う人は、目線が下になりがち。往々にして頭を前方に突き出してしまい、頸椎が真っすぐになってしまうストレートネックになりやすいのです。

ストレートネックのリスクを防ぐには、頭の位置を気持ち後ろに引いてあげることが重要。その際、軽く胸を張るとより効果的です。また、足を組んで座ることや肘掛けに寄り掛かるのも背骨や骨盤のゆがみを助長するので、避けましょう。長時間デスクワークで同じ姿勢でいると、どうしても体に負担になってしまうので、1時間ごとにブレイクをはさみ、その都度胸を張る動作をするように心掛けましょう」(同)

 

立ち仕事が多い接客・サービス業の場合

立ち仕事の人は、休憩中に屈伸を。

「接客業などの立ち仕事の方は、足を休めたいがために片足体重(休めの姿勢)をとりがち。しかしこの姿勢は一時的な疲労を軽減する反面、背骨や骨盤のゆがみを助長しやすいので注意が必要です。結果として体に負担を掛けやすい姿勢となります。休みの時間は座る時間を確保し、足腰の屈伸運動などをすることが大事です」(同)

 

外歩きが多い営業マンの場合

歩幅を広げて、足の筋肉全体を使うように心掛けよう。

「外勤の営業マンなどは外を歩くことも多いでしょう。このときに、歩く際はかかとを引きずらないことを心掛けましょう。また、早歩きをしたり歩幅をなるべく広めにとると、足の筋肉が有効に使えて、血液循環が良くなり、ストレス回避には効果的です」(同)

 

一日中ヒールを履く女性の場合

デスク周りでは、パンプスに変えるなどの習慣を。

「ヒールをよく履かれる女性はふくらはぎの筋肉が固くなりやすく、前後の姿勢バランスが崩れて反り腰になりやすい傾向にあります。反り腰は腰椎や腰部の筋肉に負荷が大きく掛かってしますので、おなかを少しだけへこませるように意識することが有効です(ドローインと言います)。人目につかない場所では、楽なサンダルに履き替えるなど工夫しましょう」(同)

 

ちょっとした日常の心掛け次第で、身体だけでなく精神的な疲れも軽減させるとしたら、これらを実践しない手はないですね。なんとなく不調を感じる人はぜひ、参考にしてみてください。

 

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(識者プロフィール)

泉山耕一郎/IZUMIカイロプラクティック院長。1980年生まれ。RMIT大学日本校健康科学部カイロプラクティック学部卒業。B.C.Sc B.App.Sc 国際学位取得。自由が丘STARカイロプラクティック勤務を経て、2012年に目黒駅2分の場所で独立開業。開業わずか1年で予約が取れない繁盛治療院に成長し今に至る。
イズミカイロプラクティック