Google、Facebook、Yahoo…。世界的に有名なサービスを手掛ける企業や、勢いのあるスタートアップが集結しているアメリカ「シリコンバレー」。実際に起業や就職、インターンなどこの地でチャレンジする人はどんなところに魅力を感じているのでしょうか?

今回は、現地で法人設立の経験があるクリエイティブサーベイの田口亮さんと、現地の企業にインターン経験のある武藤諒俊さんに、現地での体験エピソードから本場のスゴさについて教えてもらいました。

 

優秀な人材が循環するエコサイクル

--シリコンバレーの魅力はどんなところにあるのでしょうか?

「皆さんがいつも使っているWebサービスの多くがこの地で生まれています。そして、そんなダイナミックなビジネスが動いているシリコンバレーだからこそ、優秀な人材が集まり、大規模な提携も活発に行われ、結果として世界一を目指す最短ルートになっているんです。また、創業時のベンチャー企業に対して、投資に加えプロダクトのアドバイスまでする『Yコンビネータ』や『500 Startups』といったインキュベーターの支援からも多くのサービスが生まれ、全世界から注目されています」(田口)

 

「私は大学を1年休学して、シリコンバレーに挑戦しました。特に現地企業とのコネクションはありませんでしたが、『この地なら何かしら貴重な経験がつめるはず』と思い、海を渡ったんです。シリコンバレーのインターンは、急成長している企業やグローバルカンパニーに関われるのが魅力です。もちろんそのぶん倍率が高いため、私の場合は正攻法ではなく、Facebookなどで社員に直接コンタクトをとり、精力的に人に会いました。結果、イベントのオーガナイザーができるという点を評価され、『btrax』という会社でマーケティングのポジションを経験することができました。シリコンバレーは本当にIT系のイベントが多く、イベント運営に強いことも一つの強みになるんです」(武藤)

 

シリコンバレーは、投資家による資金のサポートを受けやすく、高い倍率の中から勝ち残った優秀な人材が居るからこそ、世界に通用するプロダクトが生まれ、またそうした人材が集まるという循環があるのですね。

 

全員が事業に口出す“積極性”と、全員が20時には帰る“切り替え”

--では、働く環境はいかがでしたか?

「Googleなどのクリエイティブなオフィスや働き方がメディアによく取り上げられますが、実際は大小さまざまな企業があり、働き方も違います。私のインターン先は、社員全員が当事者意識を持って働いていることが印象的でした。オフィスの目立つところにホワイトボードがあって、そこに書いてあるプロジェクトなら誰でも参加できるのですが、皆とにかく前のめりで何でも口出ししてくる(笑)。だから世界中の優秀な頭脳の中でもまれたい人にはオススメの環境です。その反面、オンとオフの切り替えはしっかりしているので、遅くても20時にはオフィスに誰もいなくなります」(武藤)

 

仕事中は常にハングリー精神を持ち意見を遠慮なく戦わせながら、同時にプライベートの時間も大事にするのが「シリコンバレー流」というわけなのですね。

 

チャンスはアフター5に転がっている

--では、日本人がシリコンバレーで働くにはどうすればいいのでしょうか?

「正直、簡単な道ではありません。まずビザの問題が最初に立ちはだかる壁です。アメリカでは“専門職”として就職することが基本で、他にも起業やインターン、投資家としてなどいろいろな方法がありますが、そのどれもが厳しい審査があるのでよく調べる必要があります」(田口)

 

「現地の企業にジョインするなら、コワーキングスペースや企業主催のイベントでネットワークを広げるのも一つの方法。シリコンバレーを題材にした映画で、パーティーで出会った人とビジネスが動き出すシーンがよくありますが、実際に日夜そうしたことは起きています。アフター5の出会いからネットワークをつかむのも手かもしれませんね」(武藤)