インターネット上で「誰にもオープンで、どこでもオンラインで受講でき、一流大学の教授陣が大学や大学院の講義をし、基本的に無料」というMOOCs。2012年に提唱されたこのWebサービスは日本でも、すぐさま話題となりました。しかし、授業は英語が基本で、普通の日本人にとっては、ハードルが高かったのもまた事実……。

そんな中、4月14日に一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(Japan Massive Open Online Courses:JMOOC)による講義が始まりました。そこで、日本版MOOCsの導入が働く20代にとってどのようなメリットがあるのか、JMOOC事務局長の福原美三さんにお話をお聞きしてみました。

 

メリット1:東大、慶大など、国内の一流大学の授業を無料で好きなだけ学べるプラットホーム

「JMOOCでは現在、18大学21講座の開講が予定されています。例えば、東京大学の本郷和人教授による『日本中世の自由と平等』という授業や、慶應義塾大学の村井純教授による『インターネット』という授業などがあります。6月以降も『経営(マネジメント)入門』や『モチベーション・マネジメント』といったこれからキャリアアップを考える社会人や転職未満層にも適した授業が開講される予定です。

JMOOCが開設されたことにより、一流大学の授業を無料で学習する機会が広がりました。つまり、自身の次のキャリアに生きる知識を身に付けるチャンスが格段に広がったということができるでしょう」(福原美三さん、以下同)

 

メリット2:時間があるときに「いつでも」「どこでも学べる」。しかも1日あたり10分の講義を聞くだけでOK

「多くの社会人のための学習サービスは、お金がかかったり、時間や場所を選ぶものであったりしました。また欧米のMOOCは授業が英語のため、いくら無料といえども日本人にとってハードルが高かったように思います。しかしJMOOCでは、国内の大学教授による1本10分程度の授業をおよそ1カ月の講座開設期間中、自分の好きなときに見て学習するという手軽さが大きな特徴になります。もし、分からないところがあったとしても、学習者同士の掲示板を使ってソーシャル上で議論を深めることで、無理なく学習することができます。例えば、忙しい社会人でも“朝活”の一環で出社前に利用するなど、平日の隙間時間を使って手軽に学習できる点が、これまでのサービスとは異なる強みといえるでしょう」

 

メリット3:修了証をもらえる

「いずれの講義も受講完了後、一定の条件(提出課題の達成度や点数に応じて)を満たすと、修了認定書を交付します。大学の単位が授与されるわけではありませんが、例えば転職活動に際して、企業側に見せた場合、『自主学習のモチベーションが高い』と評価されることはあっても、マイナス評価にはならないでしょうから、ぜひ利用して自身のスキルマップを増やしていただければと思います」

 

メリット4:授業によっては、有料で反転学習(対面講義)を学べる

「講座によっては、有料でさらにレベルの高い内容の授業を対面で学ぶことができる反転学習も実施しています。JMOOCの活動が、大学教育の在り方を変容させ、日本人の生涯学習の機会を増やして社会的な継続学習基盤になっていくことを標榜しているのです」

 

「産学」が協同でつくり、今後の日本の社会人の教育機会を変えうる可能性を秘めた学習プラットホームJMOOC。まずはどのような授業が開講されているか、一度サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?

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