夏のビジネスパーソンを心身ともに軽やかにするクールビズ。カジュアルなイメージを抱きやすいだけに「楽な格好ができる!」と毎年楽しみにしている人も多いかと思いますが、誤った着こなしをしていると一転、相手にだらしない印象を与えてしまいます。

そこで今回は、若手ビジネスパーソンにありがちなクールビズの間違った着こなしと正しい着こなしを、イメージコンサルタントの城戸景子さんから学びます。

 

クールビズの正しい捉え方とは

「楽な格好をすればよい」と誤解を招きがちなクールビズですが、正しくはどう認識すればよいのでしょうか。

「クールビズは、高温多湿の日本の気候に加え、地球温暖化防止という世間のニーズから生まれたスタイルです。

大事なことは、『室温28度でも快適に過ごす』という与えられた課題に、ビジネススタイルをギリギリまで合わせていくこと。つまりノーネクタイ、ノージャケットなど、服装の簡略化により、冷房に依存しないビジネススタイルを推奨しているのです」

「しかし冷房に依存しないスタイルといっても、単に薄着をすればいいというわけではないと言います。クールビズでは次のような注意点があるそうです。

間違えてはいけないのは、『クールビズ=カジュアル』ではないということ。あくまでもビジネスシーンであることを忘れずに、形や色を利用して自分も周囲も涼しくなる工夫をすることを目指しましょう」(城戸さん:以下同じ)

 

実は長いクールビズの期間

いつから始まり、いつ終わるのかが曖昧なクールビズの期間。「周りの人が着始めたら自分も…」と考える人も多いのでは。実際クールビズとは、いつからいつまで行うものなのでしょうか?

「地球温暖化対策を目的に始まったクールビズの期間は、5月1日から10月31日までとされています」

夏本番の7月、8月に限らず、1年の約半分はクールビズの対象期間になっているのです。

 

アイテム別、誤った着こなしと正しい着こなし

それでは、若手ビジネスパーソンにありがちな誤った着こなしと、正しい着こなしをアイテム別にご紹介します。

 

①アンダーシャツ

「汗をかいてシャツが肌に張り付く様子は、周囲の人に不快な印象を与えるので、必ずアンダーシャツを着用しましょう」

【誤】
●アンダーシャツを着ず、素肌に直接シャツを着る。
●色や柄のあるTシャツを着る。

【正】
●外から見たときにシャツにラインが浮かび上がらないよう、V首でノースリーブのアンダーシャツを必ず着用する。
●色は、白やヌードカラーを選び、外から透けて見えないよう工夫をする。

ポイント!
よく汗をかく人は、可能であればアンダーシャツの替えを常備するようにしましょう。

 

②シャツ

「クールビズはノーネクタイ、ノージャケットが前提なので、肩、袖丈、首、胸回り、胴回りのサイズが合っているか、生地が透けていないかなど、シャツ選びには細心の注意が必要です」

【誤】
●ネクタイなしでは襟が寝てしまうシャツを着る。
●水玉や花柄などのシャツを着る。

【正】
●ネクタイなしでも襟がしっかりと立つものを着る。
●無地、ストライプ柄のシャツを着る。

ポイント!
半袖シャツも可ですが、『スーツの着こなしルール』という観点では半袖シャツは避け、袖を7分程度まで腕まくりして着こなす長袖シャツがおすすめです。

 

③パンツ

「パンツ丈は長すぎると、だらしないだけでなく暑苦しく見えるので注意しましょう」

【誤】
●クリース(パンツの真ん中に縦に入った折り目)がないものをはく。
●カーゴパンツやデニム地パンツをはく。

【正】
●クリースがあるものをはく。
●チノパンを含むコットンパンツをはく。

ポイント!
白パンツは、職種・業種によりNGの場合もあるので気をつけましょう。

 

④ベルト

「クールビズはウエスト周りが目立ちやすくなるので、ベルトはカジュアルになりすぎないよう注意しましょう」

【誤】
●デニムに合わせるような布製のカジュアルベルトを着ける。
●迷彩などの柄物のベルトを着ける。

【正】
●革製でバックルがシンプルなベルトを着ける。
●革であれば編み上げタイプも可。

ポイント!
統一感を出すため色は黒や茶など、靴に合わせるようにしましょう。

 

⑤シューズ

「足元はあくまでもビジネススタイルを意識。シューズは革靴を基本に考えましょう」

【誤】
●スニーカー、デッキシューズ、布製の靴を履く。

【正】
●通常のスーツスタイルに合わせるプレーントゥや、ストレートチップ、黒や茶色のローファーを履く。

ポイント!
シューズに合わせるソックスは、足首が見えるスニーカーソックスではなく、通常のビジネススタイルと同様、ひざ下までの黒や紺を選びましょう。

まとめ

正しく着こなせば職場で快適に過ごせるだけでなく、いつも以上に爽やかな印象を与えられるなど、イメージアップも図れるクールビズ。TPOに合った装いを考えられるビジネスパーソンになるためにも、皆さんも今夏の着こなしを見直してみてはいかがでしょうか。

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識者プロフィール

城戸景子(きど・けいこ)/社団法人ジャパン・パーソナル・ブランディング協会認定イメージコンサルタント。イメージコンサルティング&ビジネスマナー STUDIO STELLA 主宰。ビジネスマナー講師としても活躍し、企業勤務経験に裏付けされたビジネスマナー研修は、徹底的に基本に特化した内容とその合理性で、特に中小企業に好評。また、イメージコンサルティングでは、パーソナルブランドを発信するビジネスツールとしての見た目づくりを提唱している。