「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公・両津勘吉は、上司の大原部長と犬猿の仲。しかし、お城やよろいなど共通の趣味の話になるとふたりは仲良く会話をしだします。

上司が嫌いな人必見! 部下を悩ますやっかい上司の4タイプと対処法」でもお伝えしたように、現実世界でも付き合いづらい上司はいますよね。そんなとき、“歴史”が関係を良好にするきっかけになることも! 「40代以上で高職に就いている方や経営者に歴史好きが多い印象があります。私も、歴史を通して人脈が大きく広がりました」と語るのは、歴史・戦国ポータルサイト「BUSHOO!JAPAN」で「愛されOLのたしなみ 上司が喜ぶ歴史のネタ帖」を執筆するライターの北村美桂さんです。そこで今回は北村さんから「愛され部下になるための歴史本」を5冊紹介していただきました!

 

押さえておくべきは戦国時代!?

歴史ネタのなかでも、特に押さえておくべきなのが「戦国時代」だと北村さんは言います。

「歴史が好きというと大ざっぱに『戦国派』か『幕末派』に分かれますが、戦国時代の方が会話の糸口が多い気がします。多くの地域に武将やお城をゆかりとしたお祭りや観光地があるので、出身を聞いたときに『◯◯という武将がいた地域ですよね?』などと話題がつくりやすいでしょう」

そこで今回は、戦国時代を扱った歴史本をピックアップしてもらいましょう!

 

戦国武将にまつわる入門書的一冊!
『戦国武将の履歴書 時代劇ではわからない意外な過去』クリエイティブ・スイート著 宝島社


戦国武将の履歴書 時代劇ではわからない意外な過去

「この本は、戦国武将を全く知らない方にオススメの入門書です。武将が履歴書形式で、キャッチーな通説を交えて紹介されているので、武将のことを広く浅くつかめるはずです。まずはこの本で自分の興味ある武将を探してみるのがいいでしょう。私も最初のうちは、この本から興味がある武将を見つけて、その人物について知識を深めていました。

また、この本には武将についてのエピソードやキャラクターがセットで書いてあるので、「◯◯で有名な××という武将がいますよね」なんて小ネタを挟んで、誰かに話すことができるようになるはずです」(北村さん:以下同じ)


 

戦国時代の時系列が分からない方にオススメ!
『徹底図解 戦国時代―一族の存亡を賭け、目指すは天下』榎本秋著 新星出版社

徹底図解 戦国時代―一族の存亡を賭け、目指すは天下

「戦国時代は150年くらい続いたのですが、この本はその間の時系列がコンパクトにまとまっているので、時代背景や前後関係が分からないという方にオススメの一冊です。

小見出しを見るだけで、ざっくりと内容が入ってくるので、パラパラ読むだけでも勉強になると思いますよ。また、この本は武将のイラストがとてもかっこいいのも特徴です。ちなみに私の好きなイケメン武将は山本勘助と上杉謙信です(笑)」


 

あなたもきっと城が好きになる、城めぐりのお供!
『わくわく城めぐり ビギナーも楽しめる〈城旅〉34』萩原さちこ著 山と渓谷社

わくわく城めぐり ビギナーも楽しめる〈城旅〉34

「お城が大好きなライターの萩原さちこさんが書いた本で、エッセイとしても十分に楽しめる一冊です。お城の見どころが図解で書いてあるので、お城についてあまり詳しくない『城ビギナー』の方に特にオススメです。

歴史好きより、お城が好きという方のほうが多い印象があります。お城を話題にすると、男女問わずいろいろ教えてくれる方が多かったので。よく聞くのが『旅行や出張ついでにお城を見たけど、歴史に詳しくないから、ササッと見て終わった』ということ。この本を持っていれば、背景も学べるし、見どころも分かりやすいので、初心者でもお城見学が充実すると思います」


 

信長の天下取りまでの道のりを“お城”からアプローチ!
『信長の城』千田嘉博著 岩波新書

信長の城

「この本は考古学出身の学者さんが書いた本で、城郭の構造という新しい視点から織田信長の政策や思想にアプローチした一冊です。

どの世代にも信長人気は高いです。ちょっとひねった視点から信長の話題を振ってみたいときにオススメです。また、この本を読むとお城の見方も変わるので、城めぐりも楽しくなるはずです!」

 

三谷幸喜が描く、歴史を動かした戦国武将の心理戦
『清須会議』三谷幸喜著 幻冬舎

清須会議

「三谷幸喜のヒット映画『清須会議』のノベライズ本です。三谷幸喜さんの小説なので笑えるし、手に取りやすいと思います。

信長の死後、秀吉がどのように動き天下統一の基盤をつくっていくのかが描かれていて、人たらし・秀吉の一面はビジネス上のコミュニケーション構築の参考にもなる気がします。また、私が運営するブログの屋号にも使うほど大好きな武将・柴田勝家が主人公で描かれている稀有な一冊ともいえます(笑)」

 

大切なのは知識がなくても話題に上げる勇気

戦国時代を中心に、歴史書を紹介していきました。最後に北村さんから、歴史で上司と仲良くなるためのコツを教えていただきました。

「歴史って詳しくないと喋りづらいといった風潮があるように感じます。そのため、上司と歴史トークするのはハードルが高いように思われるかもしれません。

しかし大切なのは、『興味があるので教えてください』と勇気を持って切り出すことです。歴史を話題にするからといって、かまえる必要はないと思います。もちろん、ゼロから全て教えてという姿勢は相手に失礼なので、ざっくりした情報を入れて話題にするのがポイント。すると、自分も知識が広がるし、相手も教えがいがあって楽しく会話ができるはずです」

皆さんも、本を読んで、ぜひ上司と歴史トークを楽しんでみてください。もしかしたら、信長と秀吉のような親密な関係になれるかも?

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【プロフィール】

北村美桂(きたむら・みか) 1977年生まれ。岐阜県出身。男性週刊誌などのライター業を経て、株式会社ライブドアに入社し、地元名古屋で独立。初心者向け歴史メディア「カツイエ.com」を運営。ちょっと変わった歴史スポットの取材を得意とする。3カ月に1度、新聞紙カブトをかぶって歴史を語る初心者向け戦国イベント「名古屋歴史ナイト」を主催。歴史を活用したインターネット情報発信の企画や、子ども向け歴史講座の講師、老人ホームでの歴史講師なども行う。