「一生懸命仕事を頑張っているのに評価してもらえない……」と、不満に思うことはありませんか? しかし評価が得られない理由として、評価する相手ではなく「評価される側である自分自身」に要因がある場合もあるのだとか。

そこで今回は、「評価」に関して多くの著書を出している横山信治さんに、上司に評価されるための考え方や方法論などを伺いました。

 

評価されるために、努力も能力も必要ない

横山さんによると、「評価される」ことはそこまで難しいものではないそうです。

「実は『評価される』ためには努力も能力も必要ありません。『すべての人間は自分を高く評価してほしいと熱望している』という人間の本質を理解し、実践することができれば、誰でも必ず評価されます。

必要なのは、自分の目線ではなく相手の目線で、相手が何を望んでいるのか考えて行動すること。昨日よりもたった数回、人に喜んでもらえるアクションを増やすだけであなたの評価はガラッと変わります。

この世の中は能力の高さよりも、人に好かれて味方が多い人のほうが有利で出世します。『評価してもらえない』と人を嫌うのではなく、『評価されるような人』になるため、自分自身を変えていきましょう。それができればきっと、周囲に認められるはずです」

 

評価されるための大原則は、認めてほしい相手を先に認めること

それでは、実際に評価されるためにはどのようなことをすればよいのでしょうか?

「自分の評価を高める上での最重要事項は、上司に認めてもらうことです。なぜなら、あなたを評価するのは上司だからです。いくらビジネススキルがあって素晴らしい企画書を書いても、上司に読んでもらわなければ評価されるチャンスがありません。

そして、上司が必要としているのは、自分のことを認め助けてくれる部下なのです。

ここで具体例を挙げてみましょう。例えば忙しいときに上司から仕事を頼まれた際、どの回答をした人が出世すると思いますか?

 

①はい分かりました、喜んで!

②この仕事を片づけたらやります

③ちょっと無理ですよ

 

それは①の人です。

なぜ①の人が出世するのかというと、こびているわけではなく上司の依頼に対して積極的な姿勢を見せることで、「自分のことを認め、助けてくれる部下だ」と上司に感じてもらうことができるからです。

また、依頼を積極的に引き受けると、その分上司とコミュニケーションを取る機会が増えます。上司に『自分と一緒にいると心地よい』と思ってもらい評価を上げるためには、こうしたコミュニケーションの中で自分を認めてもらうことが必要です。その機会を生み出すためにも、上司の依頼には積極的に応えるといいでしょう。

 

評価されるための6つのコツ

横山さんは、次に挙げる点に気をつければさらに評価される可能性が高まると述べます。

 

1.上司の話には興味を示す

「好き」や「嫌い」という感情はコントロールできるものではないので、嫌いな上司を無理に好きになる必要はありません。しかし、誰であっても無関心よりも興味を持って聞いてくれる人に好意を持ちます。そのため上司の話には相づちを打ち、ときにはメモを取りながら聞くなど、興味を示しましょう。

 

2.「ポジティブな仮説」で上司と良い関係を築く

多くの部下たちは嫌いな上司の行動には悪意があると思い込み、「ネガティブな仮説」を立てています。そしてその思い込みは、上司との人間関係を悪化させる原因にも。しかし、その仮説は必ずしも正解ではありません。

仮説を立てるなら常に「良いほう」に解釈し、もし相手の考えが分からないと思ったら、思い切って聞いてみましょう。ただし感情むき出しに聞くのはNGです。そうすることで、誤った思い込みによる人間関係の悪化を防げます。

 

3.うまくいかない上司がいたら「仕事上の悩みを相談」する

人は本能的に嫌いな人、苦手な人を避けてしまうもの。しかし、だからといって最初から拒絶してしまうのではなく、一度その上司に「相談」を持ちかけてみましょう。

人間は自分を頼りにしてくれた人に好意を持ちます。強がりや拒絶で距離を取ってしまうのではなく、自分の弱みや欠点をさらけ出せるといいでしょう。さらに「相談」をきっかけにゆっくり話すことができれば、上司の考えも知ることができます。

その際、上司の得意なことを相談できるとなお良いです。また、相談した後のお礼は忘れないようにしましょう。

 

4.「会社の利益と上司の利益」優先するのは後者

上司が部下に望むことは「自分の部署の利益を上げる」ということです。ほとんどの会社は事業部ごとに成績を争っています。そのため、“自分の目線”で会社の利益になるからと行動するのではなく、“上司の目線“から物事を見るようにしましょう。会社の利益と上司の利益は違います。新しいことをする前に上司に相談し、味方につけるようにする癖をつけましょう。

 

5.謝罪は迅速に。手紙やメールでの謝罪は絶対NG

もし上司とぶつかり失言してしまったら、どちらが正しいかは別にして、できるだけ早い段階で謝罪をしましょう。その場合絶対にしてはいけないのが、手紙やメールでの謝罪です。

伝達事項の重要順位は「①対面」「②電話」「③手紙」「④メール」です。手紙やメールは記録が残りかえってマイナス。そのため、直接会って謝るのが一番効果的です。

 

6.「こびる」のではなく「本心」を伝える

人を褒めるのは良いことです。ただし、相手の利益を優先していて、それが本心であることが条件です。どこの会社でもこびる人はいますが、今は上司にこびて出世できる時代ではありません。本心でない言葉は隠していても表情に出ますし、いつかは上司の耳にも入ります。口先だけの言葉は必ず相手に伝わります。本心でコミュニケーションを取ることで、上司と良好な関係を築きましょう。

 

まとめ

評価されない……と感じると、相手への不満や愚痴が頭をよぎってしまいがちですが、評価されるためには「相手のことをポジティブに捉え、まずは自分から相手を受け入れる」というスタンスが重要なようです。

今の会社で評価に不満を感じている人は、「評価されるための考え方」をコミュニケーションの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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識者プロフィール

横山信治(よこやま・のぶはる) 幼少のころ(12歳)六代目笑福亭松鶴に弟子入り。上方落語協会最年少落語家としてテレビ・ラジオ・劇場に多数出演。1982年 日本信販株式会社(現三菱UFJニコス株式会社)へ入社し、営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No1営業へ。2001年2月 ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンクSBIモーゲージ株式会社を設立。従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。東証一部上場の金融グループにて、役員、社長を経て、2014年4月独立。現在、株式会社オフィス・フォー・ユー代表取締役社長。2万人以上のビジネスパーソンと接し、3,000人以上の採用面接に立ち会う中で、多くのリーダーと接し、また自らのリーダー経験をもとに、ビジネスパーソンが気付いていない仕事のコツを伝えるため、講演・執筆活動を行っている他、ビジネスパーソン向けの成功法則や運不運についての無料連載メルマガが支持を集めている。横山信治公式HP