近年はグローバル化が一気に進み、「海外案件の仕事が増えてきた」「外国人の社員と一緒に働いている」という方もいるのでは。もしかすると、国内・国外という垣根を越えて、数年後には日本でも日常的に英語が飛び交うことになるのかも…しれません。

そこで、たった3カ月の学習でTOEIC800点超えが続出しているという、英語のパーソナルジム「ENGLISH COMPANY」を運営する株式会社恵学社の代表、岡健作さんに、なかなか英語が上達しないという読者が、効率的に英語を学ぶ方法をお伺いしました。

 

パーソナルトレーナーをつける“英会話ジム”とは?

株式会社恵学社が運営をする「ENGLISH COMPANY」の特徴は、生徒一人一人に「英語のパーソナルトレーナー」をつけて、90日間マンツーマンで英語の実力を伸ばしていく…というもの。短期間で英語の実力が伸びる理由の一つは、言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見をベースにしたメソッドを用いていることなのだそう。

 

「これまで英会話は、指導者の『自分はこれで学んできた』とか『こういうふうに教えてきた』という経験則に基づいて教えられることが多かったのですが、これはいわば“サンプル数1”の方法です。科学的ではなく、うまくいかない人も多いはずです。できるだけ効率的に効果的に、忙しい社会人の方に提供したい。“合理的で科学的な学び”を広めて日本の教育にインパクトを与えていきたいと思っているんです」(岡さん、以下同じ)

 

TOEICでいうと、90日間で200~300点上がる人はザラで、中には400点以上のスコアアップを果たした人も。600点台だったのに850点を超えた人もどんどん出てきているそうです。

 

キャリアアップに英語は有利!

今後の英語能力について語る代表・岡さん今後の英語能力について語る代表・岡さん

 

岡さんによれば、今後は英語の能力がさらに重要になっていくといいます。

 

「特に最近は『上司が外国人になった』『海外と取引が始まった』『社内で英語が公用語になった』などの職場環境も増えてきていて、これからも英語が必要とされる場面が増えていくことは避けられないと思います」

 

また、転職などキャリアアップに関しても、やはり英語ができると有利だと岡さんは話します。

 

「はっきり言って日本企業の給与水準は外資に比べて低い。外資系には、年収数千万の人はたくさんいるわけで、そこにアクセスできるかどうかは、自分のキャリアを考える上ですごく大きい。外資系に行くには英語は必須です。また、日本の企業の中でも海外の研修制度を持っているところも多いので、キャリアアップのチャンスをつかむためには英語能力は重要です」

 

英会話は「鍛える」もの

実際に、長期で英会話スクールに通っていても、英語が上達せずに話せない人が多くいますが、原因はどこにあるのでしょうか。

 

「まず、多くの人は学校で英語を知識として学んでいます。受験勉強を通して、文章は『読める』ようになった。だけど『話す』のは苦手…これを『英語ができない』と言っているのは少し乱暴な話で、一部できているわけじゃないですか。話せない、聞けないのは、話す、聞く、という練習をしていないからです。

『受験英語ならある程度できますよ』という人に足りないのは、今から文法をやり直すことや、単語を覚え直すことではありません。これまでの『知識』のベースの上に、話したり聞いたりする練習を付け加えることなんです。足りないものを補えばいい。英文を素早く読み取る、ネイティブが喋っているのを聞き取る、これは技術なんです。技術は知識と違って勉強するのではなく、鍛えるもの。だからジムなんです」

 

知りたい! 英会話を上達させるコツ

「英語学習は1日に量をこなすより、毎日やることが重要なんです。TOEIC950点は根性だけでは目指せません」と話す岡さん。そこで「ENGLISH COMPANY」では、パーソナルトレーナーが週2回180分に及ぶ密度の高い授業を行うほか、例えば、LINEで英語の発音の音声を送ってもらい、トレーナーも音声でアドバイスをするなど、毎日ITを活用してコミュニケーションをとりながら、サポートをしています。

 

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トレーニング法としては「チャンク読み」と呼ばれるものを取り入れています。一つ一つの単語を頭の中で訳しながら理解しようとすると時間がかかってしまうので、ある程度の単語のかたまりで処理できるようにする練習方法です。

 

「日本語でもそうですが、人が言語を処理するときには、単語を一つずつ拾って理解しているわけではありません。たとえば『This is my pen』『I have a dog』と言われたときに、この4~5個の単語を一つずつ拾って解釈しているわけではありませんよね。このくらいだったら、かたまりとして認識して瞬時に理解していると思うんです。

つまり、これを8単語、10単語…というように、どんどん延ばしていけばいいんですよ。8単語で理解できる人は、4単語を理解できる人の処理スピードが単純にいうと2倍ですよね。一度に処理できる情報量を増やしていくことが大事です。処理の回数が少なくなるので、理解のスピードが上がります」

 

また、英語力の上達が早い人には、ある特徴があるそうです。

 

「このくらいの英語力が身につけば、こんなキャリアが見える…というように、ある程度、具体的なビジョンを持っている人が強いですね。京都のスタジオで受講された方でTOICE400~500点だった女性が90日で800点くらいまで点数を上げて、CAに見事受かったという例もあります」

 

ビジネスシーンでは「正しい英語」が信頼を生む

ここで、ビジネスシーンで最低限、身につけておきたい英文を聞いてみると…

 

「これは誤解されやすいのですが、まず『正しさ』が重要なんです。ビジネスシーンでは、誤った英語を使うと信頼を得られません。これは日本語で考えると分かりやすいことです。取引先の外国人が初対面で“みんなさん初めましてでござる。私はトムであります”という日本語のあいさつをしてきたら、ちょっと微妙ですよね(笑)。ビジネスシーンでは、『ブロークン英語でも通じればいい』を乗り越えたところに信頼が生まれます。

また、フレーズ集などを使って英語の『便利フレーズ』だけを覚えて何かを言えたとしても、相手のリアクションが聞き取れなければ会話はできないので、まずは『聞く能力』が大事になってきます。英会話は“会話”ですので、一人でフレーズを覚えていても仕方がないのです」

 

英語を学ぶ上で大切なのが「インプットファースト」という考え方だそうです。

 

「多くの人は『聞くこと・話すこと』『読むこと・書くこと』をセットにして考えているのですが、『入れること(インプット)』『出すこと(アウトプット)』と二つに分けるのが正しい考え方です。つまり、『読むこと・聞くこと(インプット)』『書くこと・話すこと(アウトプット)』というのが正しい組み合わせです。そして、『入れること』は『出すこと』に必ず先行します。

当たり前ですが、聞いても分からないことを自分で言ったり、読んでも分からないことを自分で書くことはありえませんよね? ですので、必ずインプットが先行するんです。これを『インプットファースト』といって言語習得の大切な基本です。

TOEICは『聞く・読む』という英語の基礎力を測るテストです。その基礎力をかなり正確に測ることができます。まずはインプットの『聞く・読む』というスキルを徹底的に鍛える。もしも外資系コンサルで働きたいなら、まず800〜850点を目指していきたいところですね」

 

真剣に取り組む姿、やる気が芽生えそう
真剣に取り組む姿、やる気が芽生えそう

 

スカイプ英会話をやっていい人・ダメな人とは

ちなみに、スカイプを使った格安の英会話などが一時期話題になりましたが、インプットがしっかりできていないと上達は見込めないそうです。

 

「スカイプの英会話でフィリピン人のお姉さんの英語を聞いても、何を言っているのか分からなければただ慌てるだけです。しどろもどろの英語を話し続けたところで、うまくなるわけがないんです。

スポーツでいえば、サッカーを始めたばかりなのに、練習試合ばっかりやっていてもうまくなるかってことなんですよね。まずは基礎的な練習をしましょう。遠回りに見えても、ちゃんと基礎練習をした人の方が、最終的には英会話の上達も早いんです。急がば回れです。でも、『英会話がある程度できてレベルをさらに上げたい』『留学から帰ってきてレベルダウンしないように使う』などであれば、スカイプ英会話はすごく良いサービスだと思います」

 

英会話を上達させるなら、入社1~2年目がベスト!

実は若手の社員ほど、英会話を学ぶべきなのだそう。その理由はなんなのでしょうか。

 

「入社1~2年目の社員って、なかなか大きな仕事はこないもの。自己研さんに使える時間がある一方で、仕事上の大きなチャンスは多くありませんよね。その隙に英語を勉強しておくと今後のキャリアパスとして有効です。

英語ができる人をアサインしたいという風潮が、今は社内になくとも、今後は出てくる可能性が大きいので、そのときに英語力があると有利ですよね。TOEICのスコアはその点でとても分かりやすいPRポイントになります。ENGLISH COMPANYを受講された方でも、入社1~2年目でハイスコアをとった方は、社内の評価が高まったと言ってくれています。しっかり英語を学べば、キャリアという側面ではパッと世界が広がりますよ」

 

英語は、「『きちんとした方法』で1日1時間でも継続すれば必ず身につきます」と断言する岡さん。最後に、岡さんはキャリアアップを考える人たちにこうアドバイスをしました。

 

「英語を使える人と使えない人の差がどんどん開いていくと思います。英語を使えなくても生きてはいけますが、英語ができないと就職や転職がしにくくなったり、収入面の差が大きくなるのではないかと予想しています。

英会話ができればチャンスが広がると思うんです。社内で海外駐在にパッと行けたりしたら明らかに有利です。しかもその有利さは英語を身につけるだけで手に入ります。そんなに難しいことじゃない。できるだけ早く身につけた方がいいと思いますね」

 

まとめ

キャリアアップを目指すビジネスパーソンの皆さん、将来に必要とされる力を身につけるためにも英語力を鍛えてみてはいかがでしょうか。新たなキャリアの方向性を見いだし、自分の可能性も格段と広げられるはずですよ!

 

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識者プロフィール

株式会社恵学社 岡健作(おか・けんさく) 2010年2月設立。予備校運営、英語ジムの運営、教育系アプリの開発、メディア運営などを手がける教育系スタートアップ企業。社員数は2016年9月現在で80名。株式会社恵学社 ENGLISH COMPANY