人生の転換期のひとつである「転職」は、今まで気づかなかった自分の一面をあらためて知る機会でもあります。今回は、DODAのキャリアアドバイザーが関わった、転職者による“気づき”の実例を、いくつかピックアップしてご紹介。

転職がうまくいかず悩んでいるあなたにも、何か思い当たるエピソードがあるかもしれませんよ。

 

①「夢を実現する新しい選択肢」に気づく <カウンセリング編1>

希望する企業・職種を具体的に決めて、いざ転職活動スタート。しかし、ときには自分が掲げる理想にとらわれすぎてしまい、選択肢を狭めてしまうことがあります。

 

将来は経営者になりたいという夢の実現のため、最初の転職で「経営コンサルタント」を希望したY.Nさん(26歳・男性・営業職)の場合

明確な目標がある一方で、Y.Nさんが持つキャリアは大手アパレルメーカーの営業。十数店舗を統括しており、会社からも高い評価を受けていたものの、経営コンサルタントは未経験の分野なので、これまでの評価や強みを生かしづらいという懸念がありました。結果は、書類選考で全て不合格。

キャリアアドバイザーの川崎さんは、再度Y.Nさんの転職目的をヒアリング。

するとY.Nさんも、夢を実現するために新たな選択肢があることに気づいたのです。

 

“Y.Nさんは経営コンサルタントを目指したきっかけを話してくれました。「店舗の運営は学べたけど、今の環境では会社の経営スキルは身につきません。このまま続けて経営者になれるのだろうか?リスクも考えるとどうすればいいのか分からなくなって。

それならば、経営のプロである経営コンサルタントになるのが近道だ、と思ったんです」Y.Nさんは、経営コンサルタントになることが目的になっていたのに気づき、本来の目的を満たす別の選択肢を見つめるようになっていました。”

 

別の選択肢でも夢はかなう。むしろ、かえって夢への近道になるかもしれない、と転職活動をリスタートさせ、最終的に自分の希望にあった裁量の大きいスタートアップ企業への内定を得ることができたそう。

進むべき道に迷ったときは、周囲からの客観的なアドバイスを求めてみましょう。自分一人では見えなかった、新しい可能性が見えてきますよ。

 

>>詳しいエピソードはコチラから

 

②「自分自身の弱み」に気づく <カウンセリング編2>

職場環境を理由に転職を決意する人も多いでしょう。しかし、自分は悪くないはずだと、自分自身に問題があることになかなか気づきづらいものかもしれません。

 

離職した理由について「改善提案をしても上司が聞いてくれない」「会議で意見しても周りが耳を傾けてくれない」と述べたI.Yさん(27歳・SE/システム開発)の場合

職場に対する不満を挙げていたものの、主体的に環境を変えようとしたエピソードがないことにキャリアアドバイザーの武村さんは気づいたそうです。

そのせいか転職活動も思うように進まず、I.Yさんのキャリアからすると内定が出てもおかしくない企業から「上から目線で偉そうに感じる」といったコメントが出てしまう始末。I.Yさんは大きなショックを受けていたと言います。

 

“しかし、ここで私が「大丈夫です、心配しないでください」と、ショックを和らげるようなことを言ってもI.Yさんは結局変わらない。I.Yさんの将来を真剣に考え、前向きな転職を実現してもらうには、I.Yさんが自ら抱える問題に正面から向き合うべきだと思い、「あなた自身が変わらないと、この状況は変わりません」とはっきり伝えました。”

 

現実に直面したことで、あらためて前職を振り返り、自分にも至らない点があったことに気づいたI.Yさん。「SE以外ならなんでもいい」と考えていた当初から、徐々に転職の目標も具体的になり、最終的には前職と同じSEとして柔軟な社風をもったシステム会社に内定しました。

「とにかく違う会社に行きたい」ではなく、明確な意思と自己分析が、転職にとっては何より強力な武器となるようです。

 

>>詳しいエピソードはコチラから

 

③「コミュ力のはき違え」に気づく <面接編>

「コミュニケーション能力」という言葉は、転職者が自己アピールとして使いがちです。しかし「コミュニケーション能力」とは具体的に何を指すのでしょう?

 

大学院を卒業後、大学の研究室に在籍しながら研究を続けていたM.Kさん(女性・30歳・バイオ系研究職)の場合

研究職にはこだわらず、長期で働ける会社を希望し、転職活動をスタートしたM.Kさん。

キャリアアドバイザーの竹内さんが気に留めたのは「コミュニケーション能力があります」と書かれた自己PR。しかもM.Kさんがその具体例として挙げたのは、アルバイトや学生時代のエピソードでした。

中途採用ではビジネスで培ってきた経験が重要であることから、「コミュニケーション能力」を実際の業務に落とし込むため、具体的に分類するようアドバイス。しかし結果として、M.Kさんは面接の場でうまくアピールすることができず「何を話しているのかが全然分からなかった」という厳しい不採用理由がついてしまいました。

 

“コミュニケーション能力があるという表現は、転職者の方が頻繁に使うフレーズの一つ。しかし一方で、とても抽象度の高い言葉であり、もっとも使い方に注意しなくてはならないフレーズの一つでもあります。

なぜなら、“コミュニケーション能力”とは具体的にどういうことで、なぜ“コミュニケーション能力がある”といえるのか?を伝えられなくては、何のアピールにもならないのですから。”

 

職務経歴書を見直しながら、「口頭でどう伝えるか」「分かりやすく言い換えるとどういうことか」と自己PRを組み立て直し、最終的にM.Kさんは自分の言葉で「コミュニケーション能力」の具体的な内容を語れるようになりました。

面接の場では、自分がアピールしたいことを伝えるだけではなく、企業側の視点に立ち「自分の言葉がどう判断されるか」「具体的に相手に伝わっているか」を検討してみてはいかがでしょうか。

>>詳しいエピソードはコチラから

 

④「転職したい理由」に気づく <選考・入社編>

転職活動が続く中いざ内定を獲得すると、それに目がくらみ入社を焦ってしまいがちです。

 

大手金融機関で営業職として働いていたM.Hさん(29歳・女性・金融専門職)の場合。

一度内定を受諾しながらも自分のやりたいことを見つめなおし、違う道を選択したそう。

 

M.Hさんの仕事ぶりは非常にまじめ。専門性が高い業務を任されており、自ら進んで業務改善に取り組むなど社内からの評価も高かったものの、M.Hさんは自分自身のキャリアに納得がいっていないという状況でした。

その後M.HさんはA社、B社の2社から内定を得て、「面接官の人柄に惹かれたため」という理由からB社への入社を希望。しかし、M.Hさんを担当していたキャリアアドバイザーの藤田さんのもとへ「一度内定辞退をしたが、やはりA社で働きたい」という相談があったといいます。

 

“A社への連絡や、一度は入社意思を固めたB社への対応など、事態は急を要します。しかし私は、その場において、結論を出すことはしませんでした。ここで結論を急いでしまうと、「面接官の人柄」という短期的な視野でB社を選んだことと変わりはありません。

私は、「なぜご自分がこの職業を選んだのか、なぜ転職したいと思ったのか、そして今後、どうなっていきたいのか、一晩じっくり考えてください。そこで出た答えがM.Hさんの本当の決意だと思います」とお伝えしました。”

 

そしてM.Hさんは「なぜ自分は転職をするのか」という部分に立ち返り、やはりA社で働きたいという決意を固めました。また幸いなことに、A社はM.Hさんの再選考を歓迎。結果的に、M.Hさんは自分が選んだA社に入社ができたのだとか。

 

>>詳しいエピソードはコチラから

 

まとめ

第三者であるキャリアアドバイザーの一言で新しい価値観が芽生え、新たな目標や本来の仕事への意識に気づくこともあるようです。

最終的な結論はもちろんあなた自身が出す必要がありますが、もし転職に迷うことがあったら、客観的なアドバイスを受けることで、より良い方向が見つかるかもしれません。

 

(オススメ記事)
後悔はもう卒業! 失敗を成長につなげる“反省法”4つのコツ