朝起きたら、「今日はどんな服を着て行こうかな?」と胸を踊らせ、1日のコーディネートを考えていた入社当時。オフィスカジュアルのOK、NGラインを検索し、様々な洋服の組み合わせを試していたと思います。

 

それがいつしか、新しい洋服は買わず、曜日ごとに着る服をルーティン化。単調な毎日を繰り返すだけなっていませんか?そのままの状態では、どんどん仕事がつまらないものになってしまいます。

仕事の内容を“自分がやりたかったもの”に急に変えることはできませんが、毎日の服装を工夫し、モチベーションを高めることは明日から実践可能です!

 

そこで今回、カラーコーディネーターの安田紀子さんに、少ない服装でオンのファッションを楽しむ方法についてお伺いしました。

 

1本のボトムに対して3枚のトップスを揃えておけば、コーディネートを楽しめる!

 

オフの日に着るファッションアイテムであれば、いくらお金をかけても問題ない。そういう女性は多いかもしれませんが、オンの日になれば話は別。「なるべくお金をかけたくない」これが女性の本音でしょう。

 

とはいえ、5種類の服装をローテションで着まわしていては、ファッションを楽しむことはできません。安田さんが提案するのは、1本のボトムに対して3枚のトップスを用意すること。ボトムを2本用意しておけば、6種類ものコーディネートが一瞬にして完成します!

 

また、安田さんは「色」を意識すると、さらにコーディネートに幅が出ると言います。「用意するボトムは定番色、トップスはどちらのボトムにも合うように全てを同じトーン(色の雰囲気)にしておくといいでしょう」。

 

 

柔らかい色が似合う女性のコーディネート例

例えば、紺色のパンツとグレーのスカートという2種類のボトムを用意し、トップスは3種類用意したとします。2種類のボトムと6種類のトップスという少ないアイテム数でも、少し工夫をすれば様々なコーディネートを楽しむことができるんです。

 

また、安田さん曰く、「6種類のトップスは色のトーンを全て同じものにしているので、グレーのスカートに合わせた3種類のトップスを紺色のパンツに合わせても問題ありません。もちろん、紺色のパンツに合わせたトップスをグレーのスカートに合わせても大丈夫です」とのこと。これで12種類のコーディネートが手に入ったというわけです。

 

色の雰囲気(トーン)を同じものに揃えておくだけで、コーディネートにまとまり感が生まれ、合わせやすくなるそうなので、洋服を購入する際は同じトーンのものにするといいかもしれません。

 

目的別に色を使い分ける!プレゼン・商談のときは何色の服を着ればいい

 

少ない洋服で幅広いコーディネートを楽しむ方法を知ったら、プレゼン・商談などシーンに合わせて、どの色の服を着るのがいいのかを知ると、毎日考えて服装を選べるようになります。ここでは、プレゼン・商談を例に紹介します。

 

商品を売り込みたい場合は「グレー」がオススメ

商品を売り込みたい場合、その商品がどういったものかを説明することが重要となるため、目立つ色を着るのはNG。目立つ色を着てしまうと、商品の印象を相手に残すことができません。

商品の反対色の洋服を切れば、商品が引き立つのですが、実際のビジネスシーンで商品の反対色を着るのは、なかなか難しいもの。

 

安田さんがオススメする色はグレー。無彩色であるグレーは色味がないため、自分の存在感を消したいときに用いると、とても効果があるそう。商品を際立たせたいときに、最も適した色と言えるでしょう。
ただし、グレーは注意が必要。「グレーは自信を持てなくなる色でもあるので、見えないインナー部分には赤やオレンジといった、前向きになれる色を用いるといいでしょう」と安田さんは語ります。

 

相手に自分のことを覚えてもらいたいときは「紺」がオススメ

商品ではなく、まず「自分という人間を覚えてもらいたい」、「相手との距離を縮めたい」という場合は、存在感を消してしまうグレーをコーディネートに取り入れるのはNGです。

 

そういったケースの場合は、相手に誠実な印象を与える「紺」がオススメ。「黒いスーツではダメなの?」そんな声も聞こえてきそうですが、安田さんによると、「黒はオススメできない」とのこと。

 

その理由を伺ってみると、「黒は自分の心を支えてくれる鎧のような役割をしてくれる色ですが、一方で相手との間に壁を作ってしまう可能性があります。不安な気持ちを引き締めてくれても「親しみやすさ」を演出することはできませんので、相手との距離を縮めることはできません」という答えが。

最もフォーマルで汎用性の高い「黒」ですが、商談や異業種交流会といったように初対面の人と会うシーンでの着用は避けるのが無難なようです。

 

その点、紺は青の持つ「誠実」「信頼」といったイメージと、黒の持つ「心の支え」とが合わさった色であるため、商談にはピッタリな色と言えるでしょう。

 

洋服一つで相手からの印象、自分の気分が変わる!ファッションを楽しめば、仕事も楽しめるようになる!

ビジネスシーンにおいて、何よりも大切になるのが相手からの印象。どれだけ仕事をこなすスピードが早かったとしても、周りの人からの印象が悪ければ成果を残すことはできません。

 

「メラビアンの法則」というものを知っているでしょうか?これは、人の第一印象は見た目が9割を占めるというものです。もちろん、この9割の中に服装も入っています。

どれだけ素晴らしい内容の会話をしたとしても、相手の印象を大きく左右するのは見た目。これは裏を返せば、口下手な人でも服装次第で相手に好印象に残すことができるということです。つまりは、自己演出。

 

例えば、スーツを着て気持ちがダラっとなる人はあまりいないでしょう。「さぁ、今日もがんばろう」という気持ちになる人のほうが多いはずです。これぞまさに、仕事というシーンに向けて自分の気持ちを整える自己演出の一つ。

引き締まった気持ちとダラっとした気持ちでは、当然ながら仕事の成果も変わってくるでしょう。

 

デートのシーンを想像してください。ピンク色のように、周囲にも「可愛い」「女性らしい」という印象を与えることができ、自分自身にも優しくなれる色を着たときと、真っ黒なスーツを着たときのデートを比較すると、気分や仕草が変わってくるはずです。彼氏の反応も違うでしょう。つまり、洋服一つで相手から良い印象を残すことができ、自分のモチベーションを高めることができるのです。

 

こうして、毎日の洋服を選びを工夫していけば、モチベーションが高い状態で仕事ができ、成果を出すための良い循環が出来上がっていくことでしょう。