次世代リーダーによる未来の授業

【家入一真の未来の授業Vol.4】失敗の力学 –コンプレックスこそ最強の武器!-

掲載日:2013/05/28

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PROFILE

家入一真/起業家・クリエーター。1978年福岡県生まれ。高校中退、引きこもりから22歳でpaperboy&co.の前身となるマダメ企画を起業。レンタルサーバー「ロリポップ!」のサービスを成功させ、29歳で史上最年少ジャスダック上場を果たす。1年後に社長退任。現在はモノづくり集団Livertyやクラウドファンディングサービス『CAMPFIRE』を運営するハイパーインターネッツなど、数々の企業、組織の代表として、革新的なサービスを世に送り出している。

あきらめない限り「失敗」はない、と誰かが言ってた

色々なビジネスを起こす中で人から「これ失敗しましたね」とか「これ成功しましたね」と言われるんですけど、実はあまりピンと来ていないんですよ。これは僕ではなくて、他の偉い人が言った話なんですけど、失敗ってあきらめるまでは失敗ではないらしくて。たしかにあきらめずにチャレンジしているうちは失敗とは言えないですよね。

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だから、学生支援プラットフォームとして開始した「Studygift*」を失敗って言われるんだけど、まだまだ僕はあきらめていないし、絶対にこれからの学生支援の新しい形を作るって考えている。22歳でpaperboy&co.の前身の会社を起して、29歳で上場。「成功した」って言われたんだけど、僕はそこで満足しなかった。これは僕のコンプレックスに関係しているんですよ。

*Studygift … 学費が払えず、学校を退学になりそうな学生のための支援プラットフォーム。サービス運営上、賛否両論が巻き起こり、現在は支援者への全額返金とサービスの一時停止の措置をとっている。

僕は赤羽のスーザン・ボイルになりたい

僕、中2のときに引きこもってしまったし、高校も中退しているから学生時代友達と呼べる友達はほとんどいなかった。それでも将来画家になりたくて、東京藝大を目指して予備校に通っていたんだけど、何度目かの浪人中に、家が貧乏だったから企業で働かなくてはいけなくなって。でも会社に遅刻するし、寝坊すると気まずくて無断欠勤して、当然のようにクビになったの。もう本当にダメで、「だったら起業するしかない」と思って仲間を巻き込んで会社を22歳で立ち上げたわけ。それから今に至るんだけど、そもそもの夢から考えると全然違う方向にいるし、何なら今でも風呂なしアパートに住んで、駅前で楽器を弾きながら日銭を稼ぐ「赤羽のスーザン・ボイル*」という人に憧れを感じているくらいだから(笑)。まあ、何が言いたいかというとどれだけ仲間を作って面白いことをやっても、上場企業の社長になって億万長者になっても、10代の頃生まれた心の溝はいっこうに埋まらないの。僕の原動力はその満たされないコンプレックスに起因しているから、もっと先を目指して走り続けることができているのかなと自己分析していますね。

*赤羽のスーザン・ボイル … 家入さんがテレビでたまたま観たという、赤羽の路上ミュージシャン。ギター1本で13年間。見た目と声のギャップで話題に。

 

コンプレックスをさらけ出す人は無敵だ!

だから僕が面接するときは、その人がどんなコンプレックスを持っていて、どれだけダメかってところを掘り下げて質問して「ダメエピソード」を披露してもらっている。自分の挫折した経験とかコンプレックスって一見すごく恥ずかしいことのようだけど、それこそがまさにその人のストーリーの肝。

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多分、普通の企業だったら全く逆で、その人がどんな実績を持っていて、どんなことで成功したかっていうことを聞くでしょう? でも、僕にとって気になる点はそこじゃない。だってダメアピールできる人っていうのは、弱みを公に披露できる人ということ。そういう人は無敵なんですよ。わかりやすく言うと、ハゲの人がハゲをネタにしたらもう、ハゲって悪口は効かないんです(笑)。だから挫折した人には、コンプレックスを抱えて落ち込むのではなくて、そこをガンガンさらけ出してストーリーにしていこうぜ! って思うんですよ。で、「ほんとダメだな〜」って言われながら成長していけばいいし、僕はそういう人ほど採用したいと思うんですけどね。

 

何もできない人は、何でもできる人

よく「自分には何もできません」って言う人がいるんだけど、僕はそんなの全然気にする必要ないと思っていて…。前に地方から「家入さんに会えば、何か変われるかもと思って東京に来ました。でも泊まるところもお金もありません」って子が片道切符でやってきて。内心、「そんなこと言われても」って思ったんだけど(笑)。とりあえず六本木でやっている格安シェアハウス「リバ邸」に寝泊まりさせてみた。で、何もせずぼんやりしているようだったから、「iPhoneアプリでも作ってみたら?」とプログラミングの本を買ってあげたら、今まで経験ないのに見事作れるようになって。「何もできない」という人は機会やきっかけさえあれば、それをスポンジのように吸収していくんだっていうスゴさに僕自身も感銘を受けたんだ。だから何もできない人っていうのは、裏を返せばいくらでも吸収できる伸びしろがある人、つまりは、何でもできる人だって思う。だからこそ開き直って、色々なことにチャレンジできる人であってほしいです。尻込みしていてもしょうがないからね。果敢に攻め続けろ、若者よ!

本日の授業のおさらい
  • 1.チャレンジしている限り、失敗はしない!
  • 2.コンプレックスこそ人にさらけ出して、武器に変えよう
  • 3.何もできない人は可能性無限大!

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