転職神話を問う vol.0120代の転職回数、何回まで許される?

事実、20代は転職回数2回以上で一気に厳しく。

DODA転職支援サービスに登録した22歳~29歳の転職成功率(※注1)を、転職回数別に調査しました(下記【グラフ1】参照)。その結果、転職回数0回の成功率を100とした場合、転職回数1回は95.7とほとんど変わりませんが、2回になると46.6と半減することがわかりました。さらに、3回では14.1、4回以上は4.5と急激に減少します。このように、転職回数が2回以上になると、転職市場では不利になると言えそうです。

では、転職回数が2回以上になると、一律に転職成功率が下がるのでしょうか?職種別に転職回数2回以上の転職成功率を見てみると、転職回数の多さが不利になる職種と、あまり不利にならない職種があることがわかりました(下記【グラフ2】参照)。これは、人材流動が活発な職種や、採用ニーズの高い職種、専門的なスキルや資格が重視される職種の場合、転職回数の多さだけで判断されないためと考えられます。


【グラフ1】転職回数別の転職成功率
転職回数別の転職成功率
【グラフ2】転職回数2回以上の転職成功率(職種別)
職種別転職回数と割合

※注1:転職成功率について
2011年1月1日~2011年12月31日の期間に、DODA転職支援サービスに登録した転職希望者と、DODA転職支援サービス経由で転職先が決定した転職者のデータを基に算出。
(サンプル数:約85,000人)

なぜ、転職回数が多いと不利になるのか?

採用担当者の視点(1) 入社後の離職懸念

採用担当者の役割のひとつは「社員の定着率を適切に保つ」こと。ですから、長く働いてくれる人を採用したいと考え、転職回数が多い人に対しては「またすぐ辞めてしまうのでは」と懸念するのです。転職回数が増えれば増えるほど、「納得できる軸のある転職理由か(=当社に入社しても辞めないか)」を慎重にチェックされます。

採用担当者の視点(2) スキル不足への懸念

20代で転職回数が多いということは、1社あたりの在籍期間が短いということ。そうすると、採用担当者は同年代の転職者と比較した際に「経験が浅いので保有しているスキル・知識が低いのでは」と懸念します。新卒採用と中途採用に求める違いは、「即戦力として早い段階で成果を出せるかどうか」。中途採用ではスキル面を重要視するケースが多くなります。

では、転職回数が少なければいいのか?

前出したデータから読み取ると、20代で転職回数が少ないと書類選考通過の可能性は高まる傾向にあります。しかし、それだけで企業は内定を出すわけではありません。書類選考の先にある面接で企業が見るポイントは、「入社後の伸びしろ」。具体的には、「主体的な行動力(自立性)」「成果へのコミットメント力(達成志向)」「学ぶことへの情熱(成長意欲)」など、書類だけでは判断ができない部分を中心にチェックしています。

キャリアコンサルタントが語る 転職成功事例

評価された主なポイントは「専門性の高い技術力」と「軸のある転職理由」。当時、モバイル業界はまだ新興企業が大半を占める未成熟なマーケット。即戦力で活躍できる経験者が少ない状況でした。そんな中、即戦力として通用する高い技術力を持っている点を企業は高く評価。また、「モバイル業界でスペシャリストを目指し、より大きな挑戦ができる環境を求めている」という一貫した転職理由を語ることで、転職回数の多さを懸念する採用担当者の不安を払拭。希望する企業から内定を獲得できた事例です。

評価された主なポイントは「成長意欲」と「転職回数の少なさ」。経験面は、希望する企業とは商圏も商材も違う異業界でのものしかなかったので、十分なアピールにはなりませんでした。ただし、希望する企業の商材が大好きで研究熱心。「入社後はこんな取組みをして成長していきたい」と具体的に語ることができ、そこを「成長意欲が高い」と評価されたのです。さらに、転職回数が少なかったため「入社後も長く働いてくれる」という印象を企業に与えることができた結果、見事に内定に至った事例です。

今回は、転職成功を実現する考え方の一つとして、「転職回数×スキル」の関係性をご紹介しました。業界や職種特性によってはどちらか一方を重点的に見る場合もあります。また、マーケットの成熟度によっても評価される優先順位は変わります。大切なことは、なぜ採用担当者が「転職回数」を気にするかの背景を理解すること。ぜひ一度、ご自身の経験を振り返り、今後のキャリア形成を考える中でのヒントにしてください。

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