働くこと、人と関わることが怖くなくなりました。

S.E.さん 30代 気分変調性障がい 精神(2級)

転職活動期間
6ヶ月
転職回数
4回
前職
一般事務職
現職
開発事務職

「苦しむだけ」の生活への疑問

私は大学浪人中に 実家を出て予備校の寮に入った年の春、パニック障がいを発症しました。とにかくその場にいられず、教室を飛び出したことを覚えています。その後、どうにか大学までは卒業しましたが、うつ症状は継続し、投薬治療と通院をしながら、非正規雇用で地元 ・宮城のコールセンターや大学図書館などで働いていました。体調が思わしくなく休職していた時、東日本大震災が起きたんです。知人が大勢亡くなりました。
それから2年ほど働けない状況が続いたのですが、いつしか「ただ漫然と日々苦しんでいるだけでいいのか」「震災で亡くなった人に失礼ではないのか」といった思いが芽生えました。以前から気になっていた治療法を試すため思い切って横浜の病院に転院し、上京しました。

 

「就活はこの人とだけでやる」と決めた瞬間

現在は薬を使わず、週に1回の通院のみです。会社がフレックス制度も使えるため、勤務にも支障なく通えています。自動車機器メーカーで開発部門の事務を担当して1年以上になりますが、DODAチャレンジを通してこの会社に出会えたことに本当に感謝しています。
上京してからは、知人から紹介された会社で働きつつ通院していたのですが、障がいにもっと理解のある会社で段階的かつ中長期的に働きたいと思い、転職を決意しました。テレビ番組で知ったDODAチャレンジに登録し、就活を開始したのですが、書類選考で十何社も落とされ、面接でも不採用が続きました。自分に自信もなく、人間不信の塊だった私にキャリアアドバイザーの方が「生きていることを申し訳ないように話さないでください」とおっしゃってくださったのが印象に残っています。何度も何度も面接の練習やフィードバックに付き合っていただき、最後は二人とも「絶対就職する(させる)」と意地になってましたね(笑)。
最後に出会った会社が今の職場で、あきらめなくて良かったと心から思います。
その会社での障がい者雇用の第1期ということで、私も会社も手探りですが、DODAチャレンジとも連携していただき、とても丁寧にかつ愛情をもって接していただいています。

比べるなら昔の自分と比べなさい

就活を始めた頃に比べて、心から笑えるようになりました。そして一番の違いは、人の目を見て話せるようになったことです。今の会社は仕切りがなく、どの部門も同じフラットな環境なので、終始、人の目にさらされています。以前から人の目や評価を気にしすぎる私には厳しい状況だったのですが、あるとき上司が笑いながら言ってくれたんです。「これ以上気にしたら蹴るからな」「人と比べてもしょうがない。比べるなら昔の自分とだ」。将来的には、障害者雇用ではなく、一般雇用として会社にいてもいい、と言ってもらっています。「この会社にいることで、君の病気が克服できたということが社会貢献だから」と。今の会社で「人ってやさしいんだ」と気づくことができ、安心して働けています。

メッセージ

私にとって、働くことが治療でもあると思っています。現在は8時間勤務(当初は6時間)ができるようになりましたが、この病気で一番怖いのは、いつ再発するか、ということです。心がけているのは、「一歩退く勇気をもつ」ということ。私はこの転職を通じて、時間はかかってもこの病気は絶対によくなると信じられるようになりました。自分を見捨てないでください。就活も自分に合う道を探し続けるしかないと思っています。