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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.50

公開日:2019/7/22

業績悪化で社内はギスギス。家賃補助がなくなったことが、転職への後押しに

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業績悪化で社内はギスギス。家賃補助がなくなったことが、転職への後押しに

YA/28歳/男性/はじめての転職

大手日用品メーカーで営業をしていたYAさん。会社の将来性に不安を感じてはいたけど、「30歳まではいいや」と転職は先延ばしにしていました。しかしある日突然、家賃補助がカットされる旨の通告が。なんと月々の給与が10万円近く下がることになり、急な転職活動を余儀なくされたのです。

日用品メーカー 営業
飲料メーカー 営業
  • 20代
  • 男性
  • 既婚
  • はじめての転職
  • 給与・待遇
  • 結婚・出産・育児

YAさん

量販店への営業とはいえバイヤーさんと店舗ではぜんぜん違う!

——前職ではどんなお仕事をされていましたか?

家庭用洗剤メーカーの営業で、製品シェアではトップの会社でした。量販営業といって、総合スーパーやドラッグストアなどの本部に営業に行き、季節やキャンペーンで販売企画や棚作りの提案を含めた商談をするのがメインの仕事でした。それに加えてラウンド営業もしていたので、いくら時間があっても足りなかったですね。

——そのラウンド営業って、量販営業とどう違うんですか?

量販営業だと相手はバイヤーさんで、成約すればチェーン店全体で展開してもらえるので、ある程度大きな売り上げが確保できるんです。つまり川上の営業という感じです。

ラウンドは小売りの各店舗を訪問する営業で、商談だけではなくて売り場のメンテナンスもやるし、棚がスカスカになっていれば品出しもやるので、スーツじゃなくてあらかじめ作業服で出向くような営業スタイルですね。

——足を使って営業していたんですね!

けっこう泥臭くやってましたよ!(笑)。 ぼくは横浜エリアの20~30店舗を担当していたんですけど、担当エリア内に総合スーパーが複数あったり、個人経営のお店もあったりと、業態がバラバラなのが大変でしたね。その会社によって注力する商品や打つキャンペーンってかなり違うので、情報の整理も時間がかかるし、もちろん業態や店舗ごとに対応も変えなきゃいけないんですよ。

——量販営業と両立するのは大変そうです…。

そうなんですよ。できれば量販営業だけやりたかったんですけど、売り上げ目標はその両方に課せられてますし、上司からは「ラウンドで数字を上げないヤツは量販から外す」なんて言われていたので…。器用な人はうまくやれるかもしれないけど、自分の体はひとつしかないし1日に回れる店舗数も限られているし、結局どちらも中途半端になってしまってましたね。

10万円の家賃補助がカット⁉今月から家賃払えなくなるんですけど!

——YAさんが転職したのは今年ですが、以前から転職しようとは考えていましたか?

それはありましたね。実は会社の業績が年々、少しずつ悪化していて。日用品だから今後は少子高齢化の影響もモロに受けて市場は縮小する一方でしょうし、会社の将来性にもちょっと不安は感じていました。

主力商品のシェアは相変わらずトップでしたけど、2位の追い上げが急ピッチということで、社内でも対策会議が増えて資料作りにも追われるし、上司からの「どうにかしてこい!」という圧力もすごかったですね。もともと同僚や上司との関係はよかったのに、業績悪化に伴い社内はギスギスするし…。

——悪循環ですね…。

社内の空気は悪くてぼくも同僚たちも半ばあきらめモードで、モチベーションは落ち気味でした。でも結婚を控えていたので、安定した仕事は手放したくなくて、転職がちらついても「まだ今じゃない」と思ってたんです。

——それが転職スイッチが入ったのはなぜですか?

会社に結婚の届け出をしたら、社内の規定だと家賃補助の対象外と判断されたみたいで、その月から急にカットされてしまったんですよ!

——急に「今月から家賃補助がなくなります」と言われたら、大変ですよね…!

10万円近く補助されてたので、住む部屋もそれを見越して借りてるし、急にカットされても家賃の支払いがキツいから、相当慌てましたね…。特例も認められず、とはいえ家賃の支払いは毎月確実にあるので、これは家計がヤバイから何がなんでも転職しなければということになったんです。

でも、もともと会社の将来性も不安だったし、30歳までには転職したいと思ってはいたので、良くも悪くも会社がきっかけをくれました(苦笑)。

エージェントに勧めてもらうがままに応募したけど、気持ちにも変化が

——そして転職活動を始めたと!

はい。すぐにエージェントに登録して翌月頭には応募し、その月末には内定をもらいました。食品メーカーで業界は違うんですけど、量販店への営業です。ラウンド営業はないので、量販営業に集中したいという希望もかなえられました。

——商材は違えど、同じ営業に決まったんですね。それにしても決まったのが早いですね!

そりゃあ家賃が払えなくなるので必死でやりましたよ! 会社についてしっかり調べたり創業者の本を何冊も読んだり、絶対に受かるぞと本気で頑張りました。

でも正直、切羽詰まった転職だったから、どの業界がいいとか、自分が本当に営業に向いてるのかとか、自分の能力の棚卸しをする間はなくて、エージェントに勧めてもらうがままに受けた部分はあります。

でも入社してみると経験も活かせそうだし、何より同じ営業でもずいぶん雰囲気が違うんですよ。

——どこが違いましたか?

周りの社員がモチベーションが高い人ばかりで、職場がイキイキしてるんですよね。消費財の営業は市場の縮小に悩んでたりと厳しい環境なのはどこも一緒なのに、社員のモチベーションでこんなに会社の雰囲気が違うなんて、正直驚きです。

今の会社にいれば自分のレベルも上がりそうだなと、前向きな気持ちで仕事に向かえています。

編集後記

営業という仕事は幅広いもの。今までの経験と業界や商材が違う求人だと、会社探しの時点で尻込みしたり、そもそも選択肢に入れないかもしれません。しかし業界が違っても、取引先が似通っていることで即戦力だとみなされることも。それでスムーズに転職が決まった好例がYAさんです。量販営業で大手スーパーや量販店との取引を経験したことで、特有の専門用語や取引の流れを理解していたのが、トントン拍子に決まった要因だったようですよ。

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