Q.履歴書に短期間だけ在籍していた会社のことを書きたくありません。書かなくても問題ない?
以前、短い期間ですが派遣社員として働いていたことがあります。できれば履歴書には書きたくないのですが、書かなくても問題ないでしょうか?企業は調べるでしょうか?(31歳/女性)
A.職歴はすべて書くのが基本。リスクを理解した上でどうしても書きたくなければ、書かなくても問題はありません。
履歴書にはすべての職歴を記載するのが基本です。実際には、書かないこと自体に問題はありませんし、企業が調べることもほぼないのですが、短期間での退職歴があること、転職回数が増えることが企業に悪い印象を与えるのではないかと懸念して記載をためらっているのであれば、たとえ短期間の職歴でも書いておいたほうがいいでしょう。なぜなら、書かないことによるリスクのほうが大きいからです。
特定の職歴に関して意図的に記載しないことのリスクは、職歴に空白期間ができてしまうことで採用担当者の懸念材料になってしまうこと。書類選考を通過するためのコツは、採用担当者ができるだけ不安を抱かないようにすること。3カ月、6カ月と空白期間があるよりも、たとえ短期間でもしっかりと働いていたことが分かるほうが、安心感を与えるはずです。
職歴に空白期間があると、面接での質問の対象になりがちです。派遣社員としての職歴を書いていないと、「この期間は何をしていたの?」と聞かれたときに上手に答えられなくなってしまいます。このときにしどろもどろになってしまっても、「実は派遣社員をしていて」と告白しても、面接官にはマイナスのイメージを持たれてしまう可能性大。面接時の受け答えを考えても、職歴は書いておいたほうがいいのです。
また、職歴を「これは書く、これは書かない」と選んで書くと、働いた期間にミスが発生しやすくもなります。結果、意図していなくても「経歴詐称」と捉えられることも。逆に、空白期間を作らないために前後の職歴の在籍期間を本来より長く書いてしまう人がいますが、これは明らかな経歴詐称であり、してはならない行為です。ミスによる経歴詐称を防ぐためにも、職歴はありのままに書くことをおすすめします。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加藤 良介
【経歴】
住宅メーカーで営業を5年経験したのち、現職で15年以上人材サービスに携わっています。エリアは関東、関西、領域はIT、医療、販売・サービス等幅広く経験し、現在は管理職として、企業の採用支援・個人の転職支援双方に関わっています。
【メッセージ】
世の中の変化にともない、はたらくことへの、「迷い」「不安」が増し、「もやもや」が増えていると感じています。そんなもやもや解消のお手伝いができればと思っています。