やました・まさひろ。1992年、有限会社ヤマティーを創業。1999年、株式会社へと組織変更を行い、2006年にNTTデータ社との取引をスタートさせる。翌年には、NTTデータ社のパートナー企業としての認定を受ける。2013年度に「上場」もしくは「会社組織のホールディングス化」を目指す。
おすすめの本
「これからの『正義』の話をしよう」(マイケル・サンデル 著、鬼澤忍 訳/早川書房)
1冊の本を精読するのではなく、さまざまな本の気になった部分をピックアップして読み進めていく。これが私の読書スタイルです。今回紹介するのは、『これからの「正義」の話をしよう』。日本でも話題となっている哲学本で、ハーバード大学の教授、マイケル・サンデル氏の著書です。難しい局面において、あらゆる選択肢を考え、サンデル氏が解いていきます。エンジニアの仕事も、困難な選択を迫られるケースが多々あります。その時に、どう考え、どう行動するか。意思決定をする際に、参考になる1冊だと思います。
「つながり」を大事にすることで、信頼関係が強くなる
当社の転換期は、常に「ピンチ」が隣り合わせでした。まずは、2000年頃のITバブル崩壊期。IT業界の多くの企業はダメージを受け、経営が苦しくなった。例に漏れず、当社も財政面で厳しい状況が続きました。また、付き合いのあった同業他社であるソフトハウスも、資金繰りが苦しい状況。当時のヤマティーは社員数10名にも満たない企業でした。もちろん、余裕はなかったのですが、これまで仕事を依頼していただいた同業との「つながり」を第一に考え、決して大きな金額ではないですが、資金面でバックアップしました。結果的に、これが強い信頼関係につながり、ITバブル崩壊後は仕事が舞い込んでくるようになったのです。
ヤマティーにとって、不況は「チャンス」
次のピンチは2008年に起きたリーマン・ショック。主に携わっている不動産流通業界にも不況の嵐が直撃し、連鎖して当社の売上も落ちそうになったのです。しかしながら、ニーズは完全になくなるわけではありません。そこで、クライアントの経済状況を考え、社内での業務効率化やサービスの見直しを進め、ローコストでクオリティを下げない新サービスを開発しました。今まで当社を信頼して仕事を発注いただいたクライアントのために、徹底的に「何ができるか」を考えた結果です。最終的に売上は前年を上回る結果を残しました。お客さまや取引先のために、最善を尽くしたサービスを提供する。こうしたシンプルな発想と行動を今後も大切にしていきます。
山下氏が考える“いい転職”とは?
「志のある会社に入ること」。これこそが、いい転職だと思います。志のある会社で働いている社員一人ひとりも、志が高いはず。そうした人々と共に仕事をすることは、大きな刺激になるでしょう。転職を考えるのであれば、今までの延長ではなく、ワクワク、ドキドキできる環境に、ぜひ挑戦してください。
COMPANY DATA
株式会社ヤマティー
■ 設立 | 1992年10月 |
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■ 本社所在地 | 〒177-0044 東京都練馬区上石神井1-7-37 |
■ 事業内容 |
【システム開発業務全般】 ・不動産情報検索サイトの開発、保守 ・携帯電話向け地図サイトおよびiアプリの開発 ・エレベーター制御用ファームウェアの開発 |
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