もりた・ひろき。1968年生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、幼少時代から携わっていたクラシック音楽の道を究めるため、指揮者を志す。桐朋学園大学音楽学部にてヴァイオリンと指揮を学んだ後、ヨーロッパに渡り、ブレーメン国立音楽大学の指揮科に入学。世界各地で開催される音楽祭に参加するなど研鑽を積む。帰国後、指揮者・ヴァイオリンプレーヤーとして活動していたが、35歳の時、高齢となった父を支える為、株式会社オプティマの社長に就任。現在を会社の第二創業期と位置づけ、社長自らが中心となって社内改革を進めている。
おすすめの本
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」(アービンジャー インスティチュート著/大和書房)
大人になり、いろんな困難に直面していると、知らず知らずのうちに自分を守るための壁(箱)を作ってしまう。それをいかに取り払うか、という点に主題を置いた作品です。本書を読むと、自分自身を律し、コントロールすることの大切さをあらためて感じます。取り上げられている問題は身近でごく些細なことですが、その原因の根っこは非常に深い。仕事の品質は往々にして、その人の潜在意識や日常生活での行動様式といったものに左右されますので、日頃から自分自身を変えていく努力が必要であると思います。本書は書き方にも工夫が施されており、面白く読むことができます。もっと早く出会いたかったと思える一冊です。
永遠の発展は幻想。調和の取れた社会とITのあり方を模索していく
調和を大切にするヨーロッパ社会で生活し、音楽を学んでいく中で感じたのは、私達は知らず知らずのうちに「経済や技術、人間社会といったものが、過去から未来に向けて常に進歩している」といった“進歩史観”にとらわれているということです。ですが実際は、進歩と退化は紙一重。例えば音楽の世界でいうと18世紀に平均律が一般的に使われるようになり、作曲の幅は飛躍的に拡張したが、一方でそれぞれの調和のキャラクターというものは薄まり、曲の奥深さが失われてしまった事実が厳然とあります。バッハ・モーツァルトから、ブラームス・ワーグナーに至る音楽史において、表現技法が一度、ある種退化の道を歩んだように、永遠の発展というのは幻想にすぎません。また、便利な技術の出現が、人間のより怠惰な生き方を助長している側面もあります。これからの私たちは、ただやみくもに技術を追い求めるのではなく、調和の取れた形で、技術発展を支えていく必要があると感じています。
技術の提案+ポリシーを伝えていくエンジニア集団にしたい
当社はシステムインテグレーターなので、こうした調和を模索していく主役はエンジニアです。当社のエンジニアはすでに高い技術力を持っていますが、さらにその先を追い求めています。それは、“ITの専門家”として、技術提案だけでなく「どういうポリシーでITを使うか」までを考えて提案していくこと。もちろん、必要とされる知識や経験・スキルはグッと上がります。当社はさまざまな形で社員のキャリアアップのための環境を提供していますが、一方で「技術者たる者、自らの道は自ら切り拓け」との思いを込め、参加者が主体的に運営する “自灯塾”と呼ばれる勉強会を開催して研鑽を積んでいます。また、新たに“NEWビジネス推進室”を立ち上げたりするなど、社内の動きは活発です。これまでのやり方にとらわれずに一段大きな成長を遂げるため、全社一丸となって動いていける体制を作っています。
森田氏が考える“いい転職”とは?
適切な環境で、適切に自分自身の力が発揮できる会社へ転職することが“いい転職”ではないでしょうか。常日頃感じているのは、物事や自分の立ち位置を変えるのは、自分以外にありえないということ。なので、まずは現在の環境でも自分を変えることで結果を出せないのか、そうした点を見極めながら転職活動おこなうことが大切だと思います。全ての問題を環境のせいにして、転職でトントン拍子に成功することを夢見ていたら、何回転職してもいい結果には結びつかないと思います。
COMPANY DATA
株式会社オプティマ
■ 設立 | 1972年8月 |
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■ 本社所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎3-5-2 エステージ大崎4F |
■ 事業内容 |
・システムインテグレーション ・システム受託開発 ・ソフトウェアパッケージ開発・販売 ・サーバーインフラ設計・構築 |
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