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社長の哲学/ 株式会社A-STAR 高瀬 俊誠社長の哲学/ 株式会社A-STAR 高瀬 俊誠

1977年生まれ。埼玉県出身。明治大学卒業後、ベンチャーキャピタルが出資する起業プロジェクトに参加し、2000年11月に株式会社ネオキャリアを創業。取締役に就任する。2003年に独立し、株式会社エージェント・テクノロジー・グローバル・ソリューションズを設立。設立から6年で売上高46億円、技術者稼働総数800名を擁するITアウトソーシング会社に成長させるものの、2010年に代表を退任。2011年に、孫正義氏の後継者育成プロジェクト「ソフトバンクアカデミア」外部1期生に選ばれる。2012年にサイバーエージェント・ベンチャーズより出資を受け、株式会社A-STARを創業。WebプラットフォームによりIT人材流通市場の構造変革に挑んでいる。

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おすすめの本

『ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方』(リチャード・ヴィートー、仲條 亮子 著/徳間書店)

目の前の社員に支持されない人間が、世間から支持されるわけがありません。ソフトバンクの孫社長をはじめ、偉大な経営者たちもそれを意識して努力していますし、10年先、30年先を見据えて経営判断をしています。私も先を見据えて経営判断ができるよう、政治やマクロ経済に関心を持って勉強するようにしていますが、そんな中で出会ったのがこの本です。
シンガポールの国力を高めるために結成された「A-STAR」という組織の話が取り上げられており、当社の社名の由来にもなっています。

急成長から一転、負債を抱えて代表を退任。20代で経験した経営の失敗

父の実家が事業家であり政治家(議員)でもあったため、幼少の頃より事業家や政治家には大変強い興味がありました。学生時代は後に「失われた20年」と言われ、デフレに苦しむ経済環境でしたが、その中でも盛り上がりを見せるベンチャー業界に惹かれ、起業家として歩む道を選びました。

大学卒業後、ベンチャーキャピタルから後援を受けて、人材サービス会社「株式会社ネオキャリア」を設立して取締役に就任。その後、ITエンジニアの需要が急激に伸びていたことに着目して、独立してITエンジニアの派遣会社「株式会社エージェント・テクノロジー・グローバル・ソリューションズ」を設立しました。目論見は当たり、瞬く間に会社は急成長。20代でエンジニア800名超を抱える会社を創り上げ、20代にしては大きすぎるほどの対価も得ましたが、若さゆえに私は経営者としても起業家としても未熟でした。2007年に会社のNo.2であり、COOを任せていた役員が急逝してしまったところから急速に潮目が変わります。営業組織の中核を失い、そこに追い打ちをかけるようにリーマン・ショックが勃発。身の丈に合わないオフィス投資や、過剰で緩い採用基準の悪影響から待機人材が増え、みるみるうちに業績が悪化していったのです。結果的に数億円の負債を抱え、最終的には代表を退任するまでに追い込まれました。

業界にイノベーションをもたらし、真のベンチャー企業に

この失敗を通じて深く反省するとともに、私は思いました。労働力を確保して育て、供給する。それは、大企業がやりたがらないことを肩代わりしていただけで、労働集約的でありきたりの下請けビジネス。これだけでは、景気や顧客の需要に左右されてしまいます。ベンチャー企業とは名ばかりで、決して「イノベーション」を起こしているわけではなかったのだと。

私は、日本のIT業界を見てきて、システム開発会社やアウトソーシング会社が四次請け、五次請けと多重請負構造になっていることに疑問を感じていました。これは、世界的に見ても非常に非効率な構造で、国際競争力の脆弱さにつながっています。日本経済を牽引する成長産業であるIT業界。その未来を見据えて構造変革=イノベーションをもたらすこと。これこそ私たちがやるべきことだと思い至り、再度起業を決意したのです。

創業から3年。IT求人とIT人材をネットワーク化し、業務支援までカバーする独自のWebプラットフォームの開発に取り組み、ベースとなるプロダクトの形はできつつあります。

今後はさらに機能を発展させていくとともに、浸透させていくフェーズです。「日本・アジア・シリコンバレーにおける人材・案件流通のゲートウェイ」を目指して、すでに海外進出にも動き出しています。

真のベンチャー企業とは、世の中にないものを生み出し、イノベーションを起こし続ける存在。そして、「新技術や高度な知識を軸に、大企業では成し得ない創造的・革新的な経営を実現する企業」を指します。今度こそ、景況に左右されない力強いベンチャー企業をつくる。そして、志ある仲間とともに、IT業界の構造変革を実現していきたいと考えています。

高瀬氏が考えるいい転職とは?

採用面接をしていると、受けている企業の意図に合わせて自己アピールをする人がいますが、それは両者にとってハッピーなことではないと思っています。やはり漫画が好きなら漫画に関わる仕事、英語が好きなら英語を使う仕事に就くべきなのです。好きなことを仕事にするのは簡単なことではないかもしれませんが、それを実現しようと知恵を絞り、行動することにも意味があるはず。好きなことをやってこそ長く続きますし、スキルやキャリアにつながると思います。

COMPANY DATA

株式会社A-STAR

■ 設立 2012年5月
■ 本社所在地 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-18-1 Shibuya INCS 5F B号室
■ 事業内容 agency-star.com の企画・運営
プラットフォーム事業
ITエンジニアに特化したWebメディア企画・運営
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