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経営にかかわるキャリア形成 CXOに求められること

近年、日本でもCEOやCOOといった役職をもうける企業が増えつつあります。
時代の急速な変化に伴い、企業経営も複雑化・加速化しており、
経営と執行を分けることでそれぞれの役割に集中できるメリットがあります。
今回の特集では、自身のキャリアを考えるうえで、CXOになりたい・経営に携わりたいと思ったときに、
求められるスキルや考え方、キャリア形成で大切なことについてご紹介します。
ご自身のキャリア形成を考えるきっかけにしてみてください。

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CXO(Chief X Officer)とは

CXOとは、「Chief X Officer」のことで、Xの部分に役割や業務の名称が入り、その業務における最高責任者を指す言葉です。

  • ・COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者
  • ・CFO(Chief Financial Officer):最高財務責任者
  • ・CTO(Chief Technical Officer):最高技術責任者
  • ・CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者

など、各事業の役割に応じてさまざまな名称があり、それらを総称して「CXO」と呼ばれています。
権限や責任範囲に関して法律で定められているわけではなく、その組織での役割を示すものとして企業が自主的に使用している呼称であるため、定義や業務内容は企業により異なります。

よく執行役員と対比されますが、執行役員が事業統括・運営観点の役職であるのに対し、CXOは経営幹部であるため、経営と事業統括の両方の視点が必要です。
経営と執行を分けることにより、経営判断と事業執行スピードの向上が図れるという点や、対象業務範囲の責任者が明確になることで指揮系統の強化につながる点からCXOを導入する企業が増えてきています。

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CXOを目指すという選択肢
willから考える自身のキャリア

みなさんがキャリアを考える中で、大切にしていることは何でしょうか。
「大学を卒業して会社に就職する」「大企業に入れば一生安泰」という前提や考え方考え方以外にも多様な価値観をもつ人が増えつつある今、自分が成し遂げたいことやありたい姿から考えること(=will)がキャリア形成において必要になりました。
そのような昨今、会社に依存せずに自ら事業を立ち上げたり、経営目線も持ちながら事業の舵取りを率先していったりというようなキャリアの築き方、あるいは生き方を選択する人も増えつつあります。

政府では2022年をスタートアップ創出元年と位置づけ、さまざまなスタートアップ支援策がおこなわれており、その動きは今後ますます活発になりそうです。

参考:経済産業省「スタートアップ支援策」

CXOを目指すために大切なこと その1

CXOになりたいと思ったとき、必要とされることはなんでしょうか。
ビジネス映像メディア「PIVOT」のCEO 佐々木紀彦(ささき のりひこ)氏に話を聞きました。

顔写真/佐々木 紀彦

佐々木 紀彦

PIVOT株式会社 代表取締役CEO

東洋経済オンライン編集長、NewsPicks初代編集長を経て、2021年にPIVOT株式会社を起業。著書に『起業のすすめ』等

CXOを目指すために何が大事なのでしょうか。

私は3つあると思います。

1つ目は、言わずもがなですが、圧倒的な専門知識です。

CXOのCはチーフ(組織の責任者)です。その分野で専門知識があってこそ、CXOとしてチームと会社をリードして、新たな価値を生み出すことができます。普遍的な知と最先端の知を、絶え間ない実践を通して磨き上げていく。そんな姿勢が欠かせません。

2つ目は、専門知識に閉じない好奇心です。

日本では、専門というと、どうしてもタコツボに入りがちですが、専門性と幅広い好奇心はまったく矛盾しません。一つの分野に深い知見があるからこそ、他分野への好奇心が燃え上がり、他分野のプロとつながることができます。専門は一本ではなく、多数の幹とつながってこそ、たくましくなるのです。

3つ目は、チームの中で輝く力です。

CXOは、あくまで一つのポジション。ほかのCXOの力と掛け合わせてこそ、最高の経営チームが出来上がります。これはサッカーと似ています。現代サッカーでは、才能のある個人を集めるだけでは勝てません。突出した個が、最先端のチーム戦術にしたがって動いてこそ、傑出したパフォーマンスを生み出せます。

圧倒的な専門知識を軸としながら、あふれんばかりの好奇心を持って、チームの中で個の力を活かせる。そんなCXOが増えると、日本のビジネスシーンはもっと面白くなるはずです。

「はたらく」と「学び」をつなぐ
CXOを目指すビジネスパーソン
のためのプログラム

CXOを目指す野心家たちへ PIVOT CXO School

PIVOT CXO Schoolは、CEO(起業家や経営者)のみならず、その右腕となって経営を担っていくCXOを目指すビジネスパーソンのためのプログラムです。パーソルキャリアがスクールパートナーとして協力し、受講生のキャリア形成もサポートします。

詳細はこちらから(外部リンク)

CXOを目指すために大切なこと その2

CXOを目指すうえで大切になる考えはどのようなものでしょうか。
パーソルキャリア株式会社エグゼクティブエージェントの松尾匡起(まつお まさき)氏に聞きました。

顔写真/松尾 匡起

松尾 匡起

パーソルキャリア エグゼクティブエージェント

クライス&カンパニー ヴァイスプレジデント。ミライフ執行役員Chief Career Designerを経て現職

CXOは人生の志を成し遂げるための手段

何かを“目指す”という行為には2種類存在すると考えます。目的として目指すのか、手段として目指すのか。CXOという点でみると活躍されている方々に共通しているのは、あくまで人生において成し遂げたい何か、つまり志がまずあり、その志を果たしていくために日々邁進していった結果、CXOという立場になっていた、という点ではないかと感じています。つまりCXOは、なること自体を目的とするものではなく、あくまで人生の志を成し遂げるための手段であると捉えることが大切であり、その大前提として重要なのが志の明確化であるということです。 そのうえで手段としてのCXOを目指すのであれば、ご自身の専門分野において圧倒的な実績を出し、「再現性ある勝ちの法則」を見いだしていくこと、設定された課題を解決するところから視座を高め「課題そのものを設定する能力」を磨いていくこと、さらには経営者のHard Thingsといわれるような修羅場に自らを置き、プレッシャーに打ち勝つ「胆力」を磨きこんでいくこと、などが必要となります。

CXOとして活躍していくためには

また経営トップは、CXO(経営チーム)に自社のMVV(Mission、Vision、Value)に心から共感し体現できることを強く求めます。苛烈な状況となった際にもMVVを自分ゴトとして体現し、周囲に伝播させられるかどうか。どれだけ能力が高くても経営チームとしてここがフィットしなければ活躍は困難となるでしょう。そのために、「心の底から強く共鳴しあえる経営トップとの出会い」を常に好奇心を持って追い求め続けていくことも大切となります。志をたて、自らを鍛え、出会いを追い求める。シンプルですが本当の意味でCXOとして活躍していくためにはこういった順序で考え行動することが重要であると考えます。

CXOを目指す
経営や新規事業に携われる求人特集

CXOを目指している人、将来CXOになりたい人のために、関連する求人をご用意しました。

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最後に

dodaでは、はたらく人々が自らの意思で自身のキャリアや人生を選択できる
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