管理部門・企画職のキャリアアドバイザーが語る 転職最前線

今の時代において「価値の高い」人事職とは

2012.11.05

こんにちは。dodaキャリアアドバイザーの加賀美 文久(かがみ ふみひさ)です。私は、経理、経営企画、人事、法務、物流購買など、管理部門・企画職の方の転職支援を担当しております。今回は、この不透明な時代で「価値の高い」人事職とは、どのような経験をしてきた人なのか、ということをお話しします。

結論から申しますと、あくまで仮説ではありますが「組織におけるさまざまなフェーズを経験している人事職は強い」と考えております。そう考えた理由として、以下の2点があります。

まず、徐々にではありますが人事職の転職事情が変わってきていることです。
従来、転職回数が多い人事職の方は組織への定着が不安視されるため、書類選考の通過が非常に難しい状況でした。しかし、ここ最近は30代で転職回数が3〜5回などの人事職の方が、書類選考に通過する事例が徐々に増えてきています。書類選考に通過している方に共通していることは、創業期のベンチャー企業や拡大期の成長企業、変革が必要なタイミングの企業など、組織の複数のフェーズに関わっていた経験を持っていることです。

次に、マーケット全体から感じられることですが、市場の変化のスピードが増していく中で、製品やサービスのライフサイクルが急速に短縮化しています。企業は、そのライフサイクルに合わせて組織を作るため、ビジネスと組織の栄枯盛衰は比例することが考えられます。もちろん、複数の製品やサービスを展開することによって、企業は組織の規模の急激な拡大・収縮を抑制するように努めていますが、それでもなおビジネスの栄枯盛衰は組織の在り方に大きく影響を与えます。ビジネスが立ち上げフェーズであれば、採用活動を急速に行っていく。成長拡大期に入れば、教育研修の充実と労務規定や労務管理などのオペレーションの安定化が求められます。衰退から変革期に入れば、評価制度や組織の再構築のニーズが生じます。ビジネスのライフサイクルが短縮化しているとすれば、人事が上記のようなアクションを短期間で行っていくことが必要とされるのではないでしょうか。

創業期で求められる人事職の役割と、安定成長期や変革期で求められる人事職の役割は大きく異なります。しかし、その都度人事を入れ替えるほどの余裕もなく、ライフサイクルが短縮化する中ではそのタイミングすらつかみにくいのが実情ではないでしょうか。つまり、一人の人事があらゆる組織のフェーズにおける人事業務に精通し、変化に柔軟に対応できるとするならば、その方の価値は今の時代において最大化されるのです。

「転職回数が多いから」
「短期間の離職があるから」
「ベンチャー企業でがむしゃらにやってきただけなので…」

従来の価値観でご自分のキャリアをネガティブに感じている方が多くいらっしゃいます。しかし、ご自身の中に眠っている人事職としての価値は必ずあります。それを私たちキャリアアドバイザーとともに考え、顕在化していくことができれば、転職活動において大きなプラスになるのではないでしょうか。


加賀美 文久

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