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MAMI

「チアリーマン」
という生き方で、
地元へ活力を。

MAMI

BREXY

posted 2020/11/17

生まれ育った栃木を拠点に、チアリーダーとして活躍するMAMI。平日はアパレル企業の内勤として働きながら、所属する宇都宮ブレックス チアリーダーチーム「BREXY」ではパフォーマンスリーダーとしてチームを率いながら、3x3.EXE PREMIERではEXE Girlsとしてもパフォーマンスを披露する存在だ。彼女が発する笑顔とポジティブなエネルギーは、試合でのパフォーマンスを通して選手やファンに、そして栃木全体へと広がっていく。

遅咲きの
バレリーナ

MAMI

チアリーダーとして活躍されているMAMIさん。ダンスの原点は?

小学3年生のときに始めたクラシックバレエです。幼馴染が習っていて、その発表会を観に行ったときに衝撃を受けました。舞台用のメイクと衣装を身に付けた友人の姿が普段とは別人みたいに大人っぽくて。美しい世界観にも魅了され「習わせて!」と親にお願いしたんです。でもバレエは3~4歳くらいから始めるのが当たり前の世界。バレエ教室の先生にも「始めるのが遅い」と言われてしまって。でもそれで逆に火が付いて(笑)、両親にも協力してもらいながら週5のレッスンに欠かさず通っていました。

逆境に燃えたんですね(笑)。その後、約12年バレエを続けるなかで目標にしていたことはありますか。

純粋に踊ることが楽しいから続けていた。それだけです。でも私があまりに熱心だからと先生からコンクールに出ることを勧められ、そこで初めて結果を意識するようになりました。やると決めたからにはと懸命に向き合ったのですが、結果にはつながらない日々。バレエってセンスや技術はもちろん、骨格や足の長さなど生まれ持ったものに影響を受けることも多いんです。努力ではどうにもできないことの連続に、変な「諦め癖」が付いてしまったのはこの頃。それでも続けられたのは、やっぱり踊ることが好きという気持ちがあったからですね。

NBA
挑戦が
くれた自信

MAMI

チアダンスを始めたのは短大を卒業してからとのことですが、チアとの出会いを教えてください。

短大卒業後は、在学中に始めたテレビや舞台での仕事を続けていましたが、あるとき友人からBREXYの評判を聞いてチアダンスに興味を持ち、体験に参加してみたんです。それまでチアには「かわいい」という印象を持っていましたが、ディレクターのYUKA先生はストリートダンス出身で、BREXYはヒップホップも取り入れた多ジャンルなスタイル。想像していたダンススタイルとの違いに驚いたのですが、それ以上に衝撃だったのは意識の部分です。バレエやテレビ・舞台の仕事では競争する場面も多かったのですが、チアは自分の成功ではなく「誰かのために、みんなのために頑張る」という精神。同じ踊るでもエネルギーの向かう先がまったく違うと知って、私もこんな風に踊りたいと思いました。BREXYの練習生募集の話を聞いてそこでやっと試合を見て(笑)。やっぱり「これがやりたい!」と思えたので、試験を受け入団しました。

6年ほどBREXYで活動した後、2016年には単身渡米しNBAにチャレンジされています。きっかけは?

チアを通してたくさんの人を応援していますが、私自身は正直言って人見知りだし小心者だしネガティブなタイプ(笑)。バレエのときについてしまった諦め癖もあって、どうしても自信が持てずにいたんですよね。でもだからこそ、一人の人間として自信を持ちたいと思うようになりました。宇都宮を拠点に活動するなかで、他県のチームやアメフトのチアチームとも交流をするようになり世界が広がってきた時期でもあったので、語学など課題もありましたが「一回きりの人生だからやっちゃおう!」と、思い切ってNBAチアチームのオーディションを受けてみることにしたんです。

MAMI

NBA挑戦でどんな学びがありましたか?

自立することの大切さです。NBAダンサーはとにかく自立心がすごかった。ディスカッションが文化として根付いている彼女らにとって意見を持ち主張することはごく当たり前のこと。私より若い子でも皆一人ひとり異なる自信に溢れていたのは、根底にそうした揺るがない自立心があるからだろうと感じました。自分の意見を持ち、それに基づき動くことが自立につながり、その積み重ねが自信になる。自信を持つためには自立することが必要だと気づけたのは、NBAに挑戦し彼女たちに出会えたからこそだと思います。試験には通りませんでしたが、その学びをもとに行動し続けやりきることができましたし、やりきったという経験が自信をくれたので、本当に行って良かったと思っています。

仕事が
チアの世界を
広げる

MAMI

現在はアパレル企業で内勤のお仕事をされています。チアの活動とはどう両立しているのですか?

個人練習も考えると、とてもじゃないけど追い付かないというのが正直なところですね。今はコロナウイルスの影響で練習回数は減っていますが、以前は週2回のチーム練習とジムにも通ってトレーニングしていました。そのほかに、個人的には「コソ練」って呼んでいるのですが、昼休みに職場の隅でこっそり練習したりして(笑)補っている感じです。今はアパレル関係の会社で通販サイト向けの商品撮影を担当しているのですが、撮影は想像よりずっと体力勝負。試合の次の日はきつさを感じることもありますが、同僚には5人制の宇都宮ブレックスだけでなく、3x3のUTSUNOMIYA BREX.EXEのファンの方も多いので「ちゃんとしなきゃ」と身が引き締まる思いですね。

仕事をダンス一本にせず、ほかの職種と両立しているのはなぜでしょうか。

一時期はダンスだけを仕事にしていたこともありました。でも、ダンスに限らず色んな知識を得たいなという気持ちがずっとあったので、ダンス以外の自分もつくることにしています。チア以外で得られる知識がチアの活動に活かせる機会って実は多くて、福祉ケアセンターで働いていたときに身に付けた高齢者の方との接し方が介護施設訪問で活かせたり、ダンススクールの講師をやっていたときに身に付けた子どもたちとの接し方が学校訪問のイベントで活かせたり。仕事から受ける刺激が私のチアの世界を広げてくれています。

MAMI

2015年宇都宮大会より、EXE Girlsとして 3x3.EXE PREMIER会場でもパフォーマンスされています。その魅力は?

一番はやっぱりお客さんとの距離が近いことです。会場によっては1~2mくらいしか離れていないので、表情や指先・足さばきなど細かな部分まで表現できるというのはチア人生のなかでも貴重な経験だと思います。3x3.EXE PREMIERでは各チームに専属のチアチームがいるわけではないので、私たちチアリーダーには自チームだけではなく「会場全体を盛り上げる」という使命があります。だからこそパフォーマンスで会場に一体感を生み出せたと思えたときは、自分でも鳥肌が立ってしまうほど大きな達成感がありますよ。

栃木に
貢献したい

MAMI

都内での活動やNBA挑戦など栃木県外でも実績があるMAMIさん。それでも今なお、栃木・宇都宮で活動し続けているのはなぜですか。

さまざまな背景はありますが、一番は育ててもらった栃木に貢献したいという想いがあります。バレエやチアダンスとの出会いも栃木で、NBA挑戦を応援してくれたのも栃木の仲間や両親だった。今も東京でレッスンすることもありますが、それでも私の本拠地は栃木で、それが私の特長でもあると感じています。NBA挑戦で一度外から栃木を見たことで、栃木は凄くバスケットボールが根付いている場所だと気が付きました。本拠地宇都宮はもちろん、最近は栃木県全体で認知度が上がっているのを肌で実感しますし、おばあちゃん世代の方にも「試合見たよ」なんて言われたりして。広がっていく輪を活動を通してさらに大きくしたいと考えています。

これからの目標を教えてください。

働くという観点では、チアも仕事も両立する「チアリーマン」でいたいと思っています。栃木ではまだ仕事と何かを両立する働き方を実践する人は少ないのが現状。私自身これまでは「チアができるような仕事選び」をするなどチアに主軸を置くことも多かったのですが、社会人としてきちんと両立していると認めてもらえるような存在になりたいですね。3x3.EXE PREMIERではパフォーマンスだけではなく、3x3を広めるプロモーション活動にも関わっていきたいと考えています。チアと出会ったことで私自身が向上心の大切さを学び、人を笑顔にする喜びを知りました。その想いを忘れずに、チアリーダーという生き方を通して、3x3も栃木という土地も盛り上げ続けていきたいです。

MAMI

MAMI(まみ)

栃木県出身。幼少期からクラシックバレエを習い、短大時代からは都内を中心に舞台やアーティストのバックダンサー・PV出演などの活動を実施。2010年よりリンク栃木ブレックス専属チアリーダー『BREXY』としてのキャリアをスタート。2016年には単身渡米しNBAにチャレンジ。Denver Nuggets Dancers2016-2017ファイナリストとなる。2015年の宇都宮大会よりEXE Girlsとして3x3.EXE PREMIER会場でもパフォーマンスを実施。BREXYのパフォーマンスリーダーとしてチームを率いている。

  • Text by Asami Takagi
  • Photograph by Shota Watanabe
  • Photo Provided by 3x3.EXE PREMIER

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