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バスケ業界における
人事専門職とは

B.LEAGUE 総務グループ袋江聡子さん

バスケットボール

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袋江聡子(ふくろえ さとこ)さん 30歳
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 総務グループ(人事担当)

2016年秋に開幕した男子プロバスケットボールの新リーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」(公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)は「今が成長段階」。人材サービス会社の転職アドバイザーからプロスポーツリーグの人事担当に転身した袋江聡子さんは、スポーツ業界ではまだ定着しきっていない人事専門職の先頭を走り新しい道を切り開く。(2018年8月10日取材)

「専門性を身につけたいと考え」転職に踏みきった[写真]新江周平

転職アドバイザーから転身

この仕事に転職した経緯を教えてください。

大学卒業後、メーカーで事務職を2年経験し、その後人材サービスの会社へ転職。キャリアアドバイザーなどを担当し約5年間勤務する中で、もっと長期的な視点で人のキャリアに携わりたい、そして自分自身も専門性を身につけたいと考えるようになりました。前職では採用、転職支援に特化していたので、私が担当した方々が転職後にその会社でどんなことを考えてどう働いていくか、ということまで長期的に知ることができませんでした。そこで、経験も活かしつつ、より専門性が高い「人事」「働く」という観点に絞り転職活動をしました。

人事未経験で新しい会社に行くのはかなり不安だったのでは?

もちろん、不安はありました。決める時は覚悟も必要でした。B.LEAGUEで人事専門スタッフを採用するのは初めてでしたが、「人事未経験である私を採用してくれるご縁」に感謝し「未完成な組織の中で人事を経験してみたい」という思いを持ちました。一度の人生まずはやってみる、その一歩が大切だと思っています。B.LEAGUEは3年目という、今が成長段階の団体。ここなら自分も成長しつついろいろなことにトライできると思い決めました。

「バスケットボール」を事業として行うB.LEAGUEを選んだのは?

個人的な考えですが、自社の事業そのものに興味を持っていないと人事として業務でより良いパフォーマンスを出せないと思っています。私は、学生時代にバスケットボールやチアリーディングを経験し、スポーツの楽しさを体験しています。そんな一人として、スポーツ業界での人事という仕事を通して事業や周囲の人に貢献できればと思いました。

高校時代、チアの日本選手権にも出場した[写真]本人提供

知らないことを知る面白さ

日々の仕事の内容を教えてください。

入社してまだ1年未満ですが、業務は多岐にわたります。時期によって本当にさまざまで、例えば、評価時期には社内評価シートをチェックし、評価会議の資料を作成・集約したり、採用では採用手段の決定に始まって面接のスケジュールを調整したり。春は、各クラブに入った新人選手の研修の企画、運営を行っています。研修では、アマチュアからプロ選手になるにあたっての心構え、プロ契約やビジネスに関すること、リスクなど、さまざまな研修コンテンツを準備します。

人事の経験がない中、初めてのことばかりでは?

そうですね。でも、その分やりがいもあります。労務などの法律関係や人事制度の知識など採用以外の専門知識が全くない状態で入社し、今は人事に関しての情報収集、専門知識の習得などを意識しながら日々、進んでいるところです。知らないことを知っていく面白さもあります。

人事の情報収集となると、前職での人脈が活きるのでは?

はい、前職の関係でいろいろな方に教えていただいたり、紹介してもらったりしました。人脈を広げることも意識して、吸収したいと思っています。今は、B.LEAGUE3年目で人事全般の部分を見直してつくっていく段階で、B.LEAGUEが成長する時期に携わることができています。やりがいと大変さは比例しますが、社内から任せてもらえたり、感謝の言葉をもらえるとより良い環境にしたいと思えるようになります。

新人研修はプロ選手を“育てる”重要なイベント[写真]B.LEAGUE

人事担当者間で意見交換

今のキャリアの目標や夢はありますか?

かなり長期的な部分ではありますが、B.LEAGUE、スポーツ業界の“人材”に対する考え方や取り組みをより良い方向に変えるサポートができればと考えています。一般的にスポーツ業界は、法人の規模が小さく、休暇制度や待遇が良くないイメージを持つ人も多いかもしれません。やりがいはあるけど、長期的に働くのは難しいといったような……。実際にはそんなことはありませんが、業界全体が抱える課題があることは確かです。

どんな課題ですか?

スポーツ業界では、「人材の重要性、人材を育てる」という考えを持っているところがまだまだ少ないと感じます。職員の働くモチベーションがスポーツに関わることが前提で、「好きだから」で何とかなってしまう環境もあったと思います。しかし、今後発展していくためには、それでは優秀な人材の確保やモチベーションアップが難しくなってしまうと考えています。一人ではできないこともほかのスポーツ団体とも連携していけば、スポーツ業界にとって必要な人材に対して今以上に取り組むことができると感じています。

リーグの人事担当として、今はどんな人材が求められていますか?

今B.LEAGUEで求められているのは、経営観点を持って日々行動していける人だと思います。職員には一般企業からの転職者など、スポーツ業界出身以外の方も多くいます。さまざまな経験を持った人材が集まって新たな可能性を模索しながら、つくりあげていける環境になったらいいなと思っています。

求める人材は「経営観点を持って日々行動していける人」[写真]新江周平

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