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未来のスポーツビジネスパーソンが集結
『スポーツキャリアフォーラム by doda』

その他

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プロ野球パ・リーグ6球団と、パシフィックリーグマーケティング株式会社は、さまざまな角度から「スポーツ業界における等身大の働き方」と「ビジネスとしてのスポーツの未来」を紹介する中途採用イベント「スポーツキャリアフォーラム by doda」を6月14日に開催した。転職を考えているビジネスパーソンにビジネスとしてのスポーツをより知ってもらうため、さまざまな競技のクラブチームが一堂に会した本イベントは、平日昼間からの開催にもかかわらず1000名以上が来場する大盛況の催しとなった。

開会のあいさつで参加者に熱いエールを送った根岸友喜さん[写真]山口剛生

さまざまな競技が一堂に

昨年は「パ・リーグ キャリアフォーラム」という名称で開催されていた本イベント。今年は昨年の15社を大幅に上回る27社が出展し、野球やサッカーといったプロスポーツクラブはもちろん、メディアやスポーツグッズメーカーなど、バラエティに富んだ企業が一堂に会することとなった。出展企業は以下のとおり。
北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、埼玉西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークス、パシフィックリーグマーケティング、川崎フロンターレ、横浜ビー・コルセアーズ、シーホース三河、千葉ジェッツ、栃木ブレックス、レバンガ北海道、新日本プロレスリング、横浜DeNAベイスターズ、クロススポーツマーケティング、コナミデジタルエンタテインメント、ワイズ・スポーツ、ファナティクス・ジャパン、meleap、大学スポーツチャンネル、データスタジアム、ライブリッツ、クレーマージャパン、Viibar、KPMGコンサルティング、DMM.com(順不同)
会場に設けられた各出展企業の個別ブースでは、それぞれの人事担当者や事業責任者による採用の説明が行われた。昨年は同イベントをきっかけに10件以上の内定実績が出ているだけに、説明を聞くイベント参加者たちの表情は真剣そのもの。一方の企業側も次代を担うビジネスパーソン獲得のチャンスとあって、ブースへ熱心に呼びこみ、質問に対して懇切丁寧に回答していた。
会場内には、キャリアアドバイスの専門資格を持つアドバイザーに転職活動に関する相談ができる「キャリアアドバイザーコーナー」も設けられていた。転職活動には不安がつきもの、こちらのコーナーも常に参加者の足が途絶えることがないほど盛況だった。
そして、併設されたステージエリアではさまざまなコンテンツが展開された。イベントを主催したパシフィックリーグマーケティング代表取締役CEOの根岸友喜さんによる開会のあいさつに始まり、スポーツ業界への転職者を招いてのトークや、業界に欲しい人材について人事目線で語るディスカッション。さらには、スペシャルゲストを招いてのスポーツビジネスをテーマにした対談まで。そこには、スポーツ業界への転職を考える参加者が何より知りたい、業界関係者の生の声があった。

採用の説明が行われる企業ブースには多くの参加者が詰め掛けた[写真]山口剛生

キャリアアドバイザーコーナーで相談をする参加者たち[写真]山口剛生

業界の“ホンネ”をのぞき見

プロ野球、パ・リーグのマーケティング活動を手がけるパシフィックリーグマーケティングが、なぜサッカーやバスケットボールなどをはじめとするスポーツ界全体の転職イベントを主催したのか。開会のあいさつに立った根岸さんは、それはひとえに「スポーツ業界全体の発展」を願ってのことだと語った。
スポーツ業界の発展は決して選手たちの活躍のみによって成り立つものではない。そこにはスポーツのビジネス的価値を引き出す人材が必要不可欠だ。根岸さんは、そうした存在としてスポーツ業界で活躍する可能性は「誰にでもある」と話した上で、「今日、我々は本気でいい方と巡り合いたいと思っています。みなさんもぜひ本気でアプローチしてください」と参加者たちにエールを送り、開会のあいさつを締めた。
続いて2部構成で行われたのは「スポーツ業界への転職 ホンネトーク」と銘打たれたパネルディスカッション。第1部のステージにはパ・リーグ、Bリーグ、Jリーグを代表する3チームの職員、そしてプロレス界から新日本プロレスの職員がそれぞれ登壇し、本イベントならではの競技の垣根を越えたトークが繰り広げられた。業界に入った経緯や他競技のうらやましい点、具体的な職務内容など、さまざまなテーマでトークは白熱。また、業界における女性スタッフの活躍についても話が及び、まさに業界関係者の“ホンネ”が聞ける貴重な時間となった。第2部のステージにはプロスポーツクラブのスタッフだけでなく、スポーツグッズの製造や流通を手掛けるファナティクス・ジャパンのスタッフも参戦。プロスポーツを支える側としてのクラブや選手との関わり方など、トークの幅はさらに広がった。
第1部と第2部のトークを通して感じられたのは、スポーツ業界の間口の広さだ。今回登壇したスタッフは、前職も入社の経緯もバラバラ。医療機器メーカーで働いていた方もいれば、海外で家具職人として生活していた方もおり、あらゆる人にスポーツ業界で働くチャンスがあることを証明していた。一方で共通していたのは、競技に対して深い愛情や熱意を持っていること。登壇者の一人は「好きなことを仕事にしないほうがいいとよく言われていますが、ぼくにとってあれは嘘です」と業界で働く充実感を口にした。もちろん、愛情だけあれば活躍できるわけではないとトークの中でも語られていたが、根底にあるその思いが働く原動力となっているのは間違いなさそうだ。

業界関係者の生の声が聞けた「ホンネトーク」[写真]山口剛生

業界で働く上での覚悟

3つ目のステージコンテンツは「人事に聞く! スポーツ業界に欲しい人材」。この日集まった参加者にとっては、気になるテーマだっただろう。登壇した4社の人事担当スタッフによる主なトーク内容は、それぞれの企業が求める人物像や必要なスキルについて。募集ポジションや条件によって求められるものはさまざまだが、大前提として業界で働くには覚悟が必要だという。「スポーツ業界は外から見ると華やかですけど、やっていることは泥臭い」とは登壇したサッカークラブスタッフの弁。そのギャップを受け入れられるかどうかは、業界で働く上で非常に重要な要素となる。逆に覚悟が伴わない場合は、いくらスキルフルな人材であっても採用しないことがあるそうだ。当然、身に付けたスキルによってより好条件で働くことは可能とのことだが、たとえスキルがなかったとしても“スポーツビジネス”に対する熱い思いや覚悟をベースに持っていれば、業界入りのチャンスはあるという。
業界関係者の生の声を聞く3つのトークディスカッションを終え、最後に用意されていたステージコンテンツは、公益社団法人日本フェンシング協会会長の太田雄貴さんと大浦征也doda編集長による対談。かつては選手として、現在はビジネスパーソンとして日本フェンシング界をけん引する太田さんによる、両方の視点から見たスポーツビジネスの話に参加者たちは聞き入っていた。自身の経験に基づく人材や組織についての話は多岐にわたり、あっという間に60分が経過。濃厚なトークを展開した太田さんは、最後に参加者たちに向けて「スポーツ業界には中に入ってみないと分からないことが良くも悪くもある。ただ、働いている人たちの目はすごくキラキラしています。そうしたお金以上の価値を提供できる力をスポーツは持っているので、まずは現場でその実態を見てみるのもいいと思います」とアドバイスを送った。
企業の人事担当者と直接会話ができるブースに加え、スポーツ業界の実態が垣間見えるトークが展開されたステージコンテンツは大盛況のうちに幕を閉じた。本イベントに参加したスポーツ業界への転職を考える1000名以上のビジネスパーソンにとって、実りの多い一日になったはずだ。

気になる人事の話に聞き入る会場[写真]山口剛生

太田雄貴さんは濃厚なビジネストークを60分ノンストップで語った[写真]山口剛生

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