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各競技を代表する
スターを作りあげる

株式会社スポーツビズ アスリートマネジメント事業部 チームリーダー 山崎隆士さん

その他

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山崎隆士(やまざき・たかし)さん 36歳
株式会社スポーツビズ
アスリートマネジメント事業部
チームリーダー

大学卒業後に証券会社に入社し、その後、ジャニーズ事務所へ。国民的アイドルのマネジャーとして約7年にわたって実績を積み、スポーツビズに転職。芸能事務所で培ったノウハウを存分に駆使してアスリートやスポーツ文化人をマネジメントし、露出の最大化や新たなスターの輩出に力を注ぐ。(2019年4月22日取材)

2013年まで約7年、ジャニーズ事務所でマネジャー業を務めた[写真]山口剛生

国民的アイドルのマネジメントを担当

まず、これまでのキャリアを教えていただけますか?

まず新卒で証券会社に入社し2年間勤めた後、ジャニーズ事務所に入社し、マネジャーをしていました。その後、2013年に退社し、2014年3月にスポーツビズに転職して今年で6年目になります。

転職のきっかけと経緯は?

私はドラマの『ロングバケーション』が大好きで、大学卒業後はロンバケのようなドラマを制作したいと考えていました。そこでフジテレビの入社試験を受けたんですが、結果は不合格。ただ、フジテレビ以外でドラマ制作の仕事をしようとは考えていなかったので同業種の入社試験は受けませんでした。その後、外資系証券会社に勤めている知り合いの方にいろいろと相談している中で、私には証券会社の仕事が向いているかもしれないと勧められたことがきっかけとなり、入社試験を受けることになりました。そこで運良く受かって新卒で入社しました。しかし、次第にメディア、芸能の世界で仕事がしたいという気持ちが強くなりまして、そのタイミングでジャニーズ事務所がスタッフを募集していたので、履歴書を送らせていただきました。また運良く合格することができ、7年近くマネジャーとして働かせていただきました。

ジャニーズ事務所時代のお仕事で一番印象に残っているのはどんなことでしょうか?

メンバーの主演ドラマが決まって、その現場担当に立候補して以来2、3年は、ライブやアジアツアー、5大ドームツアー、24時間テレビや紅白歌合戦の出演、そして周年イベントなど、記憶がないくらい多忙な日々でした。そういった時期をマネジャーとして過ごさせてもらったことが印象深いですね。

スポーツ業界には以前から興味があったのですか?

ジャニーズ事務所を退職したのは、スポーツの仕事をやりたかったからではなく、会社の評価制度についていろいろと学びたいと思い、それなら一度、他社でノウハウを学ぼうと考えたからです。しかし退社した後は、うまくいきかけたことが頓挫し、会社を辞めたのはいいけれど職がないという状態が数カ月続いてしまいました。さすがにこのままではいけないと考えていたタイミングで、転職サービスのエージェントからメールが届いたんです。それがスポーツビズのマネジメントの仕事でした。ジャニーズ事務所以外でマネジャーをやるつもりはなかったのですが、とりあえず一度、話だけでもと思って会社に出向くと、自分が理解を深めたかった評価制度が確立されていたんです。「ここで勉強させていただくのもいいのでは」と前向きに考えるようになりました。ただ、社長との最終面接が終わった後も、ジャンルが違うとはいえ、ほかの事務所でマネジャーをやることの現実味が湧かず、断ったほうがいいのではとしばらく悩みましたね。

スポーツビズへの入社を決めるまで、かなり葛藤があったのですね。

総務部から連絡があったときも「ちょっと考えさせてください」と返事をしたくらいです。でも社長が、君の力が必要だから来てくれないかといった内容のメールをくれて。そこまで言ってもらえるのなら、一度、身を預けてみようと思い入社を決断しました。

転職を決めたときはマネジャー業を続けるつもりはなかった[写真]山口剛生

前職で培ったノウハウを活かす

山崎さんご自身は学生時代を含めて、スポーツのご経験は?

水泳やサッカー、柔道、いろいろなことをやっていましたが、すべて習いごと程度ですね。ただ、若いころから競馬が好きで、毎日のようにスポーツ紙を購読していたので、スポーツに触れる機会はあったと思います。ジャニーズ事務所に入ってからも、私が担当するメンバーがスポーツの国際大会やスポーツ番組の仕事をさせていただいたので、スポーツに接する機会はかなり多くあったと思います。

スポーツビズ入社後はどのような業務を担当されたのでしょうか?

最初に荻原次晴と小谷実可子を担当させてもらいました。いきなりレジェンド過ぎないかと思いましたが、今振り返ると、これまでの私のキャリアが一番活かされるフィールドだったのではないかと思います。

山崎さんの現在の職務内容を教えてください。

当社はマネジメント事業部とマーケティング事業部と大きく二軸に分かれており、マーケティングのほうでは企業さまの広告やイベントを制作しています。私が所属するマネジメント事業部は選手、文化人、指導者等、現在は60人弱が在籍しており、キャリアに応じたマネジメントを行っています。例えば、現役選手でもプロなのかアマチュアなのかでアプローチは異なりますし、場合によっては、「1年間スポンサーをしていただけないでしょうか」と企画書を持って選手の所属先を探したりすることもあります。文化人であればテレビに出る仕事や講演、公職に就いている人であれば、そういった部分のサポートや、もちろん営業も行っています。

同じマネジメント事業とはいえ、芸能とスポーツでは異なる部分も多々あったのではないでしょうか?

人を支えるという意味でのマネジメントは同じだと思いますが、スポーツのマネジメントは企画書を書いてクライアントに直接提案に行くなど、能動的に考えて営業に行くことが多いですね。これは芸能ではあまり考えられないことでした。もう1つ大きく違うところは、関係先が非常に多い点です。スポーツは1人の事案を、メディア関係はもちろん、所属チーム、協会、スポーツメーカー、そして広告代理店など、本当に多くの方々と話し合いながら進めていかなければなりません。

前職での経験が活かされていると思うのはどういったところでしょうか?

やはり見せ方だと思います。現在、日本のスポーツ選手はただ競技をやっているだけでは成り立ちません。スポンサーが選手を支援するメリットは、その選手が露出することや活躍することです。その露出の仕方もいろいろあって、選手が成績を出すことはもちろん、それ以外に、例えばビジュアルが良い選手は、広告や雑誌媒体に露出する際にも、スポンサーのロゴを背負って出ていきます。そういった局面で、芸能関係の仕事に従事していた時代に培った、“見ている人が喜んでくれる見せ方”のノウハウが非常に活かされていると感じます。前職の経験がなければ、メディア出演に対しても、現場でただ見ているだけで、編集の方の好みで出し方が決定していたでしょう。私にも経験があるおかげでネゴシエーションしながら、「もっとこうしたほうが、うちの選手をより良く見せることができます」と一言を言うことができるんです。例えば、近代五種とフェンシングの“二刀流”でがんばっている才藤歩夢は、そのルックスとビジュアルを活かして、いちアスリートとしてだけでなく、トップモデルとしても活躍させようとしています。私が持っている芸能とスポーツの知識を最大限活かして彼女を表現できればと考えています。

過去の経験を活かし、スポーツ選手の「見せ方」を追求する[写真]山口剛生

印象的な2つの仕事

仕事におけるこだわり、やりがいをどんなところに感じていますか?

大きな国際大会に、いろいろな形で関われるところですね。自分が担当しているアスリートが世界的な大会に出場してくれたら、サポートしている人間として、これ以上うれしいことはありません。小谷は2016年のリオデジャネイロでの大会の際にフジテレビの大会メインキャスターになりましたが、今後もそういった場所で活躍できる機会を作り、そこで自分もまた同じ景色を見られたらと思っています。実は小谷がメインキャスターを務めたきっかけは、当社で毎年年始に行っている新年会での冒頭のあいさつだったんです。その場にいたフジテレビのスタッフがご覧になっていて、「こんなに輝いている小谷さんを使わない手はない」とアクレディ(アクレディテーションカード/資格認定証)申請ギリギリのタイミングでメインキャスターを打診してくださいました。すでにメインキャスターは別の方々の2人体制で行くと決定していた中で、急きょ決まったんです。もちろん小谷の実績があったからこそのオファーですが、こんなめぐり合わせがあるのかと今でも非常に印象に残っています。小谷に関しては、もう一つ印象に残っていることがあって、品川プリンスホテルで毎年、年末年始のカウントダウン特別プランが組まれているのですが、ある年、「小谷さんを起用して何かできないか」と依頼をいただきました。品川プリンスホテル内にある水族館『アクアパーク品川』でショーができないかと。私ともう1人がプロデューサーとして立たせていただき、一からシンクロナイズド・スイミング(現アーティスティックスイミング)のショーを作りあげ、小谷に二十数年ぶりに水着を着てもらいカウントダウンイベントを3度実施したのですが、これは本当に印象に残る仕事でした。

スポーツ業界で働くことの魅力は?

スポーツビズで働く魅力という点で話をさせていただくと、やはり自分で思い描いたことを形にさせてくれるということですね。どの会社にも基本的な方針と売上目標があると思いますが、当社の場合は、売上目標は提示されますが、そこへ向かう道筋は自らが決定し、実行していくんです。会社組織の中では、意外と簡単なようでできないことだと思うのですが、自分がやりたいことをやらせてもらえる環境に置かれていることは非常に恵まれていますし、魅力的だと感じています。

では、スポーツ業界に求められる人材は?

これはどの業種にも当てはまると思うのですが、すべての事象を自分事に置き換えて、物事を考えられる人がどんな仕事においても成功すると思います。受け身ではなく、自分事で考えられるような人でなければ仕事は任せられません。

今後、この仕事において、山崎さんが実現させたいと思っていることや目標は?

まずはスポーツビズを未来永劫成長させ続けることです。個人の目標としては、スポーツとメディアを融合させるようなスター選手を数多く作っていきたいですね。そうすることによって、スポーツ業界はさらに活性化すると思います。人気スポーツを盛りあげていくことはもちろん、マイナーなスポーツをメジャーにするためにはその世界にスターがいないとなかなか難しい。ですので、そのスターを作っていくことが私の目標の一つでもあります。

スポーツビズでは「自分で思い描いたことを形にさせてくれる」[写真]山口剛生

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