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更新日:2023年12月15日

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仕事・キャリアの悩み市場価値

市場価値を高めるにはどうすればいい?資格やスキルは必要?

営業アシスタントをしています。目に見える実績を挙げることが難しいので、まずは自身のスキルアップのために英語の勉強や秘書系の資格の勉強をしています。しかし事務系の職種は、30歳を過ぎると転職時の需要がガクンと落ちるという話も聞きます。今後、どのように市場価値を高めていけばよいのでしょうか。

(25歳/出版・営業アシスタント/未婚)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

時田絵里奈
国家資格 2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格 キャリアコンサルタント
FP3級

新卒で当社に入社。IT領域の派遣営業を経て、2011年よりキャリアアドバイザーとして従事。IT業界の職種を中心に幅広く転職サポート、これまでに3,000人以上のキャリアカウンセリングを担当。
2016年に長男を出産。自身もワーキングマザーであることから、働き方を変えたい、ワーク・ライフ・バランスを改善したい女性の転職サポートに強みを持つ。

市場価値は、世の中に求められるスキルと経験の有無で決まります

自分の市場価値

質問者さんは将来的な転職の可能性も考えて、今から市場価値を高めておきたいということですね。資格取得のために勉強されていることはとても素晴らしい姿勢だと思いますし、これからもぜひ継続していただきたいです。

ただし市場価値を高めるためには、資格取得のような知識向上だけでなく、経験に伴うスキルアップも必要となってきます。まず、「市場価値とは何か」「市場価値の高い人が持っている特徴」について見ていきましょう。

市場価値とは

市場価値とは、個人のスキルや経験、人間性などの総合的評価が社会においてどれくらい重要であるか、必要とされているかを示すものです。市場価値の高さは、社会の状況や需要と供給のバランスによって決まります。つまり、そのときどきに企業や社会が求めているものを多く持っている人ほど、市場価値が高いということです。

市場価値が高い人の特徴

「市場価値が高い」と言われる人は、潜在的、もしくは努力して身につけたスキルや資質を活用して、成果を上げている人です。資格取得など知識向上の取り組みと、実践でのスキルアップを両方行うことで、結果的に市場価値が高いと評価されます。

ここで、ビジネスで求められるスキルについて説明しておきましょう。

【ヒューマンスキル】
対人関係能力のことで、「伝える力」と「聞く力」の両方が重視されます。良好な人間関係を構築したり円滑なコミュニケーションが取れたりすることに必要な要素です。

【テクニカルスキル】
業務を遂行するために必要となる能力で、業種や職種によって内容はさまざまですが、事務職においては、PCスキルや資料作成能力などがこれに当たります。

【コンセプチュアルスキル】
物事を考えるスキルのことで、論理的思考や課題解決力などが具体的な要素です。事務職では、業務の改善や効率化、業務における提案などにあたります。そのほか、企画業務や研究開発に携わる場合はとくに重要視されます。

これらのビジネススキルの中には、分野を問わず活かすことのできる「ポータブルスキル」に分類されるものもあります。「持ち運び可能なスキル」の名のとおり、業種や職種の壁を越えて通用するスキルであるため、転職市場ではとくに注目されています。

自分の市場価値を知りたい! どうすればいい?

キャリアの方向性を定めてからスキルアップをしましょう

転職市場は社会情勢や景気に左右されるため、求められるスキルは年々変化していきます。よって、効率的に市場価値を高めるためには、常に社会のニーズを意識してスキルアップを図ることが重要です。しかし将来の方向性がはっきりしないまま、ただトレンドを追いかけているようでは、自分の軸が定まらずキャリア迷子になってしまうかもしれません。

ですから、市場の動向にアンテナを張りつつも、定期的に自分のキャリアを見つめ直し、将来の方向性を定めた上でスキルアップに取り組むことが大切です。

これまでの経験で得たスキルを棚卸しする

これまでの経験を振り返り、どのようにステップアップを重ねてきたか、自分で立てた目標をどうクリアしてきたかを思い出してみましょう。スキルの棚卸しをすることで、自分の強みや希望のキャリアが見えてくるはずです。

また、今の自分に不足しているものが分かれば、転職市場のニーズと自分の希望を考慮した目指すべきスキルアップの方向性も定まってくるでしょう。

自分ではスキルの整理がうまくできない場合は、キャリアアドバイザーに相談してみるというのも一つの方法です。転職市場に詳しい専門家の視点から、市場価値を高めるために必要なスキルアップについて客観的な意見を聞くことができます。

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市場価値を高めるための、スキルアップ・経験の場を選びましょう

スキルの棚卸しをして自分のキャリアビジョンが定まったら、いよいよ市場価値を高めるためのスキルアップをスタートしましょう。今の仕事を続けながらスキルアップを目指す場合と、転職してスキルアップを目指す場合、それぞれのポイントをまとめてみました。

今の仕事でスキルアップし市場価値を高める

今の仕事でスキルアップを目指す場合は、今後のキャリアプランを立て、伸ばしたいスキルや目標を設定した上で、継続的に取り組む習慣をつけましょう。スキルはすぐに身につけられるものではありませんから、日ごろから目標達成に向けて主体的に仕事に取り組み続けることが重要です。

スキルアップが思うようにいかない時は誰にでもありますが、そういう場合は他人や環境のせいにせず、上司に相談するなどして解決するようにしましょう。

さらに、業務をこなしつつプラスアルファの勉強をして、市場価値を上げることも大切です。携わっている業務に関連した勉強をすることで、市場価値を上げると同時に会社への貢献度もさらに高められるでしょう。

転職してスキルを身につけ市場価値を高める

転職で業界や職種を変えることで市場価値を上げにいくのも選択肢の一つでしょう。20代の転職であれば、未経験の業種や職種でも、意欲やポテンシャル次第で採用に結びつくことがあります。

異なる分野における経験の組み合わせ自体が価値を持つ場合も多いですから、将来的な市場価値を最大化するために、戦略的に複数の分野を渡り歩くキャリアも考えられるでしょう。

業種や職種を変える際は、それによって得られる経験やスキルがどの程度社会で求められているものなのかをしっかり調べ、キャリア迷子にならないように注意しましょう。

このように、市場価値を高めるには日ごろから社会の動向に目を向けつつ、自分のキャリアビジョンを明確にした上で、ふさわしい場所に身を置いてスキルアップに励むことが大切です。そして希望のキャリアに関係する資格取得にも積極的にチャレンジすれば、さらに市場価値を高めることができるでしょう。

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