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連載転職の失敗談から学ぶ!後悔しない転職成功術

転職先に入社後ギャップを感じる…よくあるギャップや防ぎ方・対処法も解説

転職した方の中には、入社後にギャップを感じて悩む人が多くいます。感じるギャップの種類はさまざまですが、事前に原因を理解し、転職活動中に対策を行うことでギャップを小さくできるでしょう。本記事では入社後のギャップを防ぐための方法や、入社後ギャップを感じてしまった場合の対処法をまとめてお届けします。

【case】

事前に情報収集したのに、転職後にギャップを感じる…

面接や会社の口コミなどで入社前に情報収集して、残業時間や仕事内容など、納得して入社したつもりでしたが、想像と現実とでは違う部分が多くて…。残業は少ないと聞いていましたが、結果的に前職よりも多い状況。仕事内容も思っていたものとは異なり、面白みを感じられません。現在、異動を申し出ているのですが、通らなければもう辞めたいと思います。

N.Kさん(29歳)

キャリアアドバイザーの助言

入社後の違和感をできるだけ減らす意識で転職活動を進めましょう

転職後、入社前に抱いていたイメージと現実との違いを感じる人は多いです。そもそも入社前に応募企業について情報収集しても、限られた情報から100%その企業を理解するのは困難でしょう。

まず、転職後のギャップは必ずあるものと考えましょう。ギャップがまったく発生しないよう努力するのではなく、「最小限に抑える」という認識が大切です。

入社後のギャップを最小限に抑えるには、まず転職理由を明確にし、「譲れない点」を絞っておきましょう。この「譲れない点」にズレがあると、入社後の大きな不満につながりがちです。次に「譲れない点」に基づいて情報収集をします。最近はWebサイトやSNSなどさまざまな情報源があるので、情報自体は手に入りやすいですが、特に「譲れない点」に関する部分は、自分の解釈で正しいかどうか、面接の場できちんと確認しましょう。

譲れない点を満たす企業に応募することで、入社後に感じるギャップを小さくできます。

詳しく知りたい

転職者が入社後に感じがちなギャップ

入社後に感じがちなギャップには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。転職活動中に先回りして入社後のギャップをイメージするのは難しいものです。そこでここでは、転職者が入社後に感じやすいギャップを5つのテーマに分けてご紹介します。

社風・人間関係

「社風」とはその企業が持つ雰囲気のことで、企業理念や経営者の価値観、社員の人間関係などによって変化します。社風や社内の人間関係は選考中に読み取りにくく、ギャップにつながりやすい傾向があるでしょう。

例えば、「風通しが良い職場と聞いていたが、実際は新入社員が意見を言える雰囲気ではなかった」といったケースがあります。求人や採用サイト、人事担当者から社風として示される情報は、一部では当てはまっていたとしても、当てはまらない部分もあるのが一般的です。当てはまらない部分に触れたときにギャップを感じてしまうかもしれません。

仕事内容

仕事内容では、入社前に想定していた業務範囲や裁量の幅と比較して、狭すぎても広すぎてもギャップにつながります。

人材不足で急遽、裁量が大きくなったり、別の部署の仕事まで任されることになったりするケースもまれにありますが、あくまでイレギュラーです。それよりも、「ルート営業のみだと思っていたが、実際は新規開拓も行う必要があった」というように、企業と求職者の間でそもそもの認識に相違があるケースが多い傾向にあります。

仕事量・残業の有無

仕事の内容だけでなく、仕事量が想定より多いことでギャップを感じるケースもあります。特に転職前の企業よりも残業が増加する場合は、ワーク・ライフ・バランスに大きく影響するでしょう。

近年は、残業抑制に取り組む企業も増えているので、業務量は一定あるのに残業がしにくい風潮で、思うように業務を進められないことにギャップを感じてしまうかもしれません。一方、仕事量が少なすぎても、やりがいや充実感を得られずに不満を覚える可能性があります。

昇給・昇進制度

基本的に、昇給や昇進制度を含む、給与・待遇に関する情報は、求人票や募集要項に記載されているので、事前の情報収集によって把握できます。

しかし、実際に入社してみると、想定よりも昇給・昇進しにくいと感じて、不満に思うケースもあります。例えば、「成果主義と聞いていたが、絶対評価ではなく相対評価のため、成果を上げても昇給がしにくい」「評価のされやすさが部署によって異なる」といったギャップがあります。

教育体制

入社後に研修制度が整っていない、期間が短いなどの部分でギャップを感じるケースも多いです。特に中途採用は、一般的には即戦力として期待されているため、入社後に十分な研修が受けられないことがあります。中途採用が少ない会社では研修の仕組みが整備されていないこともあります。

「経験者だからと入社後すぐに業務を任されたが、即戦力採用を理由に一人で対応しなければならず、分からないことを相談できる人がいなかった」「未経験からの転職だったが、入社後に十分な研修がないまま、すぐに現場に配属された」「OJTはあるが、常に忙しそうで、分からないことがあっても聞きづらい雰囲気がある」など、十分な教育が受けられないと、ギャップと同時に大きなストレスを感じやすいでしょう。

転職者が入社後にギャップを感じる原因

転職者が入社後、どのような点でギャップを感じるかは人によって異なりますが、ギャップを感じる原因は大きく2つに分類できます。それぞれ見ていきましょう。

事前の情報収集が不足していた

転職者が入社後にギャップを感じる一番の原因は、事前の情報収集不足です。特に、自分が大事にしたいこと・気になることに対しての情報を明確にしておくことで、多くの入社後のミスマッチを未然に防ぐことができます。

応募する際に、企業の採用ホームページや求人情報の内容を確認するなど、気になる点を調べておくのはもちろんのこと、面接や社内の人に話を聞ける機会がある場合は、事前に確認しておきたいことを洗い出しておきましょう。

また、選考前・中だけでなく、内定後の確認も重要です。特に焦って早く転職先を決めたいと思うと、検討に必要な情報を集めきらないまま内定を承諾してしまい、ギャップが生まれるケースが多いです。内定を承諾する前に、必ず「雇用契約書」や「労働条件通知書」の内容が、事前に聞いていた情報や自分の希望と相違ないか最終確認しましょう。

入社後に会社の状況が変わった

事前に情報収集をしっかり行っていたとしても、内定から入社までの期間が空いていると、会社の状況が変化していることもあります。社員の異動や退職によって部署の体制や人間関係が変わっていたり、会社の方針変更によって重点を置く仕事内容が変わっていたりすることでギャップを感じるかもしれません。

もし「雇用契約書」や「労働条件通知書」の内容と、入社後の実際の条件が違っているときは、遠慮せずに会社に申し出ましょう。

転職先に入社後のギャップを防ぐ方法

入社後のギャップを最小限に抑えるためには、事前の情報収集が欠かせません。それでは、具体的にどのような手順で情報収集を行っていけばよいのでしょうか。具体的な4つのステップに分けてご紹介します。

1.転職の軸を固める

そもそも自分のことが分かっていなければ、どんなギャップをマイナスに感じるのかも分かりません。まずは転職前の会社を辞めることにした理由、転職先の会社に求めるものを掘り下げ、転職において譲れないポイントを明確にしましょう。転職の軸が固まれば、情報収集の際にどんな情報を確認すべきかが明らかになります。

転職の軸とは?こだわり条件を整理して優先順位をつけよう

2.転職エージェントを活用して情報収集する

転職エージェントは企業の人事担当者と直接やり取りをしているため、採用サイトや求人票には記載されていない情報を持っていることがあります。また、選考中の企業に直接は聞きにくい給与や残業に関する内容も、転職エージェントを通して質問可能です。

多くの企業や求職者を見ているエージェントならではの視点で客観的なアドバイスをもらえることもあるでしょう。

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3.入社前に現場の社員の話を聞く

企業によっては、内定後に面談やランチの場など、実際に現場で働いている社員から話を聞ける機会を用意しています。

入社後にいっしょに働くことになるほかの社員と話をすることで、社風や職場環境、人間関係、不満に感じていることなど、一歩踏み込んだリアルな情報まで教えてもらえる可能性があります。実際に働く部署の詳しい仕事内容や職場の雰囲気など、人事担当者よりも具体的に聞くことのできる貴重な機会なので、聞いてみたいことを事前にまとめておくとよいでしょう。

4.内定承諾前に雇用条件をよく確認する

内定時に渡される「雇用契約書」もしくは「労働条件通知書」は給与や雇用形態について書かれた書類です。必ず書面(紙またはPDFデータ)で受け取り、細かく内容をチェックしましょう。もし疑問に思う点があれば、必ず内定承諾する前に、会社に確認します。

「労働条件通知書」には法律で必ず記載しなければならない項目が定められています。中でも、必ずチェックすべき項目は次の5つです。

  • ・契約期間(入社日)
  • ・就業場所
  • ・賃金
  • ・想定残業時間
  • ・休日

「雇用契約書」とは?「労働条件通知書」との違いや必ず確認するべきポイントを解説

転職後にギャップを感じた場合の対処法

ギャップはどんなにゼロに近づけても多少は感じるものです。よってギャップを感じた際にどのような行動を起こすかが大切になってきます。具体的にどのような行動を起こすべきか、ギャップに対する対処法をご紹介します。

成長につながるギャップは前向きに捉える

ギャップは自分にとってプラスに働くものとマイナスに働くものに分けられます。転職の軸にもよりますが、乗り越えることで自分のスキルアップにつながりそうなギャップであれば、前向きに捉えてみましょう。具体的には、想定より業務幅が広い、裁量が大きいなどのギャップはスキルアップ、キャリアアップのための足掛かりになるといえます。

ただし、どうしてもギャップを受け入れられない場合や、負担が大きくストレスになる場合は、無理をせず再転職することも検討しましょう。

上司や人事担当に相談する

ギャップを感じた際は、できるだけ一人で悩まずに上司や人事担当者に相談しましょう。ただでさえ転職先の新しい環境に慣れる必要がある中で、自分一人で解決しようとすると、精神的に大きな負担となります。

仕事内容や量に関して感じたギャップは上司や先輩社員に相談してみましょう。給与や雇用形態、部署の人間関係のギャップなどであれば、選考段階から知っている人事担当者に相談するのもよいでしょう。いずれにしても、社内に気軽に相談できる相手をつくっておくと働きやすくなります。

転職エージェントに相談する

転職エージェントは入社後のアフターフォローを行っていることもあります。転職時にエージェントを利用した場合は気軽に相談してみましょう。転職までの経緯を知っていたり、多くの転職者を見ていたりする分、客観的な解決策をもらえるかもしれません。

入社前に聞いていた仕事内容や職場環境と異なる場合は、本人に代わって会社に交渉してくれることもあります。特に給与や残業など、本人から企業に対して言いづらいギャップを感じた際は、転職エージェントを介して交渉してもらいましょう。

入社後のギャップを防ぐには、転職の軸を固めることが大切

入社後のギャップは度合いによっては再転職にもつながるため、できるだけ減らしたいものです。ギャップをゼロに近づけて、入社後のストレスを減らすためにも、転職の軸を固めた上で、しっかりと企業に関する情報収集を行いましょう。
転職の軸を固めるには、自己分析やキャリアの棚卸しなど、転職活動の準備を計画的に行う必要があります。転職活動の進め方や自己分析の深さが不安な方は、転職エージェントの活用もおすすめ。dodaエージェントサービスでは、転職市場に精通したスタッフが完全無料でサポートします。転職後のギャップを減らしたい方はぜひ一度ご利用をご検討ください。

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