医薬メーカーに限らず医療業界全体で言えることですが、管理職以上のハイクラスの方の転職は時間がかかる傾向があります。そのほとんどが応募から内定まで平均2～3ヵ月の期間を要しており、1ヵ月以内ですべての選考が終わる募集は全体の2割程度しかありません。

時間がかかる理由には、選考過程で会うべき人の数が多いということが挙げられます。役員、統括部長、社長などをはじめ、多い場合だと6～7人と顔を合わせる必要があります。面接回数も増えるため、少なくとも3回以上の面接は覚悟をしておかなくてはなりません。しかも、とくに外資系企業では、会うべき人たちが世界中を飛び回っているため、面接日程の調整がつきづらいということもあります。面接と面接との間隔が長くなり、「2週間待ってください」ということも多々あります。したがって、ハイクラスの転職活動は2～3ヵ月のスケジュールを想定し、余裕を持って臨むと良いでしょう。

ちなみにハイクラスの求人情報は、業界内に企業の内情が知れてしまうため、ほとんどが非公開求人となっています。医療業界の求人は他の業界に比べても非公開の割合が高く、dodaの場合、その数は公開求人の約4～5倍。管理職の転職をお考えなら、こうした非公開求人もぜひ活用してみてください。