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Webマーケティング職に向いている人の特徴は?仕事内容や求められるスキルについて解説

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公開日:2023/12/28

Webマーケティングに興味はあるものの、自分は向いているのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。特に未経験だと、業務内容を具体的にイメージできないかもしれません。今回は、Webマーケティング職への転職を考えている方に向け、マーケティング領域の転職活動サポート経験が豊富なdodaのキャリアアドバイザーに聞いた、仕事の内容や向いている人の特徴、求められるスキルなどについて解説します。

Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、「サービスや商品の売り上げ向上のために、Webやインターネットを通じて集客する」ことを指します。会社によっても、「Webマーケティング」が指す分野は、多岐にわたり手法もさまざまです。具体的にどのような仕事をするのか、dodaのキャリアアドバイザーに聞きました。

Webマーケティング職の仕事内容

さまざまな分析ツールなどを利用し、インターネット上に蓄積されたユーザーの行動を分析し、検証と改善を行うのが、Webマーケティング職の主な仕事。そのさまざまな手法について、見ていきましょう。

デジタル広告

Webマーケティングにはさまざまな戦略がありますが、よく利用されるのはデジタル広告。リスティング広告、ディスプレイ広告、ソーシャルメディア広告など、さまざまな種類の中から、最適なアプローチ方法を検討します。

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dodaキャリアアドバイザー
松宮 匠(以下、松宮)

広告を打ち出した後は、どんな効果があったのか、想定したターゲットに広告が届いているのかを検証して「効果測定」を実施します。その結果に応じ、配信設定を変更したり、クリエイティブを改善したりして、コストパフォーマンスを向上させていきます。すでにサービスや商品を知っており、顕在的な顧客に有効な施策です。

SNS運用

SNS(YouTube、X、Instagramなど)を活用し、企業やサービスのブランディングを行います。

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各プラットフォーム上で小まめな発信を行い、フォロワーのエンゲージメント率(いいねやクリックなどの反応の割合)を高めることで、認知を広げたり、ブランドへの愛着を高めたりすることを目指します。サービスや商品との一貫性があり、テーマに沿った発信を続けることが重要です。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)

企業やサービスの公式サイトやオウンドメディアを整備し、検索されやすいワードを意識しながらコンテンツを掲載するなどで、そのメディアが検索エンジン上位へ表示されやすくなるようにすることです。

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SEOを意識したWebページを作っておくと、ユーザーが自ら検索し、サイトにアクセスしてくれるようになるため、新たな接点を作れます。広告と比較して、潜在的な顧客にもアプローチすることができます。

コンテンツマーケティング

商品やサービスなどを普及させるために、Web記事や動画、オンラインイベントなど、ユーザーにとって価値あるコンテンツを制作し発信することです。

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単に認知を増やすだけでなく、ユーザーにとって役立つコンテンツを発信することで「ファン化」させることを意識するため、ユーザーを分析して最適なサービスを提供する「パーソナライズ化」が重要となります。BtoCかBtoBかでサービス内容は変わるものの、すべてのユーザーに同じサービスを提供するのでは効果が最大化されません。ユーザーごとのニーズにあったものを届けることで、顧客満足度も向上し、マーケティング施策も効率化できます。

Webマーケティングの業務範囲は?

Webマーケティングの仕事内容は多岐にわたっているので、業務量が多く、大変と感じる方もいるかもしれません。ただ、会社によって業務内容はさまざまです。

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「マーケティング」「Webマーケティング」という言葉が指し示す領域は、会社や部署、ヒトによって異なる場合が多いです。転職活動時などは特にそこに注意して、自分がやりたいことは何なのかを言葉にできているとよいですね。
例えばですが、大手企業の場合、業務が縦割りになる傾向があるので、「SNS担当」「Web広告担当」など手法ごとに特化して分担することも多いです。一方、ベンチャー企業や中小企業だと、商品やサービスの売り上げを伸ばすために全体のマーケティング戦略設計から各種手法もすべての実行までを担当することになることもあります。応募時には、会社の規模感や、どんな役割・ミッションを与えられており、どこからどこまでを担当することになりそうか、よくチェックしましょう。

さらに、自社のマーケティングに取り組むのか、広告代理店などに務め、そこでクライアントワークとしてマーケティングに取り組むのかによっても、業務範囲や転職の難易度は変わってきます。

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一概には言えませんが、代理店は運用だけでなく、営業として案件を取ってきて自身で運用していくケースがあります。自社の場合は、マーケティングと営業がより明確に分かれていることが多いですね。また、転職の難易度については、採用枠が少なくなりがちな自社のほうが難易度は高くなります。代理店は複数採用のケースもあります。

Webマーケティング職に向いている人の特徴

ここまで見てきたとおり、Webマーケティング職は幅広いスキルを求められる仕事です。dodaのキャリアアドバイザーに、どのような特徴の人が向いているのかを聞きました。

数字を扱うことに抵抗感がない

Webマーケティング職は、数字やデータをもとに議論したり、意思決定をしたりする機会が非常に多い仕事です。

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マーケティング戦略や施策を検討するとき、現状を調査して課題を探るためには、社内のさまざまな数値やデータをもとに考える必要があります。例えば、広告運用の仕事でもインプレッション(表示回数)やクリック数、費用対効果などさまざまな数字を確認することに。1日に数字を扱わない日はないくらいなので、数字に抵抗がない人が向いているといえるでしょう。

地道な改善や作業を続けられる

「マーケティング」という言葉から華やかな印象を持つ人もいますが、実際は地道な作業も多くあります。

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日中パソコンに向かって、それこそ数字とにらめっこして分析業務をすることもありますし、失敗を繰り返しながらあきらめずに仮説を立てて検証していく必要もあります。忍耐強く、成果を出すために地道に努力を積み上げられるタイプの人には合っているといえるでしょう。

知識のアップデートを継続できる

Webマーケティングは日々、進化するものです。流行しているものが何なのかを常に探り、ユーザーの求めているものを敏感にキャッチする必要があります。

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トレンドに加え、マーケティングの中での手法やツールなども新しくなるため、そのために勉強して知識をアップデートしていかなければなりません。その変化を楽しめることも大切ですね。

タスク管理がうまい

さまざまな作業があり、マルチタスクをこなさなければならないのがWebマーケティングの仕事です。

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さまざまな案件や施策が同時並行で進行することや、社内外の関係者と調整ごとが発生することも多い仕事です。その際に大切なのが、何から手をつけるかを考えながら、優先順位を検討することです。こういったタスク管理が上手な人も向いているといえますね。

目標を達成するために試行錯誤することが好き

Webマーケティングの仕事は、年間や月間などで目標数値を設定していることがほとんどです。

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簡単に達成できる目標でなかったとしても、考えたり試したりしながら、目標に向かって日々改善していくことが苦にならない人にはおすすめです。

Webマーケティング職に求められるスキルや資格

Webマーケティング職に就くために必須の資格があるわけではありませんし、転職活動では実務経験が重視されます。ただ、資格を取得することで熱意ややる気をアピールすることはできるので、アピールポイントの一つとして活用することもできそうです。必要なスキルや資格について、dodaのキャリアアドバイザーに聞きました。

データを収集、分析し、そこから課題や仮説を設定するスキル

ここまで見てきたとおり、さまざまなデータを収集し分析するスキルは必須です。ただし、分析して終わりではありません。

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Googleアナリティクスをはじめとする分析、解析ツールを使えることは重要ですが、そこから見えた数値結果や事象をどう捉えるか、何を課題と考えるかのほうが重要なスキルです。未経験の場合でも、業務の中でなにかしらのデータや数値結果を読み解き、傾向を見つけ仮説をたてた経験などがあればアピールになるでしょう。

課題をどのように解決していくかの道筋をたてる、論理的思考力

上記でたてた課題や仮説をどのように検証して解決していくかを考えるのもマーケティング職の腕の見せどころです。

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「効果が出るやり方」「早いやり方」「慣れているやり方」などさまざまな道筋が考えられると思いますが、現状の事業や組織ではどの選択肢を選ぶのが最適かを検討します。同じ組織や社内外の関係各所に協力を仰ぐときも、論理的思考力に基づいて説明できるとよいでしょう。

他者とのコミュニケーション能力

クライアントや社内外のメンバーと密なコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが多いです。

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高いコミュニケーション能力は、課題を成功に導く力となるでしょう。ヒアリングを重ねるほど、相手が求めている成果物へのヒントを得やすいので、結果的に、仕事を進める当人にとってもメリットがある、ということになるかと思います。

Webやマーケティング知識を示す資格

Webマーケティングに携わる際、マストな資格はないものの、取得しておくと役立つものはあります。

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「ネットマーケティング検定」や「Web解析士」「マーケティング・ビジネス実務検定」などの資格に挑戦すると、最低限、必要な知識を身につけられるのでおすすめです。

キャリアアドバイザーに寄せられるWebマーケティング職のお悩み

ここまでWebマーケティング職の仕事に向いている方の特徴や求められるスキルを解説してきました。では、Webマーケティング業務に就いた人が「自分に向いていない」と感じるときはあるのでしょうか。dodaのキャリアアドバイザーに寄せられるお悩みについて解説します。

お悩み1:数字を扱うのが難しい

ここまでも話があったとおり、大量の数字をマストで扱う仕事のため、徐々に抵抗を覚えてしまう人も少なくないようです。

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前述のとおり、マーケティングでは数値入力から分析に至るまで、とにかく数字に触れることが多いです。そのため、数字を扱うことに抵抗があると、せっかくWebマーケティング職についても続かないかもしれません。

お悩み2:自分の思うような施策に取り組めない

Webマーケティング職の目的は、あくまでクライアントや自社の利益を上げること。このため、自身の希望と合致せず、思い悩んでしまうこともあるのだとか。

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例えば、「私はあまりやりたくない…」という広告アプローチがあったとして、それがクライアントの要望であれば、ある程度割り切って取り組まなければなりません。そのため、やりたくない手法に向き合い続けることになり、フラストレーションが溜まってしまうそうです。

お悩み3:トレンドのインプットが苦手

マーケティング業界は技術の変化スピードが早く、施策にさえも、トレンドが存在します。

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マニュアル化されたものに取り組むのが好きな場合や、ルーチンワークが好きで新たなインプットがあまり得意でない場合は、トレンドに置いていかれてしまうことがあります。その場合、適切な施策を実施するのが難しく、思うように結果を出せないようです。

Webマーケティング職は未経験でも転職できる?

Webマーケティング職に興味を持ったとき、果たして、未経験でも転職できるのでしょうか。

Webマーケティング職の転職難易度は?

未経験でも転職できるのか、その難易度はどの程度なのでしょうか。

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未経験からマーケティング職への転職に成功した方も、もちろんいらっしゃいます。しかし、難易度は決して低くはありません。実務経験がない場合は、Webマーケティングスクールに通ったり、本や動画で学んだりして、基礎的な知識やスキルを身につけておく必要があります。また、未経験者を募集している会社に運良く巡り合えるか、というのもポイントになってきますね。

Webマーケティングに活かせる他職種での経験は?

前述のとおり、Webマーケティングには、いろいろな業務が付随します。ですので、異業種での経験もアピールポイントになります。

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営業職を経験していて顧客の課題を特定したり、それをもとに提案したりした経験があるとアピールにつなげやすいでしょう。
また、事務職だった方でも、細かい地道な作業ができる、直接的な業務以外でも、個人的にSNSを運用していた、などの経験があれば、アピールポイントとなります。例えば、運用していたSNSのフォロワー数を増やすために、どのようなアプローチをしたか説明できれば、採用担当者の目を引くことができるでしょう。

Webマーケティング職への未経験転職を成功させるために押さえるポイント

ビジネスのDX化に伴い、Webマーケティング職の需要は日に日に高まっています。ただ、業務内容は多岐にわたっていて、カテゴリもかなり細分化されているため、入社してから「こんなはずじゃなかった…」となってしまうケースも散見されると言います。dodaのキャリアアドバイザーに転職をする前に確認すべきポイントについて聞きました。

希望するキャリアプランを明確に

いろいろなキャリアプランを描けるのが、Webマーケティング職のメリット。事業会社、代理店・制作会社、コンサル会社、フリーランスなど、選択肢はさまざまです。

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経験を積んだ後に、フリーランスで活動する人もいらっしゃいますね。今後、どのようにしていきたいか、自身の将来のキャリアプランをはっきりさせることが大切です。「キャリアタイプ診断」を行って、どんなプランが自分に合うかどうか見てみるのもおすすめです。

求人を幅広くチェックする

Webマーケティング職の採用人数は非常に少ないもの。各企業の方向性を調べ、少しずつ志望先の候補を増やしていきましょう。

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松宮

何らかの事業会社で、未経験でも応募可能なWebマーケティング職を探すのもよいでしょう。事業会社は自社で商品を開発・提供するため、自分のアイデアを自社で形にできる可能性があります。

また、広告代理店やコンサルティング企業など、社外からWebマーケティングを支援する会社でスキルを積むのもおすすめです。Webマーケティングの実務経験がなくても、異業種での経験を評価してもらえる可能性があります。幅広い業界で必要とされる知識や経験を積むことができますので、スピード感を持って成長できることでしょう。

転職エージェントを活用してみる

転職活動が初めてだったり、今の自分のスキルでWebマーケティング職に転職できるのかどうか不安だったりという場合は、dodaの転職エージェントに頼ってみるのもよいでしょう。

dodaの転職エージェントサービスって?

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松宮

求人紹介はもちろんのこと、応募書類や面接対策のサポート、転職活動の手続き代行も行います。希望や経験を鑑みて情報提供を行い、応募企業とのミスマッチを減らすサポートをさせていただきます。

まとめ

クライアントや自社の目的を達成させるため、多様な知識と粘り強い心を支えに、取り組んでいく必要のある、Webマーケティング職。一時のあこがれで志望するのではなく、果たして自分に適性があるのか、しっかりと見極めてから、チャレンジを検討していくのがよいでしょう。

回答したキャリアアドバイザーはこちら

松宮 匠(まつみや・たくみ)

【経歴】
キャリア支援を行う人材教育のベンチャー企業を経て、パーソルキャリア株式会社に入社。前職も含めて約3,000人の面談やサポートを経験し、現在は営業職・企画マーケティング職のご経験者を専門にサポートさせていただいています。

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