障害者の転職相談は誰にすべき?おすすめの相談タイミングや注意点を解説
障害者の方が転職するとき、分からないことや不安なことがあるはずです。そんなときは誰かに相談したくなるものですが、転職相談の適切な相手が分からないこともあるでしょう。本記事では、障害者の転職相談は誰にすべきか、相談タイミングや注意点について解説します。
目次
-
・障害者雇用の転職相談は誰にすべき?
- ・同僚や上司
- ・家族や友人など身近な人
- ・キャリアアドバイザー
-
・障害者雇用の転職活動は家族や恋人に相談すべき?
- ・身近な人に転職相談をすべき理由
- ・相談によりサポートも得やすくなる
- ・転職相談で意識すべき注意点
-
・家族や恋人に転職活動を伝えるタイミングはいつ?
- ・転職を考え始めたタイミングで相談しよう
- ・転職相談する際は「理解を得る伝え方」が大切
- ・キャリアアドバイザーへの相談もおすすめ
- ・障害者雇用の転職相談に悩んだときは「dodaチャレンジ」へ!
障害者雇用の転職相談は誰にすべき?
障害者の方が転職相談の相手に悩んだときは、次のような人に相談するのがおすすめです。
- 同僚や上司
- 家族や友人など身近な人
- キャリアアドバイザー
同僚や上司
転職そのものではなく、「現職」や「キャリア」に関する悩みを相談したい場合は、同僚や上司がおすすめです。そもそもなぜ転職を考えるに至ったのか、その理由があるのではないでしょうか。現職での悩みやキャリア形成への不安が理由であれば、必ずしも転職だけがその解決策とは限りません。
同僚や上司であれば同じ環境ではたらいているため、業務に関する悩みを相談するハードルが低くなり、有効な解決策が見つかる可能性があります。ただし、転職そのものに関する相談は引き留めにあったり気まずくなったりするため、控えるほうが無難です。
家族や友人など身近な人
転職自体の相談については、家族や友人、恋人などの身近な相手に相談するのがおすすめです。自身のことをよく理解してくれているため、相談することで転職への意思を再認識できるうえに、障害特性も踏まえた現実的なアドバイスが得やすくなるでしょう。
詳細は後述しますが、転職について身近な人の反対を受けてしまうこともあるため、事前に相談しておくことが重要です。ただし、転職の手順やキャリアの方向性などの相談には適していません。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーとは、就職・転職を希望する人に適切なサポートやアドバイスを提供する職種です。就職や転職について知り尽くしているため、「本当に転職すべきか」「どのようなキャリアを歩むべきか」など、さまざまな悩みや不安に対応してくれます。
障害者の方の就労に特化したキャリアアドバイザーもいるため、孤独になりがちな転職活動において強い味方となってくれるはずです。なお、障害者雇用に特化した転職エージェントのキャリアアドバイザーは、そのほとんどが無料で相談できるのでぜひ活用してみましょう。
障害者雇用の転職活動は家族や恋人に相談すべき?
障害者の方が転職活動を行う際は、できるだけ家族や恋人など、身近な人に相談することが好ましいと考えられます。その理由について次のポイントから解説します。
- 身近な人に転職相談をすべき理由
- 相談することによりサポートも得やすくなる
- 転職相談で意識すべき注意点
身近な人に転職相談をすべき理由
相談せずに転職活動を行うと、両親に転職を反対される「親ブロック」や夫・妻の同意が得られない「配偶者ブロック」などにより、せっかく内定は出たのに断念せざるを得なくなるというケースも珍しくありません。事前に認識を合わせておくことで、さまざまな変化に対応しやすくなり、納得のいく転職活動を進めやすくなるでしょう。
相談することによりサポートも得やすくなる
身近な人に転職活動の相談をすることで、「相手への信頼」を示すことができます。転職は本人だけではなく相手にとっても大きな出来事なので、相談してくれることで相手が安心できて印象も良くなるのです。
その結果、相手と認識を共有できて協力も得やすくなり、転職活動への応援が得られることはもちろん、悩みの相談にも乗ってくれるかもしれません。特に障害者の方の場合は、身近な人のサポートで心強くなるため、精神的にも安心して転職活動に臨めるようになるでしょう。
転職相談で意識すべき注意点
身近な人に転職相談をする際は、次のような点に注意が必要です。
- 心配をかける可能性がある
- 反対されてしまう可能性がある
転職は大きな転機となり、日々の生活習慣や働き方はもちろん、場合によっては住む場所やライフスタイルが変わるものです。障害特性によっては、環境の変化によって障害や体調が悪化してしまうかもしれません。そのため、障害者の方が転職について身近な人に相談すると、必要以上に心配をかけてしまう恐れがあります。
また、同居している相手に相談する場合は、収入・居住地・ライフスタイルなどの変化により、反対されてしまうことも珍しくありません。そのため、適切なタイミングで転職について相談することが大切です。
家族や恋人に転職活動を伝えるタイミングはいつ?
前述したように、内定後に家族や恋人に転職活動について事後報告すると、反対されて転職を諦めざるを得ない可能性があります。そのため、次のポイントを意識して身近な人に相談することが大切です。
- 転職を考え始めたタイミングで相談しよう
- 転職相談する際は「理解を得る伝え方」が大切
- キャリアアドバイザーへの相談もおすすめ
転職を考え始めたタイミングで相談しよう
家族や恋人への転職相談は、転職について考え始めたタイミングで行いましょう。早めに相談することで、内定後の反対を防げるうえに、身近な人が安心できる転職の条件を一緒に模索できるため、自分も相手も後悔しない転職につながります。
転職相談する際は「理解を得る伝え方」が大切
転職について相談するときは、次のようなポイントを意識して家族や恋人など身近な人に伝えましょう。
- 転職を考えるに至った理由
- どのような業種や企業を検討しているか
- 収入や各種福利厚生の内容
- 生活習慣や居住地などへの影響
- 相手との過ごし方に変化があるか
- 障害についてどのような配慮が得られるか
まずは転職の理由や思い、現在の状況などについて共有し、理解が得られるように努めましょう。そのうえで、相手との生活に関わる要素について説明し、不安や疑問を解消できるようにすることが大切です。障害に対して企業側からどのような配慮が得られるかも伝えることで、より安心してもらいやすくなります。
キャリアアドバイザーへの相談もおすすめ
冒頭で解説したように、身近な人はキャリアや業務内容に関する相談相手としては向いていません。そのため、キャリアについて相談したい場合は、キャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。障害者雇用に特化したキャリアアドバイザーであれば、障害特性も踏まえたうえで、適切な業界や企業を選びやすくなります。また、事前にキャリアアドバイザーに相談しておくことで、転職について家族や恋人に分かりやすい説明もできるでしょう。
障害者雇用の転職相談に悩んだときは「dodaチャレンジ」へ!
障害者雇用の転職について検討する際は、早いうちに家族や友人など身近な人に相談しておくことが大切です。転職は自分だけではなく身近な人への影響も大きいため、反対されてしまうかもしれません。事前に相談しておくことで、理解やサポートが得やすくなるでしょう。
一方で、転職後のキャリアについても相談したいのではないでしょうか。その場合は、キャリアアドバイザーにも合わせて相談するのがおすすめです。パーソルダイバースの転職支援サービス「dodaチャレンジ」では、障害者雇用について専門知識があるキャリアアドバイザーへの相談が無料で行えます。転職についてお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
まずは、キャリアアドバイザーに転職相談を
電話orオンライン
でお気軽にご相談ください
転職について不安なことも
障害者雇用の知りたいことも
キャリアドバイザーが親身にお話をうかがいます
公開日:2024/9/25
- 監修者:木田 正輝(きだ まさき)
- パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 キャリア支援事業部 担当総責任者
- 旧インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社後、特例子会社・旧インテリジェンス・ベネフィクス(現パーソルダイバース)に出向。採用・定着支援・労務・職域開拓などに従事しながら、心理カウンセラーとしても社員の就労を支援。その後、dodaチャレンジに異動し、キャリアアドバイザー・臨床心理カウンセラーとして個人のお客様の就職・転職支援に従事。キャリアアドバイザー個人としても、200名以上の精神障害者の就職転職支援の実績を有し、精神障害者の採用や雇用をテーマにした講演・研修・大学講義など多数。
- ■国家資格キャリアコンサルタント
- ■日本臨床心理カウンセリング協会認定臨床心理カウンセラー/臨床心理療法士