障害者転職のための「職務経歴書の書き方」
転職活動を進める上で、大切なポイントとなる職務経歴書。選考における重要書類となるだけに「なかなか筆が進まない」「アピールポイントのまとめ方が分からない」と、戸惑っている方も多いはず。ここでは職務経歴書作成のための基礎的なアドバイスをします。あなたの魅力を漏れなく伝える職務経歴書の作成にご活用ください。
職務経歴書作成のキホン
1. 材料を整理する
まずは職場環境・業務内容・経験・実績など、これまでの経歴の多角的な整理が必要です。次の項目について書き出してみましょう。
- どのような会社で働いてきたか
- 事業内容、年商、従業員数、事業所数、本社所在地、創業年などを個条書きにしましょう。うろ覚えの点があれば会社案内などで確認しましょう。
- どのような仕事をしてきたか
- 「いつ」「どの部門で」「誰を対象に」「何をしたか」を書きましょう。
- 業績面での貢献
- 自分の仕事によってどのような業績を上げたか(売上高、コスト削減、顧客満足度の向上など)を、できるだけ具体的な数値を用いて書きましょう。
- マネジメントの経験
- 部門やプロジェクトの中でのリーダーやマネジャーの経験があれば、その組織の規模と自分の役割を書きましょう。教育指導などの経験があれば、合わせて書きましょう。
- 自己啓発や社内表彰
- 仕事のレベルアップのために自分で勉強したこと、取得した資格があれば書きましょう。また社内で表彰を受けた経験があればぜひ書き出しましょう。
- 自分の職業能力
- これまで培ってきた職業能力をまとめましょう。 「~ができる」「~についての知識がある」という2つの視点から書き出してみましょう。
- 自分のやりたいこと、PRしたいこと
- 転職した先でどんな仕事をしたいと思っているか、それはなぜかを書きましょう。また自分の能力や仕事に対する姿勢など、ぜひPRしたいと思う点についても書きましょう。
2. 職務経歴書の形式を選ぶ
材料を元に、実際の職務経歴書をどのような形式で書くか考えます。職務経歴書の形式は、大きく分けると2つあります。
長年同じ業務に携わってきた方には「編年体式」、幅広い経験がある方には「キャリア式」が向いています。
- 編年体式
- 転職した先でどんな仕事をしたいと思っているか、それはなぜかを書きましょう。また自分の能力や仕事に対する姿勢など、ぜひPRしたいと思う点についても書きましょう。
- キャリア式
- 時系列ではなく、職務内容ごとに経歴をまとめる書き方です。基本的な構成は、経歴の要約、職歴(入社・異動・昇進・退職など)と、職務内容ごとの詳細(アピール)です。同じ業務経験(キャリア)であれば、異なった部署・会社の経験でも、ひとまとめにできます。経験業務を分かりやすく説明できるので、幅広い経験のある方に適した書き方です。
3. 形式に従って作成する
まずは職場環境・業務内容・経験・実績など、これまでの経歴の多角的な整理が必要です。
次の項目について書き出してみましょう。
- 職務経歴
- 職業能力
- やりたいこと、自己PR
- 作成の際には、以下のことに気をつけましょう。
- ・できるだけ個条書きにする(「~をしました」というような文章にしない)
- ・行頭や行末をそろえる
- ・社内用語や一般的でない略語を使わない
- ・業務経験や実績に関わりのない内容(短期的なアルバイトなど)は記載しない
4. レイアウトや誤字脱字を確認する
書き終わったらプリントアウトして、全体を確認しましょう。改行や改ページの場所によっても見やすさが変わってきます。思わぬ誤字・脱字を発見してもらうために、ほかの人にも見てもらうとよいでしょう。