障害者転職のための面接対策|面接の流れと心構え
転職・就職活動にとって面接対策は重要なポイント。選考方法や面接でよくある質問など、障害者採用に精通したプロのキャリアアドバイザーがしっかりサポートします。
障害者採用の面接によくある選考の流れ
- 1次面接:人事担当者との面接(人柄・経験・希望条件・障害状況についての確認)
- 人事担当者が、ご希望の条件やスキルにマッチしそうなポジションのある部署に打診・プッシュする
- 2次面接:配属先担当者との面接(具体的なスキルの確認・業務内容の説明等)
よく聞かれる質問 ―面接で何を見られている?―
人事担当者を味方につけ、現場に打診及びプッシュしてもらうためには、情報提供をすることが必要となります。下記によくある質問例と回答のポイントをまとめてみました。
Point1:長くはたらけるかどうか。
質問例:「転職理由を教えて下さい。」
「同じ理由でこの会社を辞めてしまわないか」という懸念点に対し、納得感のある転職理由をお伝えできるかが大事なポイント。
Point2:どんな仕事に適性がある方か
質問例:「どんな仕事をしてきましたか」「あなたの強みは何ですか」「周囲から評価されたことは?」「どのようなスキルを活かして行きたいですか」「いつも仕事で意識していたことは何ですか」
特に人事担当者が、応募者にあったポジションを探していく際の参考材料になります。
障害者採用の場合は、適性や強みを活かした配属をしていくことが多いため、職種が変わっても共通して活かしていけるスキルは何かを整理して伝えられると良いでしょう。
Point3:お人柄(社風に合うか、ビジネスマナーはあるか)
基本的なことですが、同じ仲間としてやっていきたいと思える方かどうか見ています。
身だしなみ、会話をする際の雰囲気、コミュニケーションの仕方など、気配りをしましょう。
障害内容や配慮してほしい事項をどのように伝えればよいか?
障害の内容については、「話すことはできるけど、どこまで話せばいいの?」という疑問をよく耳にします。確かに、どこまで説明を求められているのかわかりにくいかもしれません。その場合は、まずは「過去」「現在」「未来」の順で整理して伝えるようにしましょう。
障害について:過去・現在・未来で整理して伝える
- 「過去」…発症の経緯、診断名
- 「現在」…具体的な状態(症状は固定しているか等)
- 「未来」…将来的にどのような経緯を辿る可能性があるか、医師の見解、業務上の希望配慮事項
希望する配慮:ソフト面・ハード面の両面で伝える
- 過去の振り返り(これまでの経験から困ったこと等から考えてみる)
- 配慮について「ハード面(設備等)」と「ソフト面(周囲の理解・協力)」に分けて整理する
- その中で優先順位をつけ整理をして「配慮希望」として伝える
面接で一番大事なのは、「これはできない」と主張するのではなく、「こういう仕事は難しいけれど、こういう仕事ならこんな工夫をすれば出来ます」という前向きな表現で伝えていくことです。
企業と応募者の双方で、どのように工夫をし協力体制を築くのか「自分としてはこのような工夫をして頑張りたい」という前向きな姿勢を伝えることがとても大事です。
面接準備の心得
まずは相手を知るところから。
どのようなポジションで検討になるかは面接を経ていく中で決まっていくというのは事実ですが、一方で「どのような職種で検討される可能性があるか」「どのようなスキルを求めているのか(担当者・アシスタントクラス等)」「組織の状況から、どんな人がフィットしやすいのか」など、キャリアアドバイザーに情報を聞いてみてください。意外と企業側の考えや内部の様子を知ることができます。まずは担当のキャリアアドバイザーに事前に情報収集を依頼してみましょう。
どこを重点的に伝えていくか一緒に戦略を立てましょう。
100%自分の全てを伝えるのが面接ではありません。そして100点を取ることが面接のゴールでもありません。企業の担当者が、書類選考の段階で自分のどこに魅力を感じていて、どこを懸念と感じているのか、まずは仮説を立てることから始めましょう。30点のところがあるなら、それを補う90点のところを探しアピールするなど、その取捨選択をキャリアアドバイザーと一緒に考えましょう。
面接対策・模擬面接サービスをご利用下さい
dodaチャレンジ転職支援サービスにご登録いただくと、担当のキャリアアドバイザーによる面接対策サービスが利用できます。面接対策とは、事前に面接を控えている企業の情報を元に、どんなお話をしていくか一緒に戦略を立て、その上で模擬面接で受け答えの練習をしていくものです。自分のことを語るのは意外と難しいもの。第三者の客観的な視点を交えながら、よりあなたの魅力が伝わる面接となるよう、一緒に頑張っていきましょう!
ここで注目したいのは、「人事は味方である」ということ。人事担当者が自信を持って「こんな良い方がいますよ」と配属部門に打診をしていけるように、そのための材料を応募者自らが提供していくことが1次面接では大事なのです。