障害者雇用の企業事例
「パナソニック株式会社」

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障害の有無に関わらず正社員として採用!一人ひとりの想いを大切にしています

社員が共通して大切にしている考えは「A Better life, A Better World」

 パナソニック株式会社は、一般的には家電製品のイメージが強いですが、創業から100年以上が経った今、アプライアンス事業、暮らしに関わる事業、オートモーティブ関連及びデバイス事業がそれぞれ3分の1の割合で事業展開しております。およそ26万名の従業員が勤務し、さまざまな価値観・多様な属性が混じり合っていますが、共通する想いは、仕事を通して「A Better life, A Better World」を実現することです。社員一人ひとりが、それぞれに志と夢を持ち担当する仕事を推進していくことを大切にしています。障害の有無もその方の個性であり、多様性の一つと捉えておりますので、あなたならでは視点をもって、モノづくりやサービス、ソリューションに活かして欲しいと考えています。

すべての社員にとってはたらきやすい環境を整備

 多様なはたらき方を推進する当社は、障害の有無に関係なく、柔軟にはたらくことができる制度が整っています。フレックスタイム制度や在宅勤務制度などが一例です。障害のある社員ネットワーキング活動も推進しており、障害の内容、部署、世代を超えて集まり情報交換するだけでなく、はたらきやすさやより良い社会を実現することと合わせて、将来的には当事者視点で考える新たな商品ができるような活動に拡大していきたいと思っています。
 業務におけるサポートに関しては、段差のないフラットな床や明るい照明を採用するなどオフィス環境を整備しているほか、ハンズフリー通話や音声認識ソフトなども整備していす。上司との1on1(定期的に上司と1対1で話をする機会)を活用して、障害への配慮についてはご相談ください。

特別扱いはせず、すべての社員に共通の人事制度、評価制度

 事務職、技術職など様々な職種に応募が可能で、全国で募集をしています。当社のキャリア採用は、一般のキャリア採用も障害のある方への採用情報に掲載している募集内容のどちらにも応募をすることが可能です。どちらの方法で応募いただきましても共通して「パナソニックで〇〇がしたい」あるいは「私は、〇〇ができるので〇〇に挑戦したい」など、ご希望やご意志をお話しください。採用基準は一般のキャリア採用と区別はありません。もちろん必要な配慮やサポートはいたしますが、特別扱いをするのではなく、すべての社員と同じ基準で、公平に評価をし、成果に対して昇給や昇格もあります。やりたいことを叶えたい!と考える方にとって、チャレンジできる環境です。

転職活動者へのメッセージ

 これまでやりたいことがあるにもかかわらず障害を理由に遠慮していた方、これまでの経験を活かし更にチャレンジしたい方、ぜひ当社で実現しませんか?障害のあることで区別されることはありません。私たちが求める人材像は、「既存のモノ・コトを改善していく力」「ゼロベースで新しいモノ・コトを生み出していく発想力」のある方です。言われたことだけを受け身の姿勢で取り組むのではなく、相手やお客様は何を求めているのかと考えアンテナを高く張り、求められていることの実現に向けて行動に移せる人と一緒にはたらきたいと考えています。例えば、定型業務が多い仕事においても、自分が担当する範囲のことだけを考えて仕事をすればいいということではなく、次の工程に携わる人のことまで考えて仕事ができるどうか、そういった気配りができる方を求めています。
 ご応募いただくにあたり、一番大切にしていただきたいことは、「(自分は)どうしたいのか?パナソニックで何をしたいのか?」です。良い商品を広めたい、新しい商材を開発したい、大きな会社で力試しをしたいなど、何でも良いと考えています。まずご自身の「どうしたいのか?」に向き合っていただき、その上で当社の目指している方向性を理解いただいてご応募ください。

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リクルート&キャリアクリエイトセンター
多様性採用推進室
香山理恵子さん


パナソニックグループで障害者採用を推進

 私は、車載インフォテインメント・車載エレクトロニクス製品などを開発・製造・販売するオートモーティブ社に所属し、採用と教育に関わる仕事をしています。高専採用、新卒採用、キャリア採用、障害者採用まで幅広く担当し、やりがいを感じています。特に、社員教育に強い関心があり、研修設計や企画も手がけていきたいと考えています。
 パナソニックには、グループ会社が500社以上ある大企業ですが、私は、その中でもオートモーティブ社に関係するグループ会社の人事向けに障害者採用に関する勉強会を開催したり、採用事例を紹介したり、障害の内容にあった担当業務の決め方について具体例を共有するなど、障害者採用の推進も担っています。グループ各社で受け入れ体制は異なりますが、障害のある方もチャレンジできる環境を整えるよう、どの会社も積極的に取り組んでいます。

16歳のとき左腕を失う事故に。長いリハビリからの社会復帰

 私は、16歳のときバイクで交通事故にあい、左腕に障害が残り動かすことができません。1年半のリハビリを経て社会復帰をする際、「何かしないと!」「自分に何ができるのか」と、反抗心にも似た思いから、学生時代にお世話になっていた先輩から声をかけてもらい、その会社で営業の仕事を始めました。5人で始めたベンチャー企業だったので、営業以外の事務業務もすべて自分で行わなければなりませんでした。そこで、PCスキルを向上させたいと思い、ハローワーク経由で職業訓練学校に通い、簿記やPCスキルの基礎などのビジネススキルを身につけました。その後、不動産会社の人事総務部門に6年間在籍し、30歳の時にキャリアップを目的にヘルスケアカンパニーに転職をしました。

契約社員での仕事や評価の限界を感じ、正社員ではたらくことを決意

 ヘルスケアカンパニーでは、総務部に6年間在籍しました。仕事をする中で、1社目で経験した人事業務をもっと専門的にやりたいと考えるようになりましたが、契約社員だったため自分のキャリアに限界を感じるようになっていました。家庭のこと、自分のキャリアのことを考え、正社員でかつキャリアップを目指して転職を考え始めました。

 転職の希望条件は明確でした。正社員採用であること、人に関わる人事職であること、そして、自分の力が試せる会社であることでした。キャリアアドバイザーとのカウンセリングにおいても、何がしたいのか、やりたいことは何か?と丁寧に聞いてくださったので、とても信頼して相談することができました。
 パナソニックグループという大きなフィールドで挑戦できる機会に恵まれ、転職活動をして本当に良かったです。私にとって、正社員として思い切り力試しができる環境でのはたらき方が合っていると感じています。人それぞれ価値観がありますが、障害があってもほかの社員と同じフィールドで挑戦したい方には、パナソニックグループはぴったりだと思います。

転職活動者へのメッセージ

 事故で左腕に障害が残り、ショックが全くなかったとは言いませんが、それほど引きずっていたわけではありませんでした。気持ちは落ち着いていて、これから何をしようか、と考えていました。そこで、左腕が動かない自分を受け入れるために、仲間や周りの人に自分のことを話しました。話すことで少しずつ真正面から自分と向き合うことができ、他者からみた客観的な自分を受け入れられるようになりました。そして、徐々に自分を磨き成長させていきたいと思えるようになったのです。
 私は20代になるまでは生きるためにはたらき、20代前半で人事の仕事に出会いました。その後、異なる業務を経験したことで今ようやく、人のためにはたらきたいという明確な目的を持ち、人事の仕事に本気で向き合えています。私のように不慮の事故で障害を抱えた方も、そうでない方も、人生の転機となるであろうタイミングでは、ご自身のやりたいことに向きあってみてください。パナソニックグループには、障害の有無を問わず、すべての社員に平等にそのチャンスがあります。

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オートモーティブ社
人事センター 人事戦略部 採用・教育課
水野裕也さん 上肢障害