障害者雇用の企業事例
「富士通グループ」

富士通グループ富士通グループ

【新卒も積極採用】私たちは、成長に向けたチャレンジを続ける人を応援する会社です

テクノロジーで人を幸せにする富士通グループ

富士通株式会社富士通株式会社

富士通株式会社
Employee Success本部 Engagement&Growth統括部
採用センター
穂刈顕一さん 視覚障害

 富士通グループは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」をパーパスとしてしています。これは、世の中の不確実性が高まり、「VUCA」と呼ばれる時代になった今、改めて、富士通グループは何のために存在しているのか、その存在意義を議論し再確認した結果です。

社員一人ひとりの「パーパス」を大切に!

 富士通グループのパーパスに共感して頂くだけでなく、仕事を通して、社員自身も自分のパーパスを実現していただきたいですね。それぞれのパーパスの重なりが大きいほど、仕事のやりがいや充実感が得られます。また自分は社会の一員であると、自分自身の存在意義を実感できるでしょう。私たちは、採用においても、障害の有無によらず、「あなたのパーパス」を大切にしたいと思っています。そうして、多様なパーパスを持った人が集まり、互いに理解し合い、力が合わさることが、イノベーションの推進力になると信じています。

やりたいことをやっていこう!障害によって職務は限定しない

 富士通の障害者採用におけるコンセプトは、「配慮はするが、遠慮はしない」です。このコンセプトには、自分らしさを発揮しチャレンジし続けるという意味も含まれています。私たちが考えるチャレンジの要素は、「チーム力」「多様性と多様な価値観の尊重」「自律的に学び成長する」の3つです。これら3つを大切にできる人と一緒にはたらきたいと考えています。
 なにより私自身、チャレンジが大好きなんです。例えば、私は視覚障害があり盲導犬を連れていますが、盲導犬と一緒に企業ではたらくという選択は、すごいチャレンジでした。視覚障害がある方はご存知かもしれませんが、盲導犬を連れてはたらける企業は本当に少ないんです。私自身の転職活動でも、オフィスの設備の問題や、「前例がないから」という理由で断られることが多かったのですが、富士通グループは違いました。

就職・転職活動中の方へメッセージ

 障害のある新卒の就職活動でよく見られるのが、「何がやりたいか」ではなく、「どんな仕事をさせてもらえるか」と考える方が多いということです。ご自身の障害の特性によってできる仕事は何か?できないことは何か?と考えてしまうのも分かりますが、私たちは障害を理由に職種や職域を限定していません。職務経験のない学生の方にとっては、「やりたい仕事」のイメージがまだ明確になっていない方も多いと思いますので、富士通グループでは、インターンシップ制度を活用し、積極的に職場体験を行っています!
 また私は、ジョブコーチの資格を取得していますので、入社後、私がジョブコーチとして、キャリアの支援をします。障害者✕ジョブコーチの存在は、きっとあなたのキャリア開発のお役に立てるはずです。富士通グループでやってみたいと思うことがあれば、どんどんチャレンジしてください。新しい職域を一緒に開拓していきましょう!


早くから社会に出て自立するイメージを持って行動していた学生時代

富士通株式会社富士通株式会社

富士通株式会社
グローバルヘッドオフィス SE職
2021新卒入社
沼崎友里さん 聴覚障害

 両親は、障害を理由にやりたいことを諦めるのではなく、やりたいことはやったらいい!といつも私の挑戦を応援してくれました。そのおかげで、私は多くのことに興味を広げることができ、就職についても、早くから意識していました。大学のキャリアセンターに行ってイベント情報をチェックしていて、大学1年生の時に職場訪問、2年生ではキャリアセンターの各種イベントに参加、3年生では現職の富士通のインターンシップに参加しました。その結果、企業ではたらくことや社会に出て自立するイメージが持てたので、就職活動も落ち着いて行うことができました。

「挑戦しやすい環境がある!」が入社の決め手

 富士通への入社を決めた理由が2つあります。1つ目は、情報保障の選択肢が多かったことです。例えば、音声認識ツールも、対面とオンラインでは、使いやすいものが違いますし、人それぞれ必要な配慮も違います。富士通は「配慮はするが、遠慮はしない」のもと、聴覚障害だから〇〇といった画一的な制度ではなく、状況に応じ選択肢が複数あったこと、またより良くするための提案を受け入れる風土がありました。2つ目は、仕事への意欲を歓迎してくれたことです。この2つの理由から、富士通であれば、「挑戦しやすい環境がある!」と直感し、入社を決意しました。

入社後にぶつかった壁。同期の支えで乗り越える

 もちろん入社後は順調なことばかりではありませんでした。話していることが聞き取れず、うまく輪に入れないこともありましたが、そんな私の様子を気遣ってくれた同期や研修講師の方々が、「必要なことは何か?」などと声をかけてくださり、気持ちが前向きになっていきました。自分に必要な情報保障を相手に伝えることの大切さを再認識しましたね。これからも同期と切磋琢磨しながら、いろいろな分野で力をつけていきたいと思います。そして、自分なりの専門性を磨いていきたいですね。

就職・転職活動者へのメッセージ

 障害があってもやりたい仕事をするために、私は5つ大切にしていることがあります。
1:自分に必要な情報保障を確立しておく
2:配慮してほしいことは遠慮しないで、自分から声を出す
3:やるべきことはきちんとやって、成果を積み重ねる
4:趣味や好きなことなど、自分の拠り所を持つ
5:感謝の気持ち
私の仕事人生は始まったばかりですが、今就活中のみなさんとも、一緒にはたらけることを楽しみにしています。

富士通エフサスに新卒入社してから10年

株式会社富士通エフサス株式会社富士通エフサス

株式会社富士通エフサス
クラウドインテグレーション統括部 SE職
盧瑾さん 視覚障害

 私は上海で生まれ育った中国人です。中国で大学を卒業したのですが、視覚障害がある私は、当時の中国では就職の選択肢が限られていました。そんな中、知り合いの先輩が日本で就職をしたことがきっかけとなり、私も海外で暮らしてみたい、外国ではたらきたいと考えるようになりました。そして、日本の盲学校に入学して日本語を勉強しました。
 その後資格を取ったりしながら、障害者専門の就職サイトで情報収集し、富士通エフサスに応募しました。ITの知識はありませんでしたが、未知の世界に興味を持ち、チャレンジしてみたいと思ったことがきっかけです。

 最初の数ヶ月間は研修があり、しっかりと基礎から身に着けることができました。その後年々と経験を積むごとに仕事の魅力にはまっていきました。今は、ネットワーク・セキュリティの構築を専門としたシステムエンジニアとしてはたらいています。
 SEの仕事の魅力は、プログラムを作って検証し、そして実装させていくことです。またシステム構築は長期にわたって行う大規模プロジェクトもあります。一緒に作っていく仲間との信頼関係を築きながらプロジェクトを成功させていく醍醐味が味わえます。中国を出るときは、ITの世界ではたらくとは想像もしておらず、こんなにダイナミックな仕事ができて、日本に来て良かったと思います。

就職・転職活動者へのメッセージ

 私は、障害がある人と障害のない人をカメとウサギに例えて考えることがあります。視覚障害者にできないことはありますが、でも、歩みを止めず一歩一歩前に進めば、カメもできるようになっていくと思うんです。ウサギを追い越すことだってあるんです。だから私は、「決して諦めない」心を大切にこれまでやってきました。日本に来て15年。何度も辛いと思うことはありましたが、諦めませんでした。そのとき支えになったのは、日本の友達、お世話になった人たちでした。みなさんも障害があるからと諦めるのではなく、支えてくれる人たちを大切に、そして一歩一歩を大事にして欲しいと思います。