障害者雇用の企業事例
「北海道電力株式会社」

北海道電力株式会社の障害者雇用事例北海道電力株式会社の障害者雇用事例

ほくでんの挑戦!誰もが活き活きと働ける職場へ。障害者雇用を推進するプロジェクトで共に働きませんか

北海道の暮らしを支える総合エネルギー企業「ほくでん」

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人事労務部 業務サポートグループ
吉田健佑さん

 私たち北海道電力株式会社(以下、ほくでん)は、電気を中心としたエネルギー供給を通じて、北海道の皆様の生活を支えています。
 電気は目には見えませんが、日々の暮らしには欠かせないものです。使用時に二酸化炭素を出さないという特性は、カーボンニュートラルな社会をつくるうえでも大きな強みです。

 北海道では今後、デジタル産業の集積によるエネルギー需要の増加が見込まれています。私たちはこれを見据え、電力インフラの着実な整備と再生可能エネルギーの導入拡大を進め、エネルギーの脱炭素化に挑戦しています。さらに、地域の産業振興や課題解決に貢献するため、エネルギー事業を核としながら、非エネルギー分野へも積極的に事業領域を広げています。

多様な職場づくりを目指すプロジェクトを発足

 私たちは、「多様な人材が活躍できる職場づくり」を目指し、その1つとして、障害者雇用のプロジェクトを進めてきました。ほくでんグループは2007年に特例子会社「ほくでんアソシエ」を設立し、北海道の中でも早い段階から障害者雇用に取り組んできました。現在は雇用者の8割以上が身体障害のある方ですが、今後はさらなる雇用推進を目指し、精神障害や知的障害のある方も活躍できる場を広げていきたいと考えています。

 本プロジェクトが発足したきっかけは、特別支援学校の先生にお話しを伺ったことでした。一般的に「健常者」とされる方と同じようにオフィスで働くことを希望する学生は少なくないものの、企業が適切な環境や仕事を用意しきれていないという社会課題を前に、ほくでんグループとして何ができるのか。その問いに向き合い、私たちは新たな一歩を踏み出しました。

志は高く!北海道のより良い未来をつくりたい

 そうして始めたプロジェクトでは、人事労務部が中心となって社内整備を図り、雇用促進と定着支援に力を入れています。採用段階からハローワークや就労移行支援事業所といった外部専門機関と連携しながら進めています。

 このプロジェクトでは、「障害のある方も取り組みやすい仕事を目指す」というのを1つのコンセプトにしています。既存の業務を「切り出す」のではなく、本来の業務を「そのまま持ってくる」ことを基本とし、その中でどう工夫するかに重きを置いています。

 例えば、既存の業務を分析して障害のある方も取り組みやすい形になるようにアイディアを出し合ったり、チャットやタスク管理ツールを活用し、業務の流れをアレンジするなどしています。その結果、障害の有無を問わず社員から「働きやすくなった」という声が届いています。私たちはこの成果を糧に、働く環境の整備と仕事の流れをアップデートし続けていきたいと強く感じています。

 その他、私たちの取り組みを自社に留めず、1つの事例として地域に広げていこうと講演やセミナーにも参加しています。こうした活動は、北海道で働く未来の方々の環境を整えることにも繋がると信じています。

転職活動者へのメッセージ

 一緒に働く方に求めるものは、「自分で考えて行動できる主体性」と「北海道の未来をより良くしたいという熱い想い」の2つです。
 これまで、障害があることで、できなかったこと、諦めていたことはありませんか?当事者として経験したことや「自分はもっとできるのに」「より高度な仕事がしてみたい」「もっと成長したい!」といった思いを、私たちと一緒にほくでんで実現しませんか?
 志は高く、多様な人材が活き活きと働ける北海道を一緒につくっていきましょう!Uターン、Iターン希望の方も歓迎ですので、道外からのご応募もお待ちしています。

障害者雇用枠で働いた前職、前々職で感じたこと

北海道電力株式会社の障害者雇用事例北海道電力株式会社の障害者雇用事例

人事労務部 業務サポートグループ
髙橋えり奈さん(視覚障害)

 私は、一般枠で就職した後、2社目で障害者雇用枠に転職し、求人広告の校閲業務に従事しました。在宅勤務でしたので、通勤負担も少なく、また日本全国の方々と密に連絡を取り合いながら進められる仕事にやりがいを感じていました。一方で、業務で使用できるツールに制限があり、「もっと仕事の幅を広げていきたい」「チャレンジできる環境で働きたい」と思うようになり、その後のキャリアを考えて転職を決意しました。

 その後食品メーカーに転職し、営業事務として書類作成、受発注・在庫管理、顧客管理などの業務を担当しました。しかし、ここも長続きしませんでした。入社してからわかったのですが、障害者雇用枠での受け入れが初めての職場だったため、障害理解があまり進んでおらず、人間関係も初めから良好とは言えませんでした。 上司にも相談したのですが改善の見込みはなく、やむなく転職に踏み切りました。

当事者として障害者雇用促進のプロジェクトメンバーに

 ほくでんは、私が障害者雇用枠で働くようになって3社目になります。現在の私の担当業務は、社内資料のリバイスや社内外向けの資料作成で、関係部署とのやりとりもあり、成果を出すことにやりがいを感じています。また、私は障害者雇用促進のプロジェクトメンバーです。スタッフの育成と管理を担い、全社的な仕組みづくりにも携わっています。

 これまで私自身が当事者として感じてきた「障害者が、健常者と一緒に働くことの難しさ」「職場の受け入れ体制と定着支援への課題感」が原動力になっています。障害のある社員が一般企業で活き活きと働いていくためには、当事者と企業が互いに意見を出し合い、ともに検討を重ねていくことが不可欠と考えています。感情に左右されず、お互いが「フィフティ・フィフティ」の状態を目指して模索し続けることが大切です。そのためには、お互いの声に耳を傾け、企業は必要に応じて職場環境を整備する。当事者は自身の「できること」「できないこと」「条件が揃えばできること」を明確にしたうえで、働く中で「いつかできるようになりたいこと」の目標を持つこと。そして都度、必要な配慮を自ら発信できるようにしておくこと。困ったときは、主体的に改善策を提案していくことで、誰もが働きやすい職場へと変わっていくと考えています。

「遠慮しないで上司や会社に相談・提案していく」を実践

 私が入社当時にお願いした配慮事項は、4つです。一つは1時間ごとに10分程度の小休憩をとること。障害で常に目を凝らしている状態なので疲労が溜まりやすいためです。2つ目は、受電はしないことです。弱視のために周囲に誰がいるか、状況がすぐに把握できないためです。3つ目は、資料は紙ではなく極力データで事前に送っていただくこと。4つ目は定期通院による休暇の申請です。自分の障害・見え方は自分にしかわかりませんから、具体的に状況や仕事上の難しさなどが相手に伝わっているかを確認しながら説明しました。

会社に貢献する障害者専門チームを立ち上げたい!

 今後の挑戦ですが、視認性と訴求力を高めるデザイン指針の策定と、社内外向け資料の内製化を推進する「クリエイティブチーム」の組成を目指しています。頼られるチームになって、社内外の「障害者雇用」のイメージを変えていく一端になれれば、と考えています。実は、昨年の仕事納めで、多くの方から「あのとき資料をつくってくれた髙橋さんですか?」「作成してくれてありがとう!」などお声掛けいただきました。仕事を通していろいろな人の役に立てているんだな、と実感できてすごく嬉しかったです。今後も障害の有無を問わず働きやすい職場づくりに携わっていきたいです。

転職活動者へのメッセージ

 「条件さえ揃えば自分の能力はもっと発揮できる」このような当事者の声こそあげていただきたいと考えています。私たちは、今より良い職場へ、今より良いほくでんへ、さらには、今より良い北海道の未来をつくっていくための一翼になりたいのです。
 私たちは、「多様な人材が働ける北海道をつくる」という志を持っています。そのために、まず、ほくでんが挑戦します。その過程をともに感じ、楽しめる方、社会課題に挑戦したい方、これまでの自分の枠を超えたい方、北海道が好きな方、どれか一つでも当てはまる方、ぜひお待ちしています!