みずほ情報総研株式会社が、経産省の委託事業として調査した「IT人材需給に関する調査」によれば、技術進展が著しいIT分野では“市場構造”の変化が起こるとし、それに応じてIT人材を「従来型IT人材」、「先端IT人材」の2つに分類しています。前者は従来のITシステムの受託開発、保守・運用サービスなどを行う人材、後者はAIやビッグデータ、IoTなどの先端技術を担う人材です。仮に従来型IT人材から先端IT人材へのスキル転換（資料ではこれを「Reスキル」と呼称）が1%しか進まなかった場合、2030年には従来型IT人材の供給が需要を10万人上回ると試算しています。一方、全体で見るとIT人材は2030年に45万人不足すると試算しています。

※出典：ＩＴ人材需給に関する調査（概要） 平成３１年４月　経済産業省　情報技術利用促進課

つまり、スキル転換をすれば需要があるのに、「従来型IT人材」のままでいると活躍する場を失う可能性があるということ。とはいえ、誰もがいますぐAIやビッグデータ、IoTの知識やスキルを獲得できるわけではありません。2030年まで、あと10年。まずは転職を通して、今のスキルを一歩先へ進める、自分の技術の幅を少し広げてみるところからはじめてみませんか？　「保守・運用から詳細設計へ」「プログラマーから要件定義をするSEへ」。会社を変えることで業務範囲を広げ、スキルを強化していく。その先に、「先端IT人材」になるチャンスが待っているかもしれません。

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