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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.64

公開日:2020/2/10

自分のスキルは他の会社でも通用する?面接を通して知れた自分の市場価値

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自分のスキルはほかの会社でも通用する?面接を通して知れた自分の市場価値

ユリピッピ/26歳/女性/転職2回目

小さなインテリアメーカーでデザイナーをしていたユリピッピさん。さまざまな悪条件が重なり転職を決意しますが、不安だったのは、自分のデザイナーとしてのレベルが分からないこと。しかし実際に面接を受けてみると、意外な経験が評価されることに気づいたのです。

インテリアメーカー デザイナー
食品メーカー デザイナー
  • 20代
  • 女性
  • 未婚
  • 自信がない
  • 給与・待遇

ユリピッピさん

「ボーナスもないの?」そんな友達のひとことで転職を決意!

——ユリピッピさんの前職は?

小さなインテリアメーカーでデザイナーをやっていました。人数が少ないので「何でも屋」でしたね。製品デザイン、パッケージデザイン、販促チラシ、Webデザイン、バナー画像と、デザインの名のつくものはすべてやってました。あとはキャラクターデザインも。

——普通のデザイナーさんよりも担当業務の幅が広いですね!

最初は違ったんですけど、どんどん社員の人数が減ってしまって。最初は10人ぐらいいたんですけど、1人また1人と辞めていき、最終的には社長を含めてたった4人になっていました…。

社員が減るから仕事は増えるし、なし崩し的にデザイナーなのに営業も担当していました。挙げ句の果てには社長の私用まで頼まれるようになって、最後のほうには「もう会社行きたくないな…」ってモードで、モヤモヤしながら出勤するようになっていました。

——よく続けてましたね…! それは転職して当然だと思いますが、きっかけは?

お給料の面かな…。会社の業績も雲行きが怪しかったし、お給料も安かったんです。ただ最初は「経験が積めるからいいや」と思って、気にしてなかったんですけど、ある時、友達に「そんなお給料でよく生活できるね!? そこまで働いてボーナスも出ないの?」とあきれられて。

薄々分かってはいたけれど、この会社でずっとは働けないなと、転職を決意しました。

自分はどれだけデキるデザイナー?他社と比較してのレベルが分からない

——転職活動で不安はありましたか?

自分がどれくらい仕事ができるのか、自覚ができてないのが不安でした。前の会社には指導してくれるような先輩がいなかったし、評価制度もなかったので、自分のデザインがいいのか悪いのか分からなかったんですよね…。工場でなかなか生産が始まらないときも、その理由が私が入稿したデザインデータのせいなのかほかの要因なのか、何も知らされないこともあったし、デザインが悪いと言われたところでどこをどう直せばいいのか、正解が分からなかった。

いろんな仕事はやってきたので職務経歴書に書くことはいっぱいあるんですけど、自分がデザイナーとしてどのぐらいのレベルなのか分からず、どの会社に応募できるのかも分かりませんでした。

——たくさん仕事はしていても評価が分からなければ不安ですよね…。どう解消していきましたか?

私にできそうな仕事に、とにかく応募しました。それで面接に呼ばれたら行って、というのをしばらく続けていました。自分の作品や仕事をまとめたポートフォリオを持参して何度か面接に行くうち、だんだんと自分のデザイナーとしての位置づけと転職で目指す方向が分かっていったんです。

——面接を重ねるうちに自分の評価が分かっていったのは、どうしてですか?

デザイナーの求人だから、面接官もデザイナーのことが多かったんですよ。それで、自分のポートフォリオの作品について質問されるうち、だんだんと自分のデザイナーとしてのレベルが分かっていった感じです。

面接でありながら、先輩デザイナーに自分の仕事や作品について意見をもらう貴重な機会でしたし、面接を受けながら成長した感じです。それにだんだん自信もつきました。

——自信がついたのはどういうところですか?

面接では作品のデザイン性よりも、仕事の流れを聞かれることが多くて。デザインにだけ関わったのか、企画から参加したのか、入稿作業までやっていたのとか、お客さんとの打ち合わせもしていたのかとか、そういった仕事の範囲が評価されることが分かってきたんです。

人がいないから当たり前のようにデザインの全工程を自分でやっていたんですけど、それが意外に希少価値が高いことなんだとか、営業までやっていたからお客さんに直接ヒアリングしてデザインの修正ができることとか。自分の強みってそこなんだなって気づいていけたんです。

人がいないから幅広くやらされていたことが逆に経験値に!

——そして食品メーカーのデザイナーとして転職されました。入社して1週間ですが、お仕事はいかがですか?

デパ地下やスーパーに並ぶお弁当のパッケージやポップをデザインしたり、準備中の新しいブランドのロゴを作ったりしています。

——入社1週間で、研修期間もなく既に実務を任されているんですか?

えっ、中途採用ってみんなこんな感じかと思ってました(笑)。でもすぐに実務を任せてもらえるのは、前の会社で一人で何でもやらざるをえなかったことが活きているのかなって、ちょっと自信になりますね。

それに、自分のやった仕事が人の目にふれるのがうれしいです。上司や先輩に見せれば意見をもらえるし、お店に行けばお客さんや店長さんの反応も見られる。それで足りないところが分かれば自分のデザインをブラッシュアップできる。ようやくデザイナーとしてスキルアップできる環境に来たって感じです。

——充実してそうですね! デザイナーは1人だそうですが、大変では?

そこはまだ20代だから、ダラダラ働くよりちょっと苦労したほうがいいと思っています。慣れるまでは疲れそうだけど、がんばります!

編集後記

デザイナーの転職には、アワードの受賞歴など派手な経歴が必要だと思っていませんか? 実は、デザインの前工程・後工程の流れを理解し、入稿や進行管理、営業や顧客とのやりとりを経験している人のほうが、企業には魅力的に映ります。面接で面接官が身を乗り出すのを見ると、「こんな地味な業務経験が意外と評価されるんだ!」と自分の強みに気づきますよ。

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