先天性の心疾患で、3歳のときに手術をしました。日常生活に問題はなく、体育の授業で持久走など運動制限されることはあっても、高校まで友達と変わらず学校生活を送ってきました。高校卒業後は、憧れていた服飾関係の専門学校に進学し、その後、アパレル企業でパタンナーやデザイン企画の仕事に就きました。子どもの頃から、裁縫やフェルト手芸が好きだったので、仕事は充実していました。いくつかアパレルファッション関係の仕事をした後、結婚・出産を経験しました。
dodaチャレンジとの出会いは、30代後半でした。それまで障害者採用という枠があることを知りませんでしたが、インターネットで検索しているうちに、一般採用とは別に、障害者の採用枠があることを知りました。私が、障害者採用枠で仕事に就こうと考え始めたのは、この先、症状が変わらない保証はなく、疾患の状態が変わる可能性もあると思ったからです。
緊急手術で入院。退院後も安心して職場復帰
私は、dodaチャレンジに2回お世話になりました。
最初の転職では、長期的に安心してはたらける職場環境と福岡市通勤圏内を条件に希望しました。はじめて障害者採用枠ではたらいた企業は、輸送業界大手の会社でした。事務の仕事ははじめてでしたが、これまでのモノをつくり段取りを考えるアパレル業界での経験を活かし、特に業務効率化に力を発揮できました。
日常業務においては配慮を必要としていませんでしたが、ある日、定期検査で、弁膜症を発症したことがわかり、手術が必要になりました。急な入院で職場に迷惑をかけてしまいましたが、障害があることは周りも理解してくれていたので、すぐに業務を引き継いでくれ、安心して治療に専念することができたのです。このとき、障害をオープンにして良かったと思いました。退院後も、元の業務に戻ることができました。