私は、生後すぐに下肢障害を受傷し、小学校は普通校の支援学級に、中高は特別支援学校に通学しました。中学進学前ぐらいから勉強が難しいと感じて、苦手意識を持つようになっていましたが、そんな私が大きく変わったのは、ある先生との出会いがきっかけでした。特別支援学校の高校1年生のときの担任で、できることを褒めてくれる、自分にできることを目標にがんばってみよう、と声を掛けてくれる先生だったんですね。褒めて伸ばす先生のおかげで、私はだんだんと自信がついてきて、何かに挑戦してみたい!と思うようになりました。
例えば、それまでずっと苦手で勉強してこなかった英語にも挑戦したりしました。アルファベットを書くところからスタートして、地道に努力しました。チャレンジした英検では、なかなか結果が出ないこともありましたが、それでも諦めず、5級、4級、3級と目指してきました。社会人になった今でも英語の勉強は続けています。
「コツコツ努力できる」「諦めない力」が自信になる!
英語の勉強を続けていくことで分かったことがありました。それは、私には、自分のペースでコツコツ努力できる力、諦めず継続できる力があるということです。この発見は大きな自信になりましたね。もっともっと勉強がしたいと考えるようになり、短大に進学しました。短大進学は、私が通っていた特別支援学校でもはじめてのことだったようです。私はさらに勉強がしたいと短大から4年制大学に編入もして、障害者の経済学など現代社会について学びました。そのうち、社会福祉士の資格を取るという目標ができて、大学卒業後は福祉の専門学校に入学しました。
なかなか決まらない就職先…。諦めずdodaチャレンジに登録
就職活動は、最初は一般採用枠で始めました。就職課にも相談しましたが、思うように進みません。このまま同じやり方をしていても就職先は決まらないかもしれないと思い、家族に相談したところ、障害者採用枠で就活をすることを勧められ、dodaチャレンジを知りました。登録したら、さっそくキャリアアドバイザーからお電話をいただいて、丁寧で柔らかい話し方から、優しいお人柄が伝わってきて、安心できました。キャリアアドバイザーから、希望の条件を聞かれたので、私は、「挑戦する会社に就職したい」と答えました。私にとって、「挑戦」は人生の大切な価値観です。社会人になっても、挑戦できる会社ではたらきたいと考えていました。