現在の私のはたらき方は、時短勤務制度を利用し、週5日、9時~16時ではたらいています。入社して1年になりますが、時短ではたらくことは、私にとって、とても良い選択だったと感じています。一日の仕事を終えた後も、自分の好きなことに時間が使えますし、何よりも気持ちにゆとりを持って生活できています。実は、転職活動当初は正社員としてフルタイムではたらくことを希望していたので、時短勤務の選択には葛藤もあったのですが、担当のキャリアアドバイザーや就労移行支援事業所の方が「焦らず、ゆっくり慣れていきましょう」とおっしゃってくださり、そのアドバイスを受け入れて、本当に良かったと思っています。
新卒入社したアパレル会社で頑張りすぎて、適応障害に
大学卒業後に就職したのはアパレル会社で、販売・接客の仕事をしていました。百貨店や屋外店舗などの販売イベントに出店するため、各地を移動する忙しい日々に追われ、3年ほどして、体調を崩してしまったんですね。病院に行くと、適応障害と診断されました。心身共にすり切れてしまったのだと思います。このまま、その会社ではたらき続けたいとは思えず、退職しました。5~6ヶ月、休養しながら、職業訓練校に通いPCスキルを学びました。
転職した事務職でも、だんだんと業務過多になり、うつ病を発症
2社目で、専門商社に事務職として転職しました。これまでの販売職とは違って、デスクワークですし、体に無理をすることなく自分にもできると思っていました。しかし、少数精鋭の職場だったためか、任される仕事量がだんだんと増えていき、入社2年目で体調が悪化してしまったんです。繁忙期である年末は、辛くても休めず、涙を流しながら出社するような毎日でした。年末年始休暇のタイミングでこれまで張り詰めていた気持ちがプツンと切れてしまったのだと思います。無気力状態となり、その年明けから、出社できなくなりました。うつ病を発症したのはこの時期です。食欲もなく、ずっと寝たまま。当時の記憶はあまりないのですが、判断能力は低下していて、会社を辞めるのか、辞めないのかなどを考えることもできず、退職するまでに1年かかりました。
就労支援移行事務所で学んだストレス対処法で、生きづらさが緩和
1年休養後、専門商社を退職してからは、知人に紹介された就労支援移行事業所に2年間通いました。その事業所のプログラムの中でも、ストレスを理解する学びは、私にはとても有効でした。「こうでなければならない」とか「こうすべき」など、自分自身の考え方の癖によって、ストレスを上手にコントロールすることができず、自分を追い込んでいたのだと気づけたんです。生きづらさを緩和することができたので、このプログラムを学べて良かったです。ついつい、「ねばならない」と考えてしまう私に、支援員の方が丁寧に声をかけてくれるので、少しずつ、考え方の癖を直すことができました。また、事業所では自己肯定感を高めるため、自分を3つ褒める日記を書くことを教えてもらいました。今でも毎日続けています。「ご飯を食べられた」でも、何でもいいんです。毎日、自分のいいところを3つ書くことで、私は気持ちが明るくなれましたし、180度自分が変わったと感じます。「ねばならない」と考える癖をお持ちの方には、この日記をつけることをオススメします。