私は、比較的早い時期から就職活動への意識がありました。大学の就職課からも、「インターンシップは早期選考に繋がるから参加するように」と後押しいただいていました。
私がインターンシップの情報収集を始めたのは大学3年生になってからでした。障害のない友人たちも参加していたので、それが当たり前だと思っていました。しかし、活動していくうちに、一般枠で就活をする友人たちと身体に障害のある私とでは、参加できるインターンシップに違いがあるとわかりました。周りは、自己分析をして自己PRを書き始め、どんどんエントリーしているのに、私には、エントリーできる企業がなく、具体的に就活が進まないのです。大学から提供される情報だけでは足りないと思い、そこからは自分自身で障害者専門の就活サイトなどで情報を集めたりしました。1日のみのインターンシップや就活イベントにも参加したりしましたが、一般的な企業説明が中心で、障害者採用向けの情報が思っていたより少なく、もやもやとしていました。
友人たちから聞く話と比較して、自分には手に入る情報が少ないと感じて、どんどん不安が募っていきました。少しでも情報を得るためにツイッターで情報収集する日々の中で、「障害者 就職」などで検索をした際に、dodaチャレンジを見つけました。
キャリアアドバイザーとの出会いで、気持ちが前向きになりました
一人ひとりの就活生にキャリアアドバイザーが専任でつくdodaチャレンジのサポート体制に魅力を感じ、登録することにしました。さっそくお電話があり、話を丁寧に聞いて下さったので、それまで感じていた就活に対するもやもやや焦燥感は、かなり解消されましたね。キャリアアドバイザーは、「就職活動が本格化する大学3年生の秋以降になったら一緒に進めていきましょう。大丈夫ですよ」とおっしゃってくださったので、とても安心できました。また、キャリアアドバイザーが明るく対応してくださるので、私の気持ちは軽くなり、「それまでは自分でできることをやってみよう!」と持ち直すことができました。その後、いくつかの企業のインターンシップに参加しました。
実際に体験して分かった、私がはたらくために必要なこと
インターンシップや就活イベントに参加してみて、実際に体験することの大切さがよく分かりましたね。例えば、私は現在、オフィスでは足に装具をつけて歩いていますが、自宅から職場までの移動は、電動車椅子を利用しています。実際の通勤路を体験してみると、移動の大変さが身にしみました。それまでは、「雨の日は、雨合羽があれば行けるだろう」と思っていましたが、実際に雨の中の通勤ラッシュ体験はすさまじく、「電動車椅子で雨合羽の通勤は無理!!!」と心底思いました。その他にも、駅やオフィス街での移動がいかに障害者にとって難しいかも実感しました。