体幹機能障害/30代/事務への転職ストーリー

体幹機能障害の方の転職体験談体幹機能障害の方の転職体験談

転職活動期間1年3ヶ月。電動車いすの利用により通勤負担を軽減し、キャリアアップを実現しました

H.Y.さん 30代 体幹機能障害

転職活動期間
1年3ヶ月
前職
人材業界 事務職
現職
不動産業界 事務職

自分の身体に合った働き方を模索した20代

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私が、痙性対麻痺を患ったのは高校生のときで、大学3年生で障害者手帳を取得しました。
専攻していた情報システムの知識を活かし、新卒ではシステムエンジニアとして就職しました。研修期間を経て、システムに関わる仕事は自分に向いていると感じながらエンジニアとしての社会人生活をスタートしました。

しかし、1年も経たないうちに病気の進行により歩行しづらくなり、通勤が困難になってきました。下肢の筋力が低下して、2本の杖がないと歩行できなくなりました。心身ともにこのまま仕事を続けることは難しいと判断し、退職することになりました。

退職後、2年半は歩行練習のリハビリを行い、その後ハローワークに登録しました。最初は杖で歩行しながらで、無理をせずに週3日のパートタイムで事務職として社会復帰をしました。少しずつ生活に慣れ3年が経った頃、今度は関節痛により歩行も困難になり、結果、在宅勤務ができる会社へと転職しました。

車いすの導入が決まって1度目の転機

在宅で仕事をしている頃、車いすの導入を決めました。車いすなら週5で通勤ができる、今よりはたらくことに重点を置いてキャリアを積んでいけると思い、システムエンジニアと事務の経験を活かした転職活動を始めました。

実際に転職が実現してみると、想像以上に車いすでの通勤は時間がかかるという気づきがあったものの、仕事は順調でした。ただ、その時の業務内容は入力事務で定型業務が多く、また新しくできた特例子会社に転籍することとなってからは、仕事内容についてキャリアアップの機会が得られる働き方がしたいと思い始め、自分の将来のキャリアについて考えるようになりました。

自分の可能性を広げ、やりがいを求めて転職活動した2度目の転機

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それまでどの仕事も自分なりに精一杯取り組んでいましたが、30代になり、同じことの繰り返しの業務に対して経験が蓄積していない焦りを感じるようになりました。 ステップアップのため転職しようと決意したのが35歳のときです。可能性を広げたい、自分が取り組んだ仕事が次のキャリアの糧になる、そんな実感が得られる仕事がしたいと、キャリアアドバイザーに相談することにしました。それだけ、私は仕事にやりがいを求めていたんですね。職種は幅広くみるほうが良いと助言してもらい、通勤などの希望を踏まえつつ、人事、経理、システム、それ以外も幅広い求人を紹介してもらいました。

2つの理由で難航する転職活動

活動を始めていくつか面接に進みました。ところが、ここだという会社になかなか出会えません。理由は2つあって、ひとつは私の経験不足です。面接官とのやりとりの中で「自分には年齢に見合った経験が足りない」という現実を感じました。もうひとつは、通勤や、オフィス環境が原因のお見送りです。いざ面接となっても、面接場所に実際に行ってみると歩道が狭い、地上に出るためのエレベーターが改札から遠い、車いす用のトイレが限定されているなど、求人票だけでは把握できなかったファシリティ面での辞退も複数あり、転職活動は難航しました。

手動の車いすから、電動車いすに切り替え

dodaチャレンジで転職活動を始めて1年たち、私は手動の車いすから電動車いすに切り替えました。大きな決意であり、転職活動の大きなターニングポイントでもあります。

通勤における希望条件は大きく緩和され、駅から多少離れた求人も応募できるようになりました。電動にしたことで行動できる範囲が広がったり、歩行と同じスピードで移動できたり、通勤負担が軽減されたことが選択肢を広げてくれました。いま振り返ると、電動車いすにしたことで、心にもゆとりができたように感じますね。複数の求人で選考が進み、現職にご縁をいただくことができました。転職を考えてから1年3ヶ月後のことです。

プログラミングスキルを活かした業務にも挑戦したい!

現職の面接では、第一印象から良かったんです。「お客様の笑顔は従業員の笑顔から」と人事の方がおっしゃったのですが、その言葉に共感し、ここではたらきたい!と心から思いました。

私の仕事は、社員の雇用契約や更新、異動情報の整理、手続き業務です。はじめて担当する業務なので覚えることも多いのですが、それが楽しいです。充実しているからか、時間が経つのも早いんです。「今日はこんなに仕事をした!」と達成感を感じる毎日です。

入社して半年なのでまだ一人前とは言えませんが、これから挑戦してみたいことも湧いてきました。それは、私がSEとして新卒時代に覚えたプログラミングのスキルを活かして、業務改善につなげること。自分の仕事が、会社の人たちの役に立てたら嬉しいです。

体幹機能障害の方からのメッセージ体幹機能障害の方からのメッセージ

メッセージ

転職活動では、ときに自信をなくすことがあります。選考が進まなかったり、自分が希望する結果が得られなかったりします。私自身も、「もう無理なんじゃないか」とくじけそうなときがありました。でも、決して諦めないで欲しいです。きっとdodaチャレンジは、あなたに合った会社を見つけてくれるはずです。もし、いま一人で転職活動をしている方、仕事で悩んでいる方は、話を聞くだけでも良いのでキャリアアドバイザーに相談してみてください。

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