私は専門学校卒業後、美容師として社会人のスタートを切りました。しかし、はたらき始めて1年経った頃、分類不能型の膠原病を発症し、それまでのように朝から晩まで立ち仕事ができる状況ではなくなってしまいました。体力が落ちて、発熱を繰り返すこともあり、このときは、配置転換してもらい、レセプションやフロントなど美容室をサポートする業務で仕事を継続することを選択しました。
新型コロナウィルス感染による後遺症もあり、歩行が困難に
そんな中、2022年、コロナウィルスに感染したことによる後遺症で、足に力が入らなくなり、しびれや痛みから歩行も困難となりました。両下肢の障害により車いすで移動する生活になったため、仕事も最初は休職していたのですが、歩けない中での仕事復帰は難しく、退職することにしました。
仕事を辞めてリハビリに専念。まずは体力回復につとめることに
役所の紹介で訪問リハビリテーションを受けられることが分かり、仕事を辞めて、歩行訓練を始めました。少しずつ筋力が戻り、リハビリを始めてから1年ちょっとで杖での歩行ができるまでに回復しました。
同時に担当のソーシャルワーカーに、運動練習できる場所や障害者雇用について相談していて、就労移行支援の制度についても教えてもらいました。歩けなくてもできる事務系の仕事で社会復帰したいと思い、パソコンを勉強するためにも就労移行支援事業所に通うことにしました。
事務未経験では…なかなか通過しない書類選考
転職活動は、就労移行支援所に通所しながら行ないました。就労移行支援所では、ExcelなどのPCスキルを習得したり、障害の理解や体調管理の方法など、これからの生活に必要な知識を身に付けることができました。また、障害者雇用における面接対策なども実施してもらいましたね。
最初はハローワークの紹介や自分で求人を探して応募も行っていましたが、なかなか書類選考を通過しません。そこで途中からdodaチャレンジにも登録し、キャリアアドバイザーと二人三脚での転職活動をスタートさせました。
dodaチャレンジのキャリアアドバイザーに相談してから約半年。最初は、完全在宅勤務ではたらけることを条件に求人紹介をお願いしました。杖で歩行ができるようになっても、通勤による体への負担は大きいままで不安だったからです。しかし、事務の経験やPCスキル不足でなかなか選考にすすむ求人が出てきませんでした。