下肢障害/20代/コールセンターへの転職ストーリー

下肢障害の方の転職体験談下肢障害の方の転職体験談

美容師から完全在宅勤務のコールセンター業務へ転身。「働き方」を転職の軸にしたら、理想の職場に出会うことができました

K.M.さん 20代 下肢障害(完全在宅勤務)

転職活動期間
6ヶ月
前職
美容師
現職
ヘルスケア関連会社 コールセンター

美容師としてはたらき始めてから発症した、分類不能型の膠原病

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私は専門学校卒業後、美容師として社会人のスタートを切りました。しかし、はたらき始めて1年経った頃、分類不能型の膠原病を発症し、それまでのように朝から晩まで立ち仕事ができる状況ではなくなってしまいました。体力が落ちて、発熱を繰り返すこともあり、このときは、配置転換してもらい、レセプションやフロントなど美容室をサポートする業務で仕事を継続することを選択しました。

新型コロナウィルス感染による後遺症もあり、歩行が困難に

そんな中、2022年、コロナウィルスに感染したことによる後遺症で、足に力が入らなくなり、しびれや痛みから歩行も困難となりました。両下肢の障害により車いすで移動する生活になったため、仕事も最初は休職していたのですが、歩けない中での仕事復帰は難しく、退職することにしました。

仕事を辞めてリハビリに専念。まずは体力回復につとめることに

役所の紹介で訪問リハビリテーションを受けられることが分かり、仕事を辞めて、歩行訓練を始めました。少しずつ筋力が戻り、リハビリを始めてから1年ちょっとで杖での歩行ができるまでに回復しました。

同時に担当のソーシャルワーカーに、運動練習できる場所や障害者雇用について相談していて、就労移行支援の制度についても教えてもらいました。歩けなくてもできる事務系の仕事で社会復帰したいと思い、パソコンを勉強するためにも就労移行支援事業所に通うことにしました。

事務未経験では…なかなか通過しない書類選考

転職活動は、就労移行支援所に通所しながら行ないました。就労移行支援所では、ExcelなどのPCスキルを習得したり、障害の理解や体調管理の方法など、これからの生活に必要な知識を身に付けることができました。また、障害者雇用における面接対策なども実施してもらいましたね。

最初はハローワークの紹介や自分で求人を探して応募も行っていましたが、なかなか書類選考を通過しません。そこで途中からdodaチャレンジにも登録し、キャリアアドバイザーと二人三脚での転職活動をスタートさせました。

dodaチャレンジのキャリアアドバイザーに相談してから約半年。最初は、完全在宅勤務ではたらけることを条件に求人紹介をお願いしました。杖で歩行ができるようになっても、通勤による体への負担は大きいままで不安だったからです。しかし、事務の経験やPCスキル不足でなかなか選考にすすむ求人が出てきませんでした。

自分の思い込みで判断しない。面接してみたからこそわかった適性

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完全在宅勤務で未経験である事務職へ転職することのハードルの高さを実感し、気持ちを切り替え「ひとまず、仕事内容の条件は緩和しよう」と思って応募したのが、今の仕事です。実はキャリアアドバイザーから最初に紹介してもらっていた求人で、私が応募を保留にしていた求人でした。今のコールセンター業務は「お客様対応が多くて自分には難しいだろう」という先入観があったから保留にしていたのですが、まずは業界職種問わず、「働き方を転職の軸にしよう、在宅でできる仕事なら話を聞いてみよう」と思いなおし、応募することにしました。

面接では、美容室ではたらいているときに頑張ったことや、接客について、お客様への提案で気をつけていたことやお客様の反応まで、私の経験やスキルをたくさん聞かれました。これほど質問を深堀りしてくれた会社はこれまでになかったので、正直びっくりしましたが、「もしかしたら私の経験がコールセンターの仕事で活かせるのかもしれない」と直感し、わくわくしました。ですので、内定をもらったときは、仕事内容に関する不安もなくなり、とても嬉しかったです。

接客経験が活かせ、適職と感じるコールセンター業務

入社当初は1日6時間の時短勤務でスタートにしてもらいましたが、仕事に慣れた今は8時間のフルタイムで勤務しています。お客様の問い合わせを受けたり、テレマーケティングを行ったり、出勤せずに自宅で仕事をしています。コールセンターの仕事は声だけでお客様の不安や疑問を解消することが求められますが、お客様の安心されたご様子が伝わってきたり、ありがとうというお言葉をいただくと、とても嬉しいですね。結果が数字で表れるので、達成感もあります。

北海道から沖縄まで全国のメンバーと一緒に成長する喜び

コールセンターのメンバーは北海道から沖縄まで全国にいて、その半分が完全在宅勤務で、全員が安心してはたらける仕組みがあるところが、今の会社の魅力です。例えば、分からないことがあれば社内のTeamsでメンバーに気軽に相談できたり、始業時にオンラインで朝礼があったり、メンバー同士が自由に話せるリフレッシュ時間があったり、出社しなくても一緒に仕事をしている一体感があります。

今後の目標は、美容室勤務で培った接客経験を活かして、さらに品質の高い対応ができるようスキルを向上させていきたいです。そして、私が先輩社員に良くしてもらったように、新人をサポートしたり、後輩の相談に乗れる、そんな先輩社員になることです。

下肢障害の方からのメッセージ下肢障害の方からのメッセージ

メッセージ

転職活動を始めたころは、未経験の事務職で、書類選考での見送りが続きました。面接に進んでもなかなか「完全在宅勤務」ができる会社が見つからず、気持ちが焦り、不安は増すばかりでした。ですが、転職の軸を完全在宅勤務という「働き方」に絞って、今の会社に応募してみて本当に良かったと思っています。
私の経験を踏まえてお伝えしたいことは、「応募というチャレンジ」をしてほしいということです。最初はコールセンターという業務内容に不安を感じ応募を躊躇していましたが、キャリアアドバイザーは私の経験や長所を理解して選んでくれていたのだと改めて思いましたね。私の気持ちに寄り添いながら転職活動をあたたかく見守ってくれたことにも感謝しています。

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