下肢障害・視覚障害・体幹障害/30代/事務職への転職ストーリー

下肢障害・視覚障害・体幹障害の方の転職体験談下肢障害・視覚障害・体幹障害の方の転職体験談

10年続けた会社から初めての転職。将来を見据えて、念願の「正社員生活」を手に入れました

I.Y.さん 30代 下肢障害・視覚障害・体幹障害

転職活動期間
4ヶ月
前職
販売・サービス業 一般事務
現職
IT企業 一般事務

高校卒業後は、筑波技術大学に進学し、寮生活で社会勉強

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私は、先天性の下肢障害、視覚障害、体幹障害、ぼうこう直腸障害があり、身体障害者手帳の等級は1級です。視覚障害については、左目はほぼ見えず、右目も視野が半分欠損しています。いくつかの障害はありますが、小学校から高校まで、普通校に通っていました。

高校時代に、大学への進学を考えて相談をした先生から、視覚障害者・聴覚障害者のための大学があることを教えてもらいました。国立筑波技術大学です。視覚障害者がパソコン技術やプログラミングを習得できるカリキュラムも充実していて、「就職のためにPCスキルを身につけたい」と考えていた私にぴったりだと思いました。当時、私は関西に住んでいたので、転居して寮で生活することになりますが、両親も快く応援してくれました。

最初は慣れないことも多く大変だった一人暮らしも、自分でできることが日々増えていくことは喜びでした。大学の授業ではExcelやWord、プログラミングを学び、社会で役に立つスキルが身に付いていくので、自信にもなりました。

1社目は契約社員で、10年勤続

就職活動は大学3年生の春から始めました。なかなか内定がもらえず不安になっていた4年生の夏、携帯販売代理店の東京本社で事務職に内定しました。内定が出たときはほっとして、とても嬉しかったです。

障害者雇用で契約社員として入社し、Excelを使った業務が中心で、仕事の幅は広かったと思います。下肢障害のある私にとって、片道1時間の通勤は決して楽ではありませんでしたが、この会社で10年はたらき続け、業務を任せてもらうなど「自分でも仕事ができる」という自信がつきました。

閉ざされた正社員への道

30歳を機に、私は転職を考えるようになりました。正社員ではたらきたいと強く思うようになったからです。10年間契約社員で、先のキャリアのことを上司に相談してもあいまいな返事が続きました。この先長く続けても正社員になれそうにない、定年までずっと契約社員で同じ仕事を続けていくのか、と考え不安になったことがきっかけで、思い切って環境を変えよう!と転職活動に踏み切りました。

「こんなに大手企業が多いんだ!」とわくわくしたdodaチャレンジの求人

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dodaチャレンジは、大学時代の友人に紹介してもらって登録しました。友人もdodaチャレンジを利用して転職し、印象が良かったからです。もう1社、別の障害者専門の転職エージェントにも登録しましたが、結局そのエージェントからは求人紹介はありませんでした。

dodaチャレンジのキャリアアドバイザーは、電話でも優しさが伝わるとても話しやすい方でした。絶対に「正社員」であること、できれば在宅勤務制度があること、通勤の場合は1時間以内で、という要望を伝えると、さっそく希望に合った求人を10社ほど紹介してくれました。「こんなに大手企業が多いんだ!」「こんな有名な会社もある!」とわくわくして求人票を見たことを覚えています。それからも保険業界や医療業界など、さまざまな業界の求人を継続的に紹介してくれました。

特に苦手だった面接もばっちり対策。コツは楽しみながら頑張ること

転職活動を始めたころは、面接で緊張しすぎてガチガチになり、自分の長所もうまく伝えることができませんでした。私は仕事を続けながらの転職活動だったのですが、準備の時間がなかなかとれない中、dodaチャレンジには何度も面接対策を行ってもらいました。おかげで、少しずつですが落ち着いて話せるようになっていったと思います。

面接では思うような結果が出ないこともありましたが、それでも、私にとってはいろいろな会社をみたり、初めてのことを知ったりできて良い体験でした。振り返ると、転職活動はつらかったというより、楽しかったと感じることの方が多かったです。

実は、今の会社の面接でも、道に迷ってしまい、時間に遅刻してしまうということがありました。それでも面接官はあたたかく迎えてくださって、本当にこの会社は、人にあたたかい会社だなと思い、この会社ではたらけたらいいなと思いました。内定のお話をいただけたときは、とても嬉しかったです。

正社員の夢を実現して。自分の考えを持って仕事に取り組める喜びがあります

私が現在担当している業務は労務関連事務で、主に勤怠管理やデータ集計などです。チームには10名のメンバーがいて、在宅勤務のメンバーも出社するメンバーもいます。私はほぼ在宅勤務ではたらいていて、月に一度、チーム全員がオフィスに集まるミーティングでメンバーと対面で話せるのも私の楽しみになっています。

今、転職して、正社員になって一番良かったと思うことは、「会社や上司から大切にされている」実感があることです。ですがこれは、正社員、契約社員という雇用形態の違いではなく、会社の風土の違いかもしれません。

前職では、10年勤めていても私の意見や考えを聞かれることはなく、上司からのトップダウンで仕事をすすめる傾向が強い職場でした。現職では、社員一人ひとりの意見も大切にされていると感じますし、毎日充実した気持ちで仕事に取り組めています。まだ入社して半年なので、まずは与えられた仕事をしっかりこなし、ゆくゆくは新しい仕事にもチャレンジしていきたいです。

下肢障害・視覚障害・体幹障害の方からのメッセージ下肢障害・視覚障害・体幹障害の方からのメッセージ

メッセージ

私は、転職活動でたくさんの失敗を経験しました。面接では緊張でうまく自分のことを話せなかったり、面接官の質問の意図とは異なる答えをしてしまったり…。答えながら、面接官の表情で「私、聞かれたことにちゃんと答えられていないのか…」とわかって、面接中に「失敗したな」と感じていました。
直後は落ち込みますが、そういうときは、「それまでの縁だったんだ。よし、次にいこう!」と気持ちを切り替え、後ろを振り向かないようにしていました。そして何よりもキャリアアドバイザーがいつも寄り添ってくれたので、内定がもらえるまで諦めずにがんばれたと思います。いま転職活動が苦しいと感じている方もいつか自分に合った会社が見つかると思います。キャリアアドバイザーと二人三脚で、転職活動がんばってください。

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