下肢障害/20代/事務への就職ストーリー

下肢障害の方の就職体験談下肢障害の方の就職体験談

内定が出たのは4年生の11月。学校の就職課から紹介されたdodaチャレンジへの登録が、就活の大きな転機になりました!

A.T.さん 20代 下肢障害

就職活動期間
11ヶ月
現職
交通インフラ業 事務

将来は、「ほかのみんなと同じ」仕事がしたい

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私は、先天性の下肢障害があり、小学3、4年生の頃から車椅子を利用しています。学校の登下校は家族の車で送迎してもらい、ゲーム好きの友達と話をしたり、楽しく学生生活を過ごしていました。高校3年生になり、進路について悩んでいたとき、座ってできる仕事であれば、車椅子でもほかのみんなと同じようにはたらけると思いました。「将来の仕事は、みんなと同じことができる仕事に就きたい」「ゲームをつくる仕事は座ってできる」と考え、ゲームの専門学校に進学しました。専門学校ではゲームづくりやプログラミングを学び、とても充実した生活を送っていました。

頑張っているのに就活は空回り…。障害者採用枠の求人情報が探せない

私が通っていた専門学校は4年制でしたので、就職活動は3年生の冬から始めました。車椅子利用だと、通勤やオフィス内での移動に配慮が必要だと考え、最初から障害者枠で就職しようと決めていました。ですが、学校の就職課では具体的な求人の紹介などはありませんでした。相談には乗ってくれますが、求人探しは、すべて自分でやるしかなかったのです。

ですので、当初は、興味のあるゲーム会社や気になる会社のホームページを1社1社検索して、障害者枠で新卒採用をしているかどうかをチェックしました。障害者枠で募集していることが分かると、企業ホームページから直接エントリーしたりしていました。

友達は続々と内定する中、自分はエントリーだけでも数社のみという不安

周りの友達は、就活サイトや就職課で求人を探し、一気にたくさんの企業にエントリーしていました。ですが、4年生の4月に入っても、私がエントリーできたのは10社もない状況。友達から「内定をもらった」という話も続々と聞くようになり、気持ちは焦るばかりでした。

学校の就職課からも、エントリー数が少ないことは指摘されていましたが、具体的なノウハウもなく企業のホームページを片っ端から見て応募するしかありませんでした。そうする以外、障害者枠の新卒採用情報の探し方が分からず、途方にくれる日々でした。

学校の就職課から紹介された就職エージェント「dodaチャレンジ」

4年生の6月、就職課からdodaチャレンジを紹介され、登録するように言われました。それが、私の就活の大きな転機になったのは、言うまでもありませんが、当時の私は、「それで就職ができるのか…」と半信半疑でした。それほど当時は、「自分はもう就職できないのではないか」と諦めていた状況でした。

キャリアカウンセリングでは、まず私の希望条件を確認してくれました。ゲーム業界が第一希望で、それ以外は、プログラミングや事務の仕事であれば業界は問わないと伝えました。また、通勤についても聞かれ、実家から通える範囲であることや、場合によっては在宅勤務を希望しました。キャリアアドバイザーから、希望条件にあった企業をいくつか紹介できると聞いたときは、気持ちが少し明るくなりましが、それでもまだ不安の方が大きかったですね。

一番心配だった面接も練習と振り返りを重ね、成長を実感

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オンラインでの面談以降も、メールや電話で小まめに連絡してくれていたので、就活への不安な気持ちは徐々に和らいでいきました。キャリアアドバイザーが紹介してくれた企業は20社あまりで、いずれの求人も希望条件に合った企業なので、安心して全ての求人に私はエントリーできました。これまで1社ずつ企業のホームページを見ては、障害者枠があるかを確認していた就活とはまったく違います。

それまでに面接の経験がほとんどなく、不安でたまらない気持ちを伝え、面接の練習は何度も行ってもらいました。最初の数社の面接は緊張のあまりに何を言っていたか記憶にないほどですが、キャリアアドバイザーは通過しなかった面接の結果もフィードバックしてくれて、次の面接にいかせるようアドバイスしてくれました。
エントリーした企業の半分は面接に進み、本番の面接を何回か繰り返していくうちに、徐々に面接力が上がっていったと実感しています。

はたらく環境は、実際に自分で動いてみて確認することが大事

現職の会社では最終面接のとき、オフィスの中を案内してもらいました。エレベーターやトイレを確認させてもらい、緊張していた面接とは違って、ざっくばらんな雰囲気で会話ができたのも良かったです。実際に自分で動いてみたことで車椅子でも支障なく移動できることもわかったので、ここで自分がはたらくイメージが湧きました。

最終面接から数日後、スマートフォンにキャリアアドバイザーから何回も着信履歴がありました。折り返しかけてみると、「内定です!本当におめでとうございます」とキャリアアドバイザーの声が。あまりに突然の内定連絡で、本当に自分のことなのか?と驚きでいっぱいでした。やっと自分が内定したんだと実感してから、dodaチャレンジを紹介してくれた学校の就職課にもすぐ報告しました。

車いすでの通勤の負担も少なく、ほかの社員からの「ありがとう」が嬉しい職場

入社して半年以上が経ち、OJT終了後の現在、週4日出社し、1日は在宅ではたらいています。オフィスは駅から地下道で行けるので通勤しやすく、天候による負担もほとんどありません。私は、書類作成や入力業務などいろいろな仕事を担当していますが、周りの社員から、「ありがとう」と言われると、役に立てたとやりがいを感じます。

また本社ではほかの社員も座って仕事をすることが多い職場なので、下肢障害があることを感じず、みんなと同じように仕事ができ、その点も希望がかなって嬉しいです。当初第一希望だったゲーム業界ではないですが、社会や人々の生活に不可欠な交通インフラ整備に関わる業界ではたらいていて、今とても充実しています。

下肢障害の方からのメッセージ下肢障害の方からのメッセージ

メッセージ

新卒の就職活動中の学生の皆さん、これから就職活動を迎える学生の方は、自分ひとりで頑張ろうとしないで、障害者専門の就職エージェント「dodaチャレンジ」をぜひ活用してください。学校の就職課やキャリアセンターの方はもちろん親身に話を聞いて励ましてくれますが、障害者枠の求人情報を豊富に持っている学校は多くはありません。私が一人で就活していた6ヶ月以上の間、障害者枠を募集している企業を探すだけで苦労していたので、もしdodaチャレンジと出会っていなかったら、就職浪人していただろうなと思います。どうか、最後まで諦めないで、就活をがんばってください。

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