![三年予測](/engineer/guide/yosoku/02/2_01.jpg)
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- 高校1年生まで女性とほとんど会話をしたことがなかったTehu。しかし人脈が広がるにつれ、女子高生や女子大生の友人も増えた。ある日Tehuは、女子大生数人が自宅で行う鍋パーティに誘われる。「それまで女性というのは高貴な存在で、男が混じっている中でひとつの皿をみんなで箸をつつくなんて絶対にしないと思ってたんです。でもその鍋会では女子みんなが平気な顔で鍋を共有していた。コップの回し飲みもしている。女性同士ならまだしも、僕もその輪に加わっていたっていうのが衝撃でしたね(笑)」
- Tehuは今でも、校外で誰かに会うときは「女子優先」だ。それは下心などではなく、「女性は、自分が知らない世界を教えてくれるから」という、未知の世界への探求心ゆえ。性別に限らず、自分が知らない世界を楽しく教えてくれる人には、興味を示す。
- 女性との交流から形になったプロジェクトがある。あの人気アイドルグループ“ももいろクローバーZ”のパロディ、「なだいろクローバーZ(通称なだクロ)」だ。今年の春に行った灘高文化祭のステージである。
- ももクロの歌とダンス、MCまでを完璧にコピーしている彼ら……そう、なだクロのメンバーは灘高生、つまり男子だ。
- 「女装する男子やBL(ボーイズラブ)が好きな女性は多い」と感じていたTehuは、このなだクロを、世間の女性たちに見てほしいと考える。「みんなが熱い視線を注いでいるアイドルが、ちょっと変わった形になっていたとき、彼女たちはどういう反応をするかなって興味があったんです」。
- 灘高に対する世間のイメージを変えたいという思惑もあった。何より、「しっかりとしたものにすれば絶対に面白くなる」と。舞台の構成を考え、音作りを担当した。文化祭当日、たくさんの観客が押し寄せた。完璧なまでのパフォーマンスで、ステージは大成功。その様子はネットにもアップされ、なだクロの固定ファンは数千人に増えた。
- なだクロや文化祭をプロデュースすることで、たくさんの笑顔が生まれた。「人を笑顔にすると自分も楽しい」という思いが、Tehuを強くしていく。小学校5年生でコントの脚本を書いたときと、同じ思いが込み上げる。
- 「僕は、プログラムをただ書くことよりも、その目的をみんなで共有して、みんなで楽しめるアプリを作るほうが絶対に面白いと思う。そういう意味で、人との出会いを大切にしているんです。大勢と知り合っていたほうがいいでしょう」
- アイデアを具現化することができるのが、エンジニアの利点。Tehuは、どのようにアイデアを生み出しているのだろうか。
「アイデアを出そうと思って考えることは、あまりないです。僕は0から1を作るよりも、1を100にするほうが得意なんです。なだクロは、同級生がやりかけていたものに僕が手を加えただけですし。0から1を生み出せる人はたくさんいるけど、1を100にできる人は少ないと思う。たまに『乗っ取り技だ』と悪口を言われることもあるけど、その人より僕の方が絶対に面白くできますから」 アイデアをどれだけ大きくふくらませ、より多くの人を楽しませるか。そこには、Tehuの“モノづくり”へのポリシーが詰まっている。
「自分のやりたいことだけをやってはだめ。そこは履き違えないようにしています。僕のように誰かが幸せになってもらいたいと思っている人間は、自己表現は絶対にしてはいけない。デザイナーは、誰かのために機能性を持たせる。僕は常にデザイナーでありたいし、となるとモノをつくるということは一筋縄ではいきません。だからすごく悩みます」- モノづくりを行う上で、TehuのようにIT技術を使いこなせるのは強みだ。しかし彼は、エンジニアたちの“IT礼賛主義”には警鐘を鳴らす。
「ITを一通りやると、ITで無理なことがたくさんあることに気づきます。たとえば『教育問題をITで解決しよう』なんて言う人がいますよね。教育を直すのが目的なのに、ITを使って上から直そうとするなんて、これこそまさにIT万能だと思っている人間の愚行。ITはあくまでも道具であって、ITが商売になってしまうのは絶対に駄目です」 - 僕は、アラン・ケイに踊らされるのではなくて、アラン・ケイを踊らせたい=コンピューターを活用したいんです。だけど世間にはコンピューターに踊らされる人間が多すぎる。僕みたいに、一度プライドを捨ててみるのも手だとは思いますよ。価値観がガラッと変わって人生が楽しくなる。何より僕が楽しくやっていますから」
![なだクロ](/engineer/guide/yosoku/02/3_02.jpg)
![](/engineer/guide/yosoku/img-cmn/index.gif)
パーソナリティ、プログラマ、プロデューサー。そして高校生
秀才少年 Tehu、人生最初で最大の挫折
「で?」という質問に答えられる人はおもしろい
行動力がある人間はプライドなど持たない
女性たちとの交流から生まれたアイドル集団「なだクロ」
0から1ではなく、1から100にするモノづくり
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