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「一緒に働きたい」と思われるための3カ条

転職活動では、「一緒に働きたい」と思われることが成功への第一歩。
ここではビジネスの最前線で活躍し、社内外の仲間や顧客など、多方面から「一緒に働きたい」と思われている人の仕事術を紹介します。単なるマニュアルやノウハウではありません。どの場面で、どう活かすかはあなた次第。

【今回の提唱者】 スターブランド株式会社 村尾 隆介(共同経営者・フロントマン)

むらお・りゅうすけ。14歳で単身渡米後、ネバダ州立大学教養学部政治学科を卒業。本田技研工業に入社。退社後、小さな会社のブランドコンサルティングを行うスターブランド株式会社を設立。「拡大志向ではなく、シアワセ志向」という理念を掲げ、フロントマンとしてさまざまなプロジェクトで全国を飛びまわる。企業向けだけでなく、トップアスリートなど個人向けのパーソナルブランディングセミナーも開催。講演会やセミナーは年間80本を超える。著書に『小さな会社のブランド戦略』(PHP)が、浜口隆則氏との共著に『だれかに話したくなる小さな会社』『My Credo(マイクレド)』(かんき出版)がある。

村尾氏が語る「3カ条」
1 ブランド人になる2 ポジショニングを考えて演じる3 気持ちいい人間になる

1 ブランド人になる

休日はレジャーじゃない。自分と向き合う時間なんです。

「一緒に働きたい」と思われるためには、まず“ブランド人”になる必要があると思います。ここで言う“ブランド人”とは、安定感がある“人が集まる人”のことです。ブランドって安定しているんですよ。例えば、ブランド力があると言われるお店だったら、いつ、どの店舗に行っても、商品や接客のクオリティが変わらない。これと同じように“ブランド人”と呼ばれている人は、いつ、誰に対しても同じように接します。

ただ、これが意外と難しい。特に、他人から怒られたり注意されたりしたら、素直に受け止めるのは難しいですよね。そうした感情のアップダウンをコントロールするには、客観的に自分と向き合い、言われたことを消化する時間を取ることが大切です。例えば、僕がやっているのは「自分合宿」とか「自分ミーティング」。「自分合宿」とは1年に数回、1〜2泊で構わないんですが、決まった場所に一人で行くこと。「自分ミーティング」は、例えば1週間のうち最低30分ぐらいは、何がなんでも家にこもって時間を作ること。そして、最近周りから注意されたことの教訓は何だったのかなどを考えるんです。休日はレジャーじゃない。自分と向き合う時間なんですよ。やり方は人それぞれでいいと思います。とにかくこれを徹底して積み重ねていけば、常に100%安定したクオリティで人と接することができます。そうすると接する側は安心しますよね。「この人と一緒に働きたい」と思います。

2 ポジショニングを考えて演じる

たとえ自分が不得意だろうが、チームの中で必要な役割を演じていく。

僕はよく、職場におけるポジショニングの例えとして“ゴレンジャー”を出します。赤レンジャーは熱血タイプでリーダー志向。でもたまに行き過ぎちゃう部分がある。それをおさえるのが、クールで仕事ができる青レンジャー。全体を調和するのが緑レンジャー。チーム全体をまとめる気遣い上手な桃レンジャー。あと、仕事はできないけど、いるだけでほんわかして、笑いがとれる黄レンジャー。やっぱりこういう人間も組織には絶対必要なんです。

例えば、行動派より理論派が多い職場を考えます。会議などでアイデアはいっぱい出てくるけど、具体的なアクションをする人がいないとなりますよね。そうしたら、僕なら自分の性格を変えてでも、出てきたアイデアを「それ僕やります!」と言って、行動派を演じます。そうすれば、この職場で僕は間違いなく重宝されると思うんですね。とにかく自分の役割を客観的に考え、演じる。たとえ自分が不得意だろうが、自分の良いところを消していようが、チームの中で必要な役割を演じていく。役割は意識すると演じられるんです。心理学の研究でもありますが、誰かに「今日一日これ着て」と言って、警察官のユニフォームを渡すと、いつもより背筋をピンと伸ばして街を歩き、マナー違反をしている人に注意するんですよ。だから、もし転職したら、まずは新しい職場でのポジショニングを考えて、演じてほしいですね。それが結果として「一緒に働きたい」と思われるはずです。

3 気持ちいい人間になる

コンビニで「またあの人来てほしいな」と思われる人は、誰からでも気持ちいいと思われている。

スターブランドでは能力とか学歴ではなく、接していて気持ちがいい人間しか採用しないと決めています。そのため、スターブランドの採用面接はセルフサービス系のカフェで行います。カフェに入るとき僕が先にドアを開けますよね。相手は「すみません」と言って入るのか、それとも何も言わずに入るのか。注文をして代金を払うときに、最終的には僕がお金を払うんですけど、ポケットに手をあてて払うそぶりをするかどうか。面接が終わったあと、テーブルの片付けを率先してやるか、ちゃんと飲み残しとプラスチックを分別するかなど、カフェで30分間目を光らせていれば、相手が気持ちいい人間かどうか分かるんです。

気持ちよさを身につけるためには、例えば、話をするときは「ありがとう」から始めるとか、具体的に自分の中にルールを設けてもいいと思います。毎日行くコンビニでいつもよりニコニコして「ありがとう」を言えば、「気持ちがいい人だな。また来てほしいな」と、コンビニのスタッフに思われるはずです。初めは難しいかもしれませんが、お金を払ってるんだから自分の方が立場が上だという考え方はせずに、相手に敬意をもって接することを心がけることが、とても大切だと思います。

僕は毎月120社以上の経営者の方とお付き合いさせていただいていますが、「接していて気持ちいい人間と一緒に働きたい」と思っている方は多いですね。気持ちいい人間になると転職はしやすいと思います。

取材を終えて

取材の翌日に村尾氏から手紙が届いた。「初めてお会いした方全員に対して、24時間以内に直筆のサンクスレターを書きます。これは社員も徹底していますね」とのこと。「特別な才能はいらない。自分で決めたことを徹底するだけでブランドは形成されるんです」。村尾氏が取材時に言った言葉をふと思い出した。

Information

『My Credo(マイクレド)』
浜口隆則+村尾隆介著(かんき出版)

これだけスピーディで、情報があふれる世の中において、「一貫性があるね!」「いつ会ってもブレないね!」と言ってもらえるのは、最高のホメ言葉です。これは、あなたの「軸」、すなわちあなたのブランドの「土台」をつくるための本。今の時代を生きる全社会人にとって必要なエッセンスを盛り込みました。 『My Credo』の感想をスターブランド社に送ると、武田双雲さんの書によるオリジナルノベルティ(ステッカー)がもれなくもらえます!

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